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海岸線に寝ころんで
国の皮膚が破れたところを見ている
ざぶざぶと水が侵入しては
さらさらと砂を溶きほぐして
ありきたりに
去って行ってはまた侵す
起き上がり
波打ち際に立って
まだふれ ....
カインツホーム
ぼくたちは
ある晴れた
空白が青く
平屋の建物に
くり抜かれた
にちように
ポカリと口を開け
まぶしいと
顔をしかめながら
柱から斜めに切れ込む
影に半身を切り取 ....
 太陽を解体した
 肉と光沢だった
 肉は森になり
 海と川は光沢から作られた

 太陽のあった場所は
 瞳に焼き付き
 ずっと円く光って照らした
 
 そういうものだっ ....
町はやはり動いて


流れて
流れて
この固い冬もいつかわすれて
また息をする
そのときある風景を吸い込んで

流れ消えてゆく落ちた葉の
葉脈は細緻で
伸びていった先よりも
う ....
 古い油紙に
 絵を描いては
 町をふらつくから
 落として
 何度も
 太陽のもとで

 水たまりに
 浮かぶそれを拾って
 濡れた絵は
 ぼやけてしまうので
 また
 晴天 ....
建築物の皮膚が

剥がれていく隙間に

君の片目が見えたら

棘を映しこんでいるから

真っ白になるまで燃やそう

それは緑色で 右か左か

どちらの目なのかわからない内にも
 ....
海が黒いね
ひび割れているの

それはあの大きなタイヤだけだよ

もうずっと
さっきあなたが
持ち上げて
少しだけ転がすまで
倒れたままだったね

ひび割れるまで

ほら海の ....
その少年は無垢なようでいて
染まっているまたは染めあげられている

もうずっと前に
そうだこの子の歯が三十二本あたらしく
生えそろった頃に
俺はあの
沢山の水とほんの少量の油を入れたでか ....
曇天より雨粒が落ちる
空中でその一粒はふるえたわみゆがみ散り
ながい無重力感に沸き立って落ちる
ふとかたわらをみれば
そこここに
ふるえる塊
ふるえる塊
ふるえる塊
塵芥混じりの水滴
 ....
文化村通りを

僕は歩く

散開する人々

人々

人々

人々の群のなかを

自分を縫いつけるように

錯綜して

目的は

失せもの

探しもの

買い ....
 車は走る。

酒などなめる程度にしか口にしていないのに、なぜか疼痛があたまにしつこくこびりついている。
ウインカーの点滅音。
そのメトロノーム。運転手はハンドルを大きく右に切った。
ゆるや ....
キクチさんの水町綜助さんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
うつくしい海岸と怪獣- 水町綜助自由詩10*10-5-24
_- 水町綜助自由詩709-9-22
ひかりのことを、- 水町綜助自由詩609-2-4
過呼吸- 水町綜助自由詩508-2-7
冬のあと- 水町綜助自由詩907-11-29
東京- 水町綜助自由詩807-6-26
- 水町綜助自由詩14*07-6-6
少年は病的に解放する- 水町綜助自由詩7*07-2-15
雨滴- 水町綜助自由詩3*07-2-14
人食いの街- 水町綜助自由詩3*07-2-9
空の巣- 水町綜助散文(批評 ...7*07-2-9

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