いちめんの漆黒の空に
銀色絵の具を 振りかけて
秋 星座 またたく 地上には すすきゆらす風

生きて味わった苦しみが
嘘でもあるかのように消えていき
一日を そこそこ懸命には ....
網戸の外は青い空
網戸の内は灰の心

青はあくまで深さ増し
鬱はどうにもどん底で

世界と私は無関係
私が無くとも世界は続く

ああ、全くそれなのに
涼風が肌を不意に撫でる
その ....
右足の親指が
反り返ったまま
さっきから奇妙な音
何処からともなく響いて来る

薄暗い部屋の白壁の隅が
僅かに滲み明るんで
柔らかく括れ揺れ動き、
懐かしい影
ひとつ、浮き上がる
 ....
蜥蜴の紙の吹きさらし。
光見たもの消えうせて。
果たし果たされ闇の回。
ピーピー嗤う二頭の鳶。
自分を抱きしめた
両手を離し

翼のように
羽ばたく場所がある

誰かを温める
言葉の中で

開いた花みたいに
肌が触れる
ぽかんと ひとり
  立っている
秋の青い空の下
ぽかんと ひとり
  立っている

誰が来ても来なくても良い
もうくたびれてしまったよ
ただ一つだけいえるのは
この病んだ己のその奥 ....
水掻きは退化していった。
恋人繋ぎがしやすいように。
君といる日々は永遠のなかの芥子粒程の幸福と思うけど
金木犀のちいさな花のように慎ましいかおりかもしれない

風に聴き耳を立ててごらん
すこしぐらいつまづくのはかまわないんだから

部屋のか ....
たいがいの人は
生きている為の良好な条件が損なわれてしまうと
生きている事に嫌悪感を覚えてしまう傾向が表れてしまうようだ

もちろん例外はあって
逆境にこそ生きる闘志を燃やして前向きに突き進 ....
僕の里では
星は数えるものではなかったんだよ
この都会に来て驚いたのは
その星が数えられるくらいしか
無いってことさ
そうなんだ
故郷の夜空の星々は
散りばめられた光の粒だったから
で ....
瓦が白く光っている

烏が一羽とまっている

広がる朝の光の中を

烏と瓦が交わっている

互いの輪郭守りながら

光の海を泳いでいる


)秋の蒼穹は何処まても高く
)光 ....
里芋畑が広がって
鰯雲が流れていく

無限の時の
流出は止まず
魂を抉るような
遠い記憶の残響が
耳朶に木霊し続けている

里芋畑が広がって
鰯雲が流れていく

今日も、また今 ....
騒がしく崩壊寸前のクラスで
教師が一喝しまず黙らせる
からの目をつぶって一分間黙とう

すると不思議な静けさが満ち
心の平静を取り戻した

というようなテクニックを使う教師は
今日日ど ....
また夜になり
静けさが白い部屋に充満して
溢れ出す無限の時間は
流れを止めず
私は一人横たわり
人差し指より先に薬指が
ディスプレイに触れて
誤字が打たれていくのを
眺めている

 ....
あぶない橋を渡りきれば
その先には安全な場所が約束されているのかな

人生の至るところには落とし穴が隠れていて
それを無意識に避けて通り過ぎているのかも
わからない

だけど
急な坂道 ....
買った古本に挟まっていた褪せたレシート。
97―8―3、1:28PM、遠い夏のかけら。
鷹女(たかおんな)、胸板を刺し冬を剪(き)り


ピーシーを終わらせ冬陽を昇らせる


春なのに月輪(がちりん)光り降るは銀。


桜酔い、ピーチジュースで酔い醒まし

 ....
たとえ詩が書けなくなっても
たしかに生きていくのには
困らない

だけど詩を書きたいと言う思いは
私の切なる欲求

時に心に石ころが詰まっても
叶えたい欲求

たとえば
公園の花 ....
君のあくびを僕にうつしてください。
その可愛いウイルスに感染したいのです。
今は生きている途中だけど
たどり着く先は
イヤと言うほどわかってる

そこが終着点か
再生の為の
始発点かはわからないけれど

今は生きている途中だから
手は汚れるし
自ら汚しても ....
また夜がやって来た

すべてが静寂に落ち着き
蠢く闇に呑まれる手前、
私は孤独な一時を
寛ぎ懐かしく愛おしむ

)部屋の白い壁やら天井が
)くっきりと存在感を際立たせ
)存ることの歓 ....
また、一つのことが終わり
また、一つのことが始まる

終わらない人生のように、それは終わらない
また、くりかえす……

命をつなぐ糸のように
私のつかんでいる一本の想い。

そこから ....
(オペラ全幕を観なくとも
この3分足らずの間奏曲を聴けば
一つの物語を創作できる)

哀愁に満ちたフルートの音色が
どこからか聞こえてくる
波乱万丈の生き様の中で
訪れた束の間の休息
 ....
八方美人は疲れるので
どこかで嫌われていてもわたしが楽なのがいい
どこかで嫌われていても届かない場所へ

意外とあなたは
考えていないようで
そういった顔で
意外とまわりを見てることを言 ....
知っている

世界で一番きれいな
この街の
うす青いそら

庭の金木犀が咲いている
この春
大きくなりすぎてしまって
邪魔になってしまった
枝を切ってしまったのだけど
私 ....
孤独に身を置きたい
そして独りに徹したい

寂しさの中に生き
時の旅人となり
詩にうずもれたい

不幸の時のほうが
独りの時のほうが
いい詩が生まれるという

喧騒からはなれ
 ....
樹間から
覗く秋晴れの青、
ふるふる震え
金木犀の香が舞う夕べ、
時はすっかり透き通り
遠い記憶を辿りいく

)何があったか
)細かいことは忘れちまったが
)ただ喜びと懐かしさだけ
 ....
なんてこった

太陽風が地球の大気を吹き飛ばす

それが満月の日

月まで届いていやがるんだという

だから月には

百万年前の地球の酸素が眠ってる


この悲しみもつぎの満 ....
雨がやっと止んだ
久し振りの晴れ間に何をしよう?
映画「雨あがる」にあったように
足止めを喰っていた旅を
再開するのが良いかも知れない

まず気鬱をすべて取り除いて
心も晴れやかにしたい ....
左目の鴉は月に帰り
右目の鴉は海を埋める
冬 青 銀 冬 青 銀
径のかけらが 径に散らばる


服は水に濡れ 黒くなってゆく
黒くなってゆく黒くなってゆく
臓物が背か ....
HALさんのおすすめリスト(1838)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
秋の灯- 秋葉竹自由詩919-10-29
鬱と青(改訂)- ひだかた ...自由詩919-10-28
女影- ひだかた ...自由詩419-10-28
手持ち首- ナンモナ ...自由詩4*19-10-28
チャイム- ミナト ...自由詩219-10-28
待望くん(改訂)- ひだかた ...自由詩619-10-28
水掻き- クーヘン自由詩4*19-10-28
金木犀- 梅昆布茶自由詩1219-10-28
人はたいがい- こたきひ ...自由詩619-10-28
星の数ほど- しょだま ...自由詩619-10-27
朝の光景(改訂)- ひだかた ...自由詩619-10-27
今日も- ひだかた ...自由詩619-10-27
静穏が満ちるまで- りゅうさ ...自由詩319-10-27
ディスプレイ(改訂)- ひだかた ...自由詩4*19-10-26
あぶない橋を渡ると- こたきひ ...自由詩419-10-26
かけら- クーヘン自由詩10*19-10-26
桜酔い、ピーチジュースで酔い醒まし- 秋葉竹俳句819-10-26
たとえ詩が書けなくなっても- こたきひ ...自由詩1019-10-26
あくび- クーヘン自由詩8*19-10-25
生きている途中だから- こたきひ ...自由詩619-10-25
夜の未知(改訂)- ひだかた ...自由詩419-10-24
無題- おぼろん自由詩4*19-10-24
カルメン_第3幕への間奏曲- 日比津  ...自由詩419-10-24
八方に先手を打って- かの自由詩219-10-24
金木犀の花咲く庭- 秋葉竹自由詩819-10-24
2019・秋- あおいみ ...自由詩1119-10-23
残響- ひだかた ...自由詩13*19-10-23
月で呼吸- 函館ドラ ...自由詩519-10-23
秋、一雨ごとに- 日比津  ...自由詩319-10-23
わかれ_わかれ- 木立 悟自由詩319-10-22

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