ぼくがいなくなれば

あなたは四人になれるという

でもそれじゃあ

淋しくてやりきれないから


ぼくを過ぎたら

あなたは四人になれると

そう言ってはくれないか

 ....
一枚一枚じぶんをひきはがしてゆく

夜の電車の窓に映った
つり革にぶら下がった幽体
遊隊を離脱し
こんなところに居たのか

勘違いした片恋の記憶
まだ薄皮がひりひりと痛むが
おわらい ....
初心に還る 感情を空気に混ぜ 吐き出す

招かねざる訪問者が 青唐辛子を持って来た

甘口の私は 避けたい感情の皺を眉間に寄せた

招いていない 呼んでない

訪問者の青さ 初心に分か ....
昨日という忘れ物を探して僕は行く先を見失ってしまった 。

みつからない理由が思い出されるのは砂浜かも知れないと海へ向かう 。

干からびた岩場の上に白い鷺は羽を休め、若い母と子が浜辺で ....
出かけるのなら
帽子を被ってお行きなさい
いざという時には
バケツになるから

出かけるのなら
傘を持ってお行きなさい
空から降ってくるのは
優しい雨だけと限らないにしても

出か ....
カネさえあれば何とかなるって世界も
イヤだな。
少しずつでも貯金しなさいよ、なんて
他人に説教しといて考えている
ハイジみたいに暮らしたかったのに
パンプス履いて小走りで
山からどんどん離 ....
雨粒を指先で弾くと
光が砕けた
それは夜を背景に
風の中に散っていった

相席した男がふかす
煙草の煙を呑むと
しなびた思いが伝わってきた

今のこの悲しさも
明日には忘れているの ....
冷えすぎません
電気要りません
上の空間に氷入れます

その氷が溶けるまでです
わたしがアイスボックスでいられる時間は

あなたからもらった
昨日の茉莉花が
せめて今日だけでも
芳 ....
空がせつなく見える日は
誰かのためいきが聴こえる

ためいきは
透明の煙になって
立ち上り
つどいあって
やがて白い雲になる

空がせつなく見える日は
あなたもためいきをついている ....
顔が見えない君の姿が雨の中 走り過ぎていくよ

ドアを閉ざして立ち並ぶ高層ビルの間を なにも構わないで

豹のように身体しならせて 行き交う獲物達をすり抜けて



先が見えない不確実 ....
あるところに
色を嫌うレンズがあった

それが愛したのは形
そして光と影の
バランスだけ



そのレンズを通して見ると
総ての花が おしゃべりをやめた

春の日差しの ....
光がないから
影もない
のっぺらぼうの空気の
暗闇

夜の住人の
かわいた息
脳天のおくを這う
黒い質感

夜のからだを
闇にあずけて
優しさと厳しさが
混交する

 ....
ほぉら明るいよ

ずっと一緒さ

一人じゃないよ

涙がでるほど

嬉しかったよ

暖かかったよ

どうころんでも

ふたりの人生

先は明るいから


我慢させ ....
人は壁にぶつかると迷う


そんな時、ほんの少しの勇気があればできるのになんでだろうなぁ

そう思いながら歩く
空は楽天的だった

地面は感謝に満ちていた

だまされてやるさ

なにを言えば終わるのか

知り尽くしたひと

計算していたんだきっと

空は楽天的だった

地面は感謝に満 ....
新月欠けていく パリ 香港 アメジスト ぼくは、死ぬのが怖い。
ぼくらは、知っている。
十分なだけの知識を得ている。
ぼくが死んだら、
酸素原子と、
炭素原子と、
水素原子の群れになる。
有機物の末路はいつだってそうだ。
人 ....
やたらめったら起こる奇跡を奇跡と呼びたくない 朝起きたら
おもいのほか寒かったのです
肩がひんやりします
すっかり秋ですね
早起きしても
ひぐらしの声はどこにもありません

朝起きたら
寝違えていたのです
眠りながら何かを間違う ....
それぞれの許されない世界は
こまるかもしれない

パートのないオーケストラは
ハーモニーを奏でない

ぼくは遇いたくない人間にはあいたくないと
思っている動物

話したくないのはぼく ....
勝者のいないレース走らされている 秋が始まる頃
ようやく
旅人が帰ってきた

ちょいと
長い散歩だったかな

悪びれもなく

おかえりというのも
待ち焦がれていたようで
まったくもって
しゃくなので
おみや ....
ズッキーニ、セロリ、ピーマン、トマト、玉葱、茄子、コンビーフ、ローリエ、カレー粉、しょうが、サワークリーム、レモン、

ぼくの体力、

ズッキーニ、セロリ、ピーマン、トマト、玉葱、茄子、コンビ ....
ぞろぞろと
つながって
生まれくる
かまきりの赤ちゃん

泡を固めたような
麩菓子に似た卵から
孵化してしまったら
もう戻れない

生まれた瞬間から
君たちは みなしご

風 ....
おそらく
それが見ず知らずの善良な動物の皮であった
という
ひどく生々しい事実にもたれながら
わたしが
しらずしらずのうちに
この足で踏みつけてきた
ものを想います

どうして
こ ....
ココロのコエは
悪夢のような
繰り返し
始まりは遠く
際限はなく

ココロのコエは
真っ白く
しろくしろく
燃えつきたけど
なおしずかにひびく

ココロのコエは
今ここに ....
 
あなたの言葉が わかんない つまんない

そんなんもわからへんのかとか

もっと、つまんない



 
気づくと
無意識に祈っている

例えば
エンドレステープのように流れる
交通事故のニュースを見れば
家族の交通安全を祈り
遠い国で
爆撃によって命を落とす人がいるニュースを見れば
平 ....
登りきれなかったエレベーターを空から眺めては
帰りきれない胸の巣穴に染みだしてくる虹灰色したシナプスネオン
躊躇いながらひたすら歩いた街の夕暮れ
恋人たちの肩を揺らすショーウインドウ/ ....
どうにもならない夜の嵐

やわらかな心が揺れているの

でも不思議

それはいちりんの小さな花のよう

黄いろい花が揺れているの


舌たらずで饒舌なため息

ひかりは見えな ....
HALさんのおすすめリスト(1838)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ぼくを過ぎたら- 吉岡ペペ ...自由詩312-9-26
脱皮の記憶- 梅昆布茶自由詩1812-9-26
訪問者の刻印- 朝焼彩茜 ...自由詩4*12-9-26
&_bottle- アラガイ ...自由詩13*12-9-26
おせっかい- そらの珊 ...自由詩16+12-9-26
経済SM- salco自由詩7*12-9-25
ダンサー- まーつん自由詩7+12-9-25
アイス_ボックス- そらの珊 ...自由詩11*12-9-25
ためいき- そらの珊 ...自由詩812-9-25
A_Beast_In_His_Heart- まーつん自由詩2*12-9-25
色を嫌うレンズ- まーつん自由詩10*12-9-25
夜に住む人- シホ.N自由詩4*12-9-25
ふたりの人生- 吉岡ペペ ...自由詩212-9-24
ほんの少し- スマイル ...自由詩212-9-24
だまされてやるさ- 吉岡ペペ ...自由詩312-9-24
新月欠けていく_パリ_香港_アメジスト- 北大路京 ...自由詩1012-9-24
ぼくは、死ぬのが怖い。_—MeMento_Mori—- 多木元  ...自由詩1+12-9-24
やたらめったら起こる奇跡を奇跡と呼びたくない- 北大路京 ...自由詩1312-9-23
なで肩の運勢- そらの珊 ...自由詩17*12-9-23
とぐろのなまえ- 梅昆布茶自由詩912-9-23
勝者のいないレース走らされている- 北大路京 ...自由詩612-9-22
露草- そらの珊 ...自由詩15*12-9-22
ぼくのカレー- 吉岡ペペ ...自由詩712-9-21
みなしご- そらの珊 ...自由詩1512-9-21
わたしもまた一枚の皮張り- そらの珊 ...自由詩912-9-21
心の声- シホ.N自由詩612-9-21
つまんない- 殿上 童自由詩23*12-9-20
みたまに- そらの珊 ...自由詩17*12-9-20
XYZ…- アラガイ ...自由詩7*12-9-20
やわらかな心- 吉岡ペペ ...自由詩412-9-19

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