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産まれる前に付けられた値札
遺伝子かも知れない

産まれた時に渡された番号札
列に並んで順番を待たなければならない

成長は言い換えれば劣化に過ぎない
生きると死ぬは紙一重

天気予 ....
光のもたらす恵みは計り知れないのに
空気より空気感ないよな

太陽光がなくなったら
きっとパニクるぜ
ムーンライトがなかったら
暗黒の夜になっちまう

その昔
俳人松尾芭蕉は旅の途中 ....
生きている間だけしか
活きられないんだよ

そんな当たり前の事が良くも悪くも
理解できないのは
やっぱりいきているせいなんだろうな

空気を吸って
水を飲んで
食べ物を胃袋に入れてお ....
近所の薬局の前の自動販売機。
明らかに避妊具を売っていた

その前を通るのはいつも深夜だったから街は寝静まっていて
暗闇の中にぼんやりとしか見えなかったのに。

ある日自宅アパートに帰宅す ....
母さん
あんたのせいで俺は産まれてしまった
だから反抗期には思いきり怒鳴ってやったんだ
うるさいよババア!って
ババアの説教なんて聞きたかないよ!って
そしたら母さんあんたはいきなり泣き出し ....
不老の薬
不死の薬

もし開発されてしまったら

それ以外の薬はきっと売れなくなるだろう

病院は閉鎖されて
斎場も葬儀屋も墓地もこの世界から消えてなくなるに違いない

そうなる ....
時間は止まらない
止めてから
後に戻せない

だから
後悔が生まれるんだ

時間はなくならない

人それぞれに与えられた時間が
日々目減りしてはいくけれど

足らない
足らな ....
過ぎて去ってしまったから過去。
未だ来ていないから未来。

過去へと下る河は人の記憶の中を流れ
未来へと上る河は人の夢の中へと流れ込む

懐かしさに帆を孕ませて
舟は下り
わくわくに胸 ....
彼女の股間に棲む生き物
その名称を公に口にしてはいけないルール
文字にしてはならない決まり

誰が決めたか知らない

知らないけれど守らなくてはいけない
暗黙の了解を経て今ここにいたる
 ....
いちめん真っ青な空
段差に躓いて転倒しそうになる

何してんだよ俺
足下には気をつけろ!

自分で自分に無性に腹がたった
怪我でもしたらどうするんだ!

いちめん真っ青な空の下にだっ ....
東京の場末の酒場でボックス席に座った。
俺は未成年だったが、社会勉強のいっかんだった。
そこへ連れて来てくれたのは俺の雇い主だった。

まだ何も知らない若造に「遊びのいろは」を教えるつもりだっ ....
昨夜遅く何のまえぷれもなく
母親があらわれた

彼女と最後に会ったのはいつだったか
彼女と最後に別れたのはいつだったか

薄情にもそれを忘れてしまった
十年か二十年か、それさえも分からな ....
ズボンの下にスカートの下に
ヒトは何でパンツを穿くんだ
そしてせっかく穿いたパンツを
何で脱ぐんだ

ズボンの下にスカートの下に
あるパーツは
そんなに特別なのか

そこは
凹凸の ....
蝶が一匹蜘蛛の巣に引っ掛かって動けなくなっていた
飛んで巣にいる蝶って訳か

その姿が何とも哀れで、どうにかしてやりたくなった
しかし
既に死んでいる様子だ
どうせ死んでいるのなら
救っ ....
どんなに学歴よくても
どんなに職歴よくても
定年退職してしまえばそんなの役に立たない

なんて
高学歴も高職歴も持たない俺だから
言うんだけどさ

最高学府出て高級官僚になった人や
 ....
毎夜午前零時に明日は今日になり
今日は昨日になる
何でなんだ
何で
午後の零時ではないんだろう

そこら辺のところ
学者にでも聞けば明確な答えが得られるんだろうな

明日は明日さ
 ....
餓鬼の頃
駄菓子屋で引いた籤は
紐が何本もあって
その内の一本の先に当たりと外れが出た
当たりが何で外れが何だったかは忘れてしまった

俗説なのか何なのか知らないが
男と女は運命の赤い糸 ....
俺って
私って
芸出作品?
神様の創ってくれた

だからイケメン
だからイケウーメン

だから俺ってかっこよくて爽やかで
だから私って化粧品なんていらないくらいの美貌なの

悪い ....
もし
おのれの本能と欲望のままに生きられたら
             生きてしまったら
間違いなく犯罪者になってる
         なっちまう

ある日逮捕されて
身柄拘束されて
 ....
スカッとしない毎日に
いらっとする日々
ふらっと入った店で注文した拉麺
不味い
それでも勿体ないからすすってたら
グラッときた

地震は大したことなかった
よかった
ラッキー
そ ....
片恋と
相思相愛は
たとえるならライスカレーとカレーライスくらいに
距離が離れてるのかな

片想いは一方的に直線を進んで
甘く切ない想いは線香花火のようで
儚い

両の想いは遅からず ....
ネットの海でサーフィンする
ひまさえ有ればしてしまう
その間は会話が減ってしまう
反対に
話しかけられるとウザい

ねぇ
何で今スマホなの?
お話ししようよ
せっかくこうして会って二 ....
少年
彼はウヨクである筈がない
暴走するバイクの後ろにこの国の旗をバタバタさせたに過ぎない

青年
彼はサヨクである筈がない
ただ単純に労働者の要求として賃金値上げの運動に名前を並べたに過 ....
体があって心があって命がある

神様からは三つを頂いているんだよ
三つが揃って一個の人間なれるんだよ

命ってものは、縁に触れてこの世界にあらわれるんだって何かの本で読んだ事がある
勿論
 ....
強い奴が弱い者を苛める話はよく聞くけど
弱い者同士がお互いの首を絞め合うのってどうなんだろう

この世界には中心があって
そこはきっと点なんだよな
そこから外れたところへと
世界はどんどん ....
絵筆ではなく
言葉のペンでするスケッチ

現実からかけ離れた場所に椅子を置いて
そこに身を委ね
手には大学ノートではなく
スマホを持ってる

頭の中で思索を巡らしていたら
そこからみ ....
人ってさ
誰しも三つ持ってるよね。
一つは体
もう一つは心
そして最後に
かけがえのない
命ってやつ

何を今さら言ってんの
そんなの当たり前じゃないか

そんな事言わないで
 ....
十代の終わりか二十代の始め頃
彼はその心の中にダイナマイトの束を隠し持っていたんだ
導火線が短くてさ
直ぐに爆発させてしまうのさ

そのせいか目付きが鋭くてさ
夜の繁華街を一人でぶらついて ....
ご存知ですか
最前線の戦場で便意をもよおしたら
どう対処したのかを

 そんなの知るわけありません
 私は戦後生まれで虫一匹さえ殺せません

そうですよね。私も貴方と同様で戦後生まれです ....
たしかに宇宙には星が星の数ほどあるんだろうな
太陽も月もこの地球も星にかわらないさ
なのに
地球をすっかり征服したと思い違いしている人類は
太陽も月もこの地球も
特別な存在にして例外にしてる ....
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