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何を残す必要がある。



しかしインクは買うつもりだ。
夕べに
生まれた
小さな泡が
今日に
命の鼓動を始め
明日に
いつつの指を得て泳ぐ

空に
生まれた
小さな塵が
今日に
光の鼓動を始め
明日に
いつつの指を得て泳ぐ

 ....
あまり歩かなくなった
うすうす感じてはいたのだが
認めたくない体力の衰えだった

そう
ほんの少し歩いただけで
ふくらはぎが痛くなる

筋肉痛は
ヒラメ筋って云う筋肉かなぁ

ヒ ....
とうへんぼくが
ぼうっと立っている
とうへんぼくは
とうへんぼくなので
なにも考えていない
ぼうっと立っている間にも
鳥はさえずり
人ははたらき
とうへんぼくは
ぼ ....
膝小僧というより膝小娘  書きたかった
ずっときみのことが

心臓が血液を押し上げるように
月が魚を狂わせるように

まるで澄まし顔の
 未開の詩よ
ことばの装いと枷とはわたしのもの

やがて旅人でしかい ....
ぼくは馬鹿だった

ぼくは天才だった

感じていたのは無力さではなかった

じぶんの有害性を感じていたのだった

ひととはうまく交われなかった

それがぼくを

強くもしていた ....
散らかった新聞紙やカップヌードルの食べ残しに紛れて
暗号が見え隠れするこの部屋で心の銃をみがく狙撃手
ぼくらは思想をもたないトラブルメーカー

いまさら乱数表でこの世界のキーワードがやりとりさ ....
無邪気であり
かつ残酷でもある少年は
少女にはわからない遊びに夢中になったりする
原始の森から続く通過儀礼のように
せみとり くわがた かぶと虫
昆虫標本

はばたくために作られた軽い羽 ....
足が痺れてチャンネルを変えられないでいる あなたのなかでは身を飾り付けるあまい誘惑
誰も彼もが意識させられる
対面なわたし
うしろ向きの自分
化粧は何かを伝えるために
あるいは 用いるために
汗を色に変えるマスカラの薄ら ....
二十五年前のある日
おとうとの幼稚園の授業参観に行った母が
苦笑いしながら帰ってきたことがあった
なんでも恥をかかされたらしい
その日のテーマは
「お友達に手紙を書く」というものだったのだけ ....
さっきまで乾いていたのに
ぬれてる
そんなこと思いもよらなかったのに
どろどろの金属を浴びて仏像になってしまった
さわるなよ
たこ
ひと駅ずつの省略(健康のため)
原始の力だ
その
 ....
白熊 パンダの夢見てる 『そしてまたあなたは』引き金を
ひく
ぱちゅん

ぼくはしぬ
なにも
股間をねらわなくてもいいのに
おもう
股間をねらわなくても

人間は考える葦だ

おもう
でも
 ....
遺跡に夏
かなしいね


雨で死者が見える。
まず手始めに生ゴムで首を吊るして見せます
それから 輪切りにされたあなたの赤い部分と白い部分
いままで 一度も手のひらで触れられていないカプセルの内側
縫い針の先で穴をつついて見せ ....
駅から流れる

家路を辿るひとの群れのなかで

ただ恐かった

人生や血脈が

にほん足でとぼとぼ歩いていた

それが恐くて


点滅する信号を見つめていると

生きてい ....
列に帰属する蟻
ときたま
はぐれて戻らぬ蟻もいる

白いカナヘビが忍者のように
するりと岩陰に隠れた

彼女は言った
東京は子供が住む場所じゃない もはや
20キロも200キロもおん ....
 
いつもの朝食 いつものテレビ
そして、いつもの一日

いつもの幸せ




 
いつまでたっても電信柱のようにたっています
恋は百万遍すどうりしてほかの誰かをむすんでます

それでもけっこう嬉しかったりするのですが
もうちょっといい脇役にもなりたかったりして

ギ ....
死は
手のひらから
始まっている

広げて見る
手のひらは
侵されつつある

ただ
ひたすら
手のひらを見る




苦を
手のひらで
かみしめる

握るもの ....
まるでぱっとしない南のそらの彫刻室座
でもそれは深宇宙への小窓でもあるらしい

かつてない鮮明さの神の領域が
彫刻家の仄暗い室内に展開されてゆく

ひかりと闇の融合が
可視光の色調の変化 ....
夜よ ご機嫌麗しゅう
少し話していきません
ぬるい時間をちびりちびり
ロッキングチェアで揺られるような
取りとめのない浮世のことを

露出狂の政治家たちが
脂っこいことばを吐き出してはそ ....
ひかりはぼくらをほどくだろう

影や風がさわってもくれるだろう

そこでぼくらは調整されるだろう

がんばれば逆向きのちからも生まれる

それがぼくらの今いる世界だ

それでもまえ ....
梅雨のときには雨がいやで
夏になったら暑さがいやで
でも
その夏が終わりそうになると
いろんなことが終わりそうでいやになる

勝手だなぁ
そう思う今朝も
やっぱり冷たいコーヒーを飲む
 ....
最後まで赤くならなかったトマトが
意地はって
枯れた茎にひとりぶらさがってる

青く固く
だけどひかって太陽に照らされてる

お前の気持ちもわかるよ
横目でそうおもった

柔らかく ....
僕らは暑い夏の夜
安い酒をあおっては
語らいつづけたものだった

僕はといえば
汗をかき
粘液質の肉体感覚に
いらだったりもしたものだ

君はといえば
汗もかかず
すっきり笑 ....
学歴のない三毛猫に土下座 {引用=




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HALさんのおすすめリスト(1838)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
保存- 田園自由詩5*12-9-6
星という海星- そらの珊 ...自由詩1512-9-6
ひらめの筋肉痛- 板谷みき ...自由詩3*12-9-5
とうへんぼく- 田園自由詩10*12-9-5
膝小僧というより膝小娘- 北大路京 ...自由詩11*12-9-2
未開の詩よ- ただのみ ...自由詩23*12-9-2
だれにも心配かけたくなかった- 吉岡ペペ ...自由詩1112-9-1
さいごの狙撃者- 梅昆布茶自由詩1912-9-1
少年と少女- そらの珊 ...自由詩21*12-8-30
足が痺れてチャンネルを変えられないでいる- 北大路京 ...自由詩8*12-8-29
この頃の独白- アラガイ ...自由詩5*12-8-27
おとうと- 夏美かを ...自由詩26+*12-8-27
ぬれてる- 自由詩312-8-27
白熊_パンダの夢見てる- 北大路京 ...自由詩9*12-8-26
くい- 自由詩1*12-8-26
- 自由詩3*12-8-26
第三者的に神経を磨り減らし- アラガイ ...自由詩4*12-8-25
横断歩道- 吉岡ペペ ...自由詩1312-8-25
ダイイングメッセージ- そらの珊 ...自由詩10*12-8-24
いつもの- 殿上 童自由詩20+*12-8-24
いつか詩人になれるなら- 梅昆布茶自由詩2412-8-23
- シホ.N自由詩4*12-8-22
彫刻室座のよる- 梅昆布茶自由詩1412-8-21
夜よ_ご機嫌麗しゅう- ただのみ ...自由詩13*12-8-19
まだ見ぬ公園- 吉岡ペペ ...自由詩312-8-19
いまはいつ- 朧月自由詩212-8-18
小さい時には青い服- 朧月自由詩312-8-18
夏の夜- シホ.N自由詩3*12-8-18
学歴のない三毛猫に土下座- 北大路京 ...自由詩4*12-8-18
時雨の時- 月乃助自由詩14*12-8-17

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