モンマルトルに世界樹が生えている
世界の中心から その根は 枝をほそらみ
スローモーションで 人々が朽ちるときにだけ
冴えざえと 好き勝手に舞いながら 全体としてと統一のとれたリズムで
 ....
{画像=121205153412.jpg}

稲荷寿司と太巻きが

如何に御馳走であった事か

材料は安価であるが

手間は恐ろしくかかる

ハレとケの区別があった時代

日々 ....
胸の中に生まれた種子に密かに雨を降らせる

晴れた昼下がりに教室を抜け出して光を与える

水槽から逃亡して肺呼吸を取り戻せ

摩擦による熱で発火 ノロシ

発芽に必要な条件を満たしてい ....
「を」の人

鍵穴を
開くための 旅をしている


夜空は うすら明るかった
暗かったのは むしろ樹木のあたりだった
いきものの息遣いがするほうが 暗かった
なにか隠され ....
社会のルール
糞くらえ

鉄格子の棒さ
俺たちを
道理の檻に閉じ込める

社会の常識
くたばりやがれ

草刈り機の刃さ
可能性を
まとめて無為に帰する鎌

俺は虫の居所が悪 ....
たまたま進化考古学という謳い文句の本で
出会った言葉

物の形の変化を三つのレベルで示している

時代地域を超えて普遍かつ不変な要素をフォーム

スタイルとはフォームの機能を満たしながら ....
何の変哲もない毎日は心を鈍くさせるには十分で、感じた物事のザラザラとして無機質な部分を際立たせる。

無味乾燥としたこの部屋の空間に、
いったい君の何があるだろう。

無感動な日々の起承転結 ....
枕元に
吾輩は目覚まし鳥を飼っておる
朝六時
けたたましくそいつは鳴く
日に ひとたびしか鳴くことが叶わぬゆえ
遠慮などこれぽちもしない

起きなければならぬ
なんとも理不尽であるが仕 ....
記憶はなにを食べて生きながらえているのだろう

指先から冷えていくのを彼女はまだ気づいていない

埃を吸ったあとの掃除機をそっと抱きしめる

モーターの余熱が伝わって やっと明日につながる ....
フレドリック・ブラウンの死にいたる火星人の扉という創元社の文庫本
推理小説だが
彼には火星人ゴーホームという超絶な作品もある

火星年代記というレイ・ブラッドベリの名作

火星の赤い砂はア ....
それで結局一番取扱に困るのは自分自身であって
説明書が書けない せいぜい 長さと重さぐらいだ
従って「取扱説明書」は比喩でもなんでもない 真実だ
ぼくは電化製品だ コンセントとプラグは父母だ 修 ....
ねぐせはなおさない
あんまりなおさない

はねっかえりの天然パーマ
したいようにさせておけ

校庭に 生徒を整列させるように
頭皮に 髪を整列させるなんて

そんなのナンセンス
ナ ....
僕達の世界は
連結された断片が
縫い閉じられた模様を織りなすタペストリー

つぎはぎだらけの時間を
つなぎ合わせて生きている

僕達の過去は
累積されない想いで満ち溢れ
飽和している ....
檻の中にいる時より
人の中にいる時の方が

君はずっと孤独だ

誰かと語り合っている時より
一人で黙っている時の方が

君はずっと雄弁だ

誰かに褒められている時より
誰かに見捨 ....
本当の自由を求めて空を見る

名も知らぬ黒い鳥が
隊列を組んで空を渡っていった

翼があるから自由でいいねと
そんなふうにつぶやくのは
自分の翼で空を翔んだことがない人間が想うこと
あ ....
正しさってなんだろう

正方形の角が 誰かの頬に食い込むとき
その痛みが 真四角の正しさを証しするのだろうか

正しさってなんだろう

まっすぐな線をまっすぐに歩くことが
そんなに尊い ....
庭木の虚空を指さす
  その たくましさに見惚れたとき
リグレットは にびいろの反芻に苛まれる
  そうして カルマが ルーズな演出を始める

「風」が立ち 「時」を騒がせている 
  「 ....
座礁した船に乗っている
船は岩に乗り上げて
じわじわと水も浸食してきている

私は生と死を同時に思う

におい
においが違う
磯のにおいと共に
「喰われ ....
月曜日が休みになった
連休などありえない流通業で日曜の休日も
夕方は次の日の積み込みに時間を割かれる

小学校と中学校の転入手続きが残っているのだが
嫁さんとの勤務シフトがあわない

ま ....
いっぺん委ねてみましょう
ダメもとでいってみましょう


少しは褒めてあげましょう 
たまにはいいでしょう


褒めれば伸びるか縮む
どちらにしても何らかの反応は測定されるでしょう
 ....
葉書は、
白い壁の長方形の紙の家
うすい、
厚みしかないためにひとりで立つこともできない家
寝転がったまま まだ見ぬ遠い街を夢みているのだろうか
小さな窓がある
そこに灯されるのは あかり ....
私は亀ちゃんを生んだ

亀ちゃんとは本人の前では決して使わないあだ名

亀ちゃんは本当にゆっくり成長していく

初めて歯が生えたのは一歳三カ月
初めて歩いたのは一歳八カ月
二歳になって ....
閑散とした海辺のペンションのように

広々と逸脱した時が迎えてくれるのなら

片手間に解いてみるのも良い

この絡まった七色の意図を


だが

雨の指で打たれ続けることばは嘘
 ....
手のひらを
つかのまだけ
離れてみせる、と

誇らしそうに安らいで
黒髪すやすや

あなたの隣



小鳥の言葉は
拾ってきます

かけらに
なり果てる手前の
懐か ....
のぞまれない悲しみは
きっとある

のぞまれない優しさも
きっとある

ひとつ残らず
のぞまれなくても
わたしはここに
立っている



言えず終いの
いたわりがあ ....
張り詰めたもの
鋭く一文字に空間を切り開く

切ないもの
鬱々とした恋の綱渡り

儚いものばっかりを見てはいけないのだけれど
儚さばかりが心のよすがだった

国家が機能しない病気の国 ....
深紅の薔薇を投げた夜
いくつもの吐息をかさねていた

僕達の想いには名前がなかった
そんなもてあました悲しみが
僕達は好きだった

いくつもの季節を共有し
違和を閉じ込めた小箱を持って ....
∞夢
(誰も助けてはくれない真実がある
古代文字 )― 首のない
遺骸 / 200円
コンビニ
/助かった少女
? (絆
僕が救われたのは誰かを助けるために
/導かれた ....
老人は溜息をついた
己可愛さに守りに固執する馬鹿者どもの多くなった事よと
老人は猟師である
日本ではもう少なくなった狩りを主とする人生を送っている

老人はとある子供にいった
お ....
どれだけ辛かっただろう

父母を
恋人を
子供を
妻を

残して逝かなければならなかった
貴殿方の苦しみを私は知らない

沖縄の海の上に散った
命の意味を
涙の意味 ....
HALさんのおすすめリスト(1838)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
樹木のセミヌード- るるりら自由詩9*12-12-5
御馳走について- ドクダミ ...自由詩7*12-12-5
ゴールド_レクイエム- そらの珊 ...自由詩712-12-5
『_を_の_人_』- るるりら自由詩1212-12-5
転落者- まーつん自由詩3*12-12-4
フォーム___スタイル___モード- 梅昆布茶自由詩312-12-4
隙間- たまごボ ...自由詩4*12-12-4
吾輩はペットである- そらの珊 ...自由詩1212-12-4
自家中毒- そらの珊 ...自由詩16*12-12-3
火星の銀色の月- 梅昆布茶自由詩2112-12-2
取扱説明書- 空丸ゆら ...自由詩1212-12-2
もじゃもじゃ主義- まーつん自由詩8*12-12-2
チューブウエイアーミー- 梅昆布茶自由詩1012-12-2
ずっと、ずっと、ずっと- まーつん自由詩6*12-12-1
胡蝶の夢- そらの珊 ...自由詩2112-12-1
正しさってなんだろう- まーつん自由詩12*12-11-30
宇宙人のしわぶき(七)- 信天翁自由詩212-11-30
こわい- 田園自由詩6*12-11-29
休日- 梅昆布茶自由詩2012-11-28
ニ大政党制- komasen333自由詩1*12-11-27
紙の家- そらの珊 ...自由詩21*12-11-27
私が生んだ亀ちゃん- 夏美かを ...自由詩23+*12-11-27
七色の意図- ただのみ ...自由詩17*12-11-26
淡雪- 千波 一 ...自由詩8*12-11-26
夢なかば- 千波 一 ...自由詩18*12-11-26
タイトロープ- 梅昆布茶自由詩1612-11-25
デスペラード- 梅昆布茶自由詩3112-11-23
偶然に- アラガイ ...自由詩5*12-11-23
老人と少年と通りすがりの私- 田園自由詩3*12-11-22
命どぅ宝- ジュリエ ...自由詩1*12-11-22

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