何でもないこの日を
何でもないように祝おう
この世界のほぼ何十億人が知らない
単なる日を特別な日に変えて祝おう

何でもないこの日を
何でもないように祝おう
日々の雑事にかまけて忘れてし ....
斧で木を切る少女の夢を見た
ノースリーブの白いワンピース
振り向きざまにわたしを見て
少女は霧散した
夢の中にわたしを置き去りにして
顔は思い出せないが
少女の目にわたしはどう映ったのだろ ....
そんな夜も眠ったほうがいい
旅立ったあの女の部屋は荒れはてて
酔っぱらいの方言で
意味不明な尊い言葉が
炙り出されて
真っ黒に縮こまっていたあとが
ゴミ箱に投げ込まれている
 ....
夏は白濁した光と喧噪をまとい
人は肌もあらわ日焼け止めをぬる
傾くのはグラスだけ海は静かに燃え
彼女は囁きのなか人魚になる



            《テキーラ:2018年7月25日 ....
同心円をえがいて僕らはまわる
軌道上の夏はいつもただしく狂ってゆく

微調整のきかないままに歴史は確定してゆき
人生は大概は傾斜しているものなんだって気づく

僕らはいつも延着して船荷 ....
○暑い!
独り言しか思い浮かばない
それでもボケ防止に今日も書く

○自分の心を
空にしないと
相手の心は
入ってこない

○いい悪いで
相手を支配する

○いざというときに頼 ....
美しい桜は子供たちだ
しかしカメラのメモリーには
扉ばかりが写って居て
警察を呆れさせる
俺の胸の皮膚が突き破られたのだ
二回も破談になるお見合いに
猫もあきれたのだ
昔とは違う
たっ ....
夜の月光に
静かな羽根がやさしく舞います

てのひらを胸にあて
赤い血のつながりを確かめます
メガネの少女をいつものバス停でみかけました
そのときのその心には、
けっして忘れない ....
君が、ひどくカッコ悪いおじさんになってたらいい、って思う

あの頃の面影もなく太ってハゲちゃったりなんかして、肌もガサガサで…
そんな風なこと考えてちょっと愉快になって笑ってしまうあたしは嫌な女 ....
紙に描いた仮定の人物の横顔
その輪郭線は自分の顔だと主張して
パズルのようにピッタリ向かい合う
二つの概念
対義ゆえに二人ひとりの正面画のよう
口付けを交わし続ける恋人たちのよう
その愛は ....
○「弱肉強食」
強いものが
弱いものを食うのではなく
悪いやつが
やさしいものを食う

○「人間関係」
悪意はすぐ伝わるが
善意はなかなか伝わらない

○「大型店」
広い駐車場に ....
アップデートに本体が耐えるかどうかが心配なんだが
そんなに最新のVer.でいきてゆける訳ではないんだ

情報格差とは素敵すぎる造語で仕掛けられた欺瞞なんだろう
いつも調整しながら生きている老体 ....
小さなサイコロが
ころがっていく

平坦に見えた道に
傾斜がかかりはじめたから
なにもかもが
かろやかに
だけど
のがれることはできない

さよなら

さよならも
すなつぶも ....
涙で銀の冠作りましょう

誰かのための想いは

赤い傷口でも

黒い憎しみでもありません

密かに綴る

音無き心が

手を繋いで

優しい鈴を鳴らします
小さく尖った歯で
骨付き肉に喰い付くと
遠い昔がよみがえる
自分がまだ産まれてもいない
遠い時間の記憶が

タイムマシンはまだ発明されてはいないけれど
かたちのないタイムマシンはいつだっ ....
僕のいちにちが始まる朝に
必ず見上げる景色があった
あの屋根よりも遠くへ行きたい
あの緑よりも光を浴びたい

夏を急がない透明なプール
その柔らかな水面は映らず
騙し絵のような空に鍵をか ....
あと一歩が届かない

あと一歩が踏み出せない

あと一歩が遠い距離

たった一歩が憎らしい

あと一歩

あと一歩

あと一歩で君が振り向く
ただしい農場では
ただしい青果が生産され
世界をよりただしくしてゆくのだろう

おびただしいひとの群れは
おびただしい愛の定義をつむぎだし
世界をより美しいものにしてゆくのだろうか

 ....
僕は僕を殺したよ
初めて殺したのは十七歳の時だ
僕は解脱したんだ
過去を全て捨てた
精神病院で菩薩の境地に浸った
二回目は二十二歳の時
さらに解脱し仏のエネルギーに満たされた
菩薩として ....
地球上の人間たちが
全員居酒屋開いちゃって
理屈とか抜きに
どの店も繁盛していて
僕も居酒屋オープンしてるのに
誰かさんの居酒屋でアルバイトしてて
イカの入った袋を片手に
駅やら公園やら ....
電動歯ブラシ
ごしごしやっては
いけません
浴室のカビ落とし
ごしごしやっては
いけません
掃除機
ごしごしやっては
いけません
でも昭和生まれは
ごしごしやらないと
やった気が ....
 美を描くノートは未だ白く、
 夜と朝の狭間でゆらゆらと揺れている。
 美の中に優しさを忍ばせて、じっと待つひと時。
 窓から望む街路灯が不規則に消えてゆく。

 淡い夢のような微睡が訪 ....
【なにもかんじない】

まるで レストランのパラソルが風であおられたみたいに
ツツジの花びらが一斉に 空に浮かび上がると
のこされたのは雌蕊です  少女のままのこころです
はなびらを失った代 ....
解放の日の記念にミネストローネをつくりたかったんだ

なにからの解放だってきかれても
僕にもよくわからないんだが

とにかく野菜は自然主義者で
そのおだやかな主張を胃袋におさめたならば ....
薔薇の散るかすかなざわめき
酸性雨はやみ
コンクリートは少し発熱している
大きな海で貝は風を宿し
小さな海では蟻が溺れる
波紋はいつだって
丸く
遠く
対岸で鳥はさえずり
ポストはチ ....
 
 森の小径でだれかの影法師が泣いている。
 よそゆきの仮面を外し、裸の心が揺れている。
 曝け出す事を善しとするならば、
 私たちはだれにどこまで曝け出せば良いのだろう?

 露台の椅 ....
今逢いたい人がいる

懐かしい人
お世話になった人

何処にいるのだろう
何をしているのだろう

時々気になって
色々考えを巡らせる

タイミングなどもあり
なかなか逢うことが ....
大型ショッピングセンターの
トイレでは制服の女子高校生がお化粧をなおしている
口笛をふきながら
占領している鏡を
だれもなにも言わない
私はその前を足をひきずりながら歩いた
白い顔をして歩 ....
ぽたり

心の壁の左下の
しみったれた蛇口は
しまりが悪くて
思い出したように
言葉が滴り落ちる

気紛れに
小さな器で受け止めて
液晶の畑に撒いてみるけれど
発芽するのは
 ....
白い太ももを撫でたい
あなたと触れ合ったのは時差のせい
気付かずにいれば声を掛けるから応える
幻とは過去のこと

アルミホイルに包み込まれた野菜
少食とか以前に今日は何も食べない
骨と皮 ....
HALさんのおすすめリスト(1838)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
誕生日- 石佳自由詩118-7-29
転寝- ただのみ ...自由詩8*18-7-28
微笑みの部屋- 秋葉竹自由詩418-7-27
テキーラ- ただのみ ...自由詩9*18-7-25
インディアンサマー- 梅昆布茶自由詩1218-7-23
独り言59集____- ホカチャ ...自由詩118-7-23
飲み明かす- 間村長自由詩10*18-7-23
夜を歩きましょう- 秋葉竹自由詩1118-7-22
夕暮れと夜の境目に- Yu-自由詩218-7-21
アントニムな気持ち- ただのみ ...自由詩5*18-7-21
独り言58集____- ホカチャ ...自由詩118-7-21
アップデート- 梅昆布茶自由詩14*18-7-17
夏の入り口へ- そらの珊 ...自由詩2018-7-15
銀の音- まみ自由詩9*18-7-3
野性の夜に- そらの珊 ...自由詩13*18-7-2
- ミナト ...自由詩2*18-6-30
あと一歩- 天鳥そら自由詩2*18-6-27
気流- 梅昆布茶自由詩1118-6-26
同意殺人罪- moote自由詩1*18-6-11
居酒屋- moote自由詩218-6-9
ごしごし- ホカチャ ...自由詩2*18-6-9
欲望~詩作- ヒヤシン ...自由詩5*18-6-9
かんじる?__- るるりら自由詩7*18-6-5
ミネストローネのうた- 梅昆布茶自由詩1218-6-4
六月の朝はまどろむ- そらの珊 ...自由詩1618-6-2
クラリネット- ヒヤシン ...自由詩9*18-6-2
懐かしい人- 夏川ゆう自由詩318-6-2
白いおんな- 朧月自由詩218-6-1
蛇口- nonya自由詩17*18-6-1
あなたを求める- moote自由詩3*18-5-30

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