変わらないねえ と
しみじみ言い合うけれど
私たちが女子高校生に見えたら
化け物でしょう
だけど
やっぱり
変わらないねえ

三人で写真を撮ると
真ん中は早死するからイヤだと言って
 ....
古いフィルムネガ
光にかざせば
見知らぬような

ああ 確かに私だろう

こびと専用の夜行列車の小窓の中で
かすかに笑っているようだが
それは条件反射の類だろう
本当に可笑しい時は ....
四年前の九月十七日

突然思い立ったようなふりをして

ぼくはあの場所にゆきあの印を頂いた

だめだ

ぼくはこの四年のあいだ

なにをしていたのだろう

それ以外なら

 ....
ぬるい陽射しに

すこし暑い秋の

ふかい水色の空


とぼとぼと

道をふりかえる

こどもの頃

どんな顔で

どんな夢を見て

歩いたのか


ぬるい陽射 ....
よほど不在が気になるらしい。
忘れたころには必ず電話がかかってくる 。
それもきまって夕食を済ませた後か、食事の最中にである 。
べつに何かあるわけでもなく、何も無いのがわかっているから* ....
新聞の一面に幼い灰色の無知が滲む

 私の人生に関わるのは かすり傷程

世の中の出来事 私に関わりのないと言い切れない

 無関心でいられない 少し暇な時間に

世の中の出来事を 
 ....
ねむい頭で

カーナビのテレビを見つめている

仕事のことを考えている

うまくゆくには?

そう考えている時点で

うまくいかないイメージに囚われている


だけどぼくは
 ....
誠意より大切なもの

それは敬意だ

誠意は伝えるもの

敬意は払うものだ

敬意を払って

はじめて誠意は伝わるのだ


いま起こっているすべての暴力は

誠意を伝える ....
耳を澄ます雨音のように 囁きを飛ばしたい

伝わらぬ心のバリアに すまし顔ではいられない

囁きを幾層も 飛ばしたい
 きっとよりも もっと この世とあの世の緩やかな層の彼方に

必ず刺 ....
詩って詩の手引き書読んでもあんまりわかりませんよね。
漠然とした想いをのせたメッセージかと僕は思っています。
絶望と希望の振幅の間のすべてが、詩に思えます。

できれば排斥とか限定とかあまりな ....
ヒロシマにはたくさんの暑いがあって
たくさんの雲がながれて
たくさんの橋がある 。

たくさんの足音がビルに響き
人々はべつに重苦しくもない電車を今日も走らせる 。

雑草は ....
蝶に似た花に
花に似た蝶がとまっていますね

うろこに似た雲が
ここではないどこかから流れてきて
ここではないどこかへ泳いでいきます
そこは空ですか
ええ
海によく似た空です

せ ....
屋上で寝転んでいる

なま涼しい風が吹いている

こんなところなのに

どこからか虫が鳴いている


とてつもないほど風が吹き

またたく星がつくられてゆく

星はあんまり見 ....
世界はやわらかにほほえむ
鋼の構築物は弾力の支点
ぼくたちの内骨格は紅色のスプリングで飾られて
秋の街を歩く

体の直線軸上で世界は右と左に分かれ
感覚器は集中制御室の周辺に配置され
排 ....
肩すぼめて
背中丸めて
でも 指先だけは
常に軽やかに踊らせて…
そんなにいつも
誰かと繋がっていたいの?
アドレス帳には200人
このうちの何人と
本当に繋がっているの?

電車 ....
礼を尽くして
空き缶をいただく
あなたの日々は
わたしの知らないところで
正々堂々
みずからの命と向き合っている

早朝
髪をかき乱し
欠伸をしながら外に出る
籠にあふれるビールの ....
最後の最後にジャンケンで勝つために蟹のキャラでいる 卑怯な言葉がザラザラしている 喉の乾きが 君の危機を教える
君は魔王が目の前にやってきたように
逃げ出さずに 悠然と立ちすくむ
   そう決戦の時
なけなしのランスを握りしめ
渾身の構えを取る

変わった ....
僕たちの隙間を埋めるもの
呼吸という反抗
理性という堕落
そしてしなやかな悪意
浴室にこおろぎがいた

おまえ、どこから入ってきた?
こんなところにいたら
いずれ泡にまみれて死んでしまうよ
ここは地獄のお湯屋だよ
どこの世界にも
ちゃんと生きているつもりでも
なぜ ....
丸みを帯びた 秋の空に

 猫のヒゲも丸みを描く
 床に伏せて そのまま 目やにをつける

区切れない流れる 耳鳴りではない 時の音に
丸みを帯びて 天へ還ってゆく秋の空

 ふきだし ....
真夜中
娘の背中をさすりながら
ただ一心に祈る

他に何も要らない
何も要らないから
ただこの子の咳を治して下さい

今この瞬間にも
地球上のどこかで
同じように子を抱きながら
 ....
{画像=120911010820.jpg}


ベランダから花火に興じる親子が見えた

遠くで見る花火は寂しい

家族で花火をすると必ず
兄弟で取り合いになる花火があった
必ず最後に ....
かっこつけるなよ
近道が知りたいだけだろ

かっこつけるなよ
身体が欲しいだけだろ

楽して生きていたいんだ
泥をかぶるのは御免だ
ババを引くなんていやだ
若いままでいたいんだ
責 ....
いつも猫ばかり見ている

静謐な佇まいに時を忘れ

衝動のまま自らを由とする様に息をのみ

猫という美しい獣に憧れ続けている

 わたしは悲しい犬

どれほど否定しようとも

 ....
 
色あせたふたりの呪文は失敗し

代償はひとすじの涙

そしてひとりだけの沈黙




※「ひみつ」の蛇足
http://po-m.com/forum/showdoc.php? ....
空元気は宗教家のはじまり

だけど僕らは

宗教家でもなんでもなくて

これといって

なにするわけでもなかった

空っぽだから

なんだか元気になれるんだ

そううそぶく ....
青信号の点滅に 絶対に走り出せない

 雀をおどかしたことはない

念には念を 押して叩いて壊れても修理する

 深爪の隙間に邪気が来ないよう

 己の紙一重の欠点を煎じて 喉が渇く
 ....
その夜そらは光の雨で満たされて
彼方の丘の上にまたひとつ星が突き刺さり
まるで堕ちてゆく天使のようにうたいながら
ことばのかけらのように降り続けるのです

こえにならない声がきこえて
胸を ....
HALさんのおすすめリスト(1838)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
女友達- そらの珊 ...自由詩6*12-9-19
銀塩写真- そらの珊 ...自由詩14*12-9-19
逢いびき- 吉岡ペペ ...自由詩512-9-19
すこし暑い秋の空- 吉岡ペペ ...自由詩812-9-18
古い電話- アラガイ ...自由詩7*12-9-17
無知の滲み- 朝焼彩茜 ...自由詩8*12-9-17
孤独じゃないのに- 吉岡ペペ ...自由詩912-9-17
誠意と敬意- 吉岡ペペ ...自由詩5+12-9-16
幾層の励まし- 朝焼彩茜 ...自由詩8*12-9-16
ちょっと思うこと- 梅昆布茶散文(批評 ...19+12-9-16
晩夏- アラガイ ...自由詩14*12-9-15
うつろい- そらの珊 ...自由詩24*12-9-15
虫が鳴いている- 吉岡ペペ ...自由詩812-9-15
サイボーグの秋- 梅昆布茶自由詩912-9-15
忘れもの- 夏美かを ...自由詩16*12-9-15
むきあう人- 乾 加津 ...自由詩24*12-9-15
最後の最後にジャンケンで勝つために蟹のキャラでいる- 北大路京 ...自由詩1112-9-14
卑怯な言葉がザラザラしている- 北大路京 ...自由詩6+*12-9-13
決戦の時- 田園自由詩3*12-9-13
密着- 梅昆布茶自由詩812-9-13
こおろぎ- そらの珊 ...自由詩2612-9-12
丸い帯- 朝焼彩茜 ...自由詩512-9-11
天使の祈り- 夏美かを ...自由詩28*12-9-11
花_火- beebee自由詩28*12-9-11
全ての花が灰色に見える- まーつん自由詩4*12-9-11
憂鬱の鎖- ただのみ ...自由詩16*12-9-10
代償- 殿上 童自由詩20*12-9-10
ほほには- 吉岡ペペ ...自由詩412-9-9
蓄える時間- 朝焼彩茜 ...自由詩7*12-9-9
流星群- 梅昆布茶自由詩1912-9-9

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