存在の全てを否定されたら
 君は裏返ってしまった

 歩き回る影の様に
 光の中に居場所を探す

 そこを
 白い地獄と
 呼んでもいい

 頭上の雲は
 あらゆる色に染まるが ....
生きることに背を向けた
そんな経験あるでしょか?

頷く人も俯く人もいるかもね
私もその一人です

あなたもその一人です?

でしたらきっと多くの仲間がいるでしょう

 ....
I

 君は幻想の住人

 窓の外に映る
 灰色の景色の向こうに
 白いバラの咲き乱れる
 見渡すばかりの平原を見る

 鋼鉄の爪が
 肌に残した傷跡
 それは
 現実を生き延 ....
 ぼくはカウンターに肘をついて給料日
 それこそは至福のときだ
 さっきからボックス席の爺婆父母長男次男長女が
 やかましく
 カンパチヒラメ鳥貝シマアジウニ軍艦
 赤だし鶏カラ揚げエビチリ ....
元素



炭素



窒素



水素



全部

君の

全部
【緑の風】

一輪車に乗った子供が
緑の風をうけてゆく

不安定なのに
軽快に

不安定だからこそ
愉快に

たったひとつの輪さえ
あればいい


【蕗によせて】

 ....
デイサービスの
老人たちが
歩行訓練を始める

ゴールで
待っているものは
何であるのだろう

長い廊下
張り巡らされた手すり
かすかな息遣い

静かな午後の
クラブ活動
あなたと会うとき
いまさら、
どんな顔をすればいいのか
困る

あんまりの回り道で、
「待たせ過ぎだよ!」って
抱きつきたい本望が
おとなしくなり、
埴輪の様相で
「お ....
「うでまくらして」
と、ねだったら



「どうしたの?」って
笑いながら



うでまくら
髪の毛くしゃっと撫でる


「怖くなって
甘えたくてだから…」
 ....
  カラダって、窮屈だな。 君のことをついついゆで卵ちゃんと呼んでしまうのは僕の悪い癖だが
君が僕のことをゴリラちゃんと呼ぶのはとても心外なんだね
ああ確かに見た目はその通りなんだがそれにしても僕のデリカシーをボロボロにして ....
景色は遠く雲は近くに留まっている
このアパートには僕だけが居て他に誰もいない
誰もいない階段を途中まで降りては引き返す付け爪の先
膝頭が薄い壁を突き破り
部屋から聞こえてくる確かな物音に ....
次の冬のために
てぶくろを洗う
寒くなると
きまって血流障害を起こす
私のやわな指先を守るための
カバーたち

毛糸で編まれたもの
外国のお土産でもらった
ムートン製のグローブみたい ....
 一


 セミの抜け殻が立ち上がり
 自分を置き去りにした
 主を探し始める

 何も見えない目で
 広がらない翼で
 動かない足で

 命が生まれ変わる度に
 脱ぎ捨てられ ....
肉体からでしか

たとえそれがおんなじことであっても

それぞれの肉体からでしか

ものごとは考えることが出来ないのだ


肉体とは

肉体そのもののことだ

環境のことだ
 ....
どの道進もうが問題は山積みだ

失うことの大きさは分かりきってるはずなのに

待っててくれじゃ足りなかった


外灯に照らされた新緑に

一羽のハトがとまっていた

夜通しひとり ....
いつも物思いに耽っているではないか
夜が明けるときの音が嫌いだ
それにしても静かな音楽が聴けなくなっている
もちろん騒音に酔いしれることもない
鼓膜は伝わる息を避けている
要するに ....
「ぼくはなんで泣いてるんだろう」

蛙のルルは、そう鳴きました。
夜空に星が見えました。
星からの光線がとてもまぶしくて、ルルは目をしばたたかせました。
「ぼくはなんで目をしばたたかせてるん ....
スフィンクスのように座る 両手で胸に秘密を暖める

手っ手ないない

そのポーズは誰でもする 人と思っている飼い猫だろうが 
自由を選択した逞しい野良子だろうが

手っ手ないない

 ....
 そんな力を”誰も”持っちゃいない

 だから、一人から、一匹から、一輪から

 俺かい? そうしてもらっているよ

 恥も外聞も俺には無いよ

 そもそも無い者だった

 有 ....
 一


 雨粒に君を閉じ込めて 
 空にぶら下げておく

 いつでも好きな時に
 見えない糸を
 風の鋏で切って

 僕の前で
 パチンと弾けて
 ほしいから


 二 ....
自分の子どもはかわいい
だからといって
いつだって
立派で正しいわけじゃない

わたしの子どもがもし結婚して
孫が生まれたら
産んでくれた
お嫁さんを大事にしよう


同じ同性と ....
 よいしょ ほら これで見えるだろ
 うん お馬さんいっぱい歩いてるね ねえお父さん
 何だい
 あのお馬さんピカピカできれいだね
 どのお馬だい
 ほら あの4番のお馬
 ああ あれはト ....
明け方
素になった
あしのうらが
のんびり呼吸をしていた

朝、起きて
人が再び活動を始めたときから
あしうらは忙しい
意にそまない誰かであっても
一緒に過ごさねばならない
破れか ....
あるとき学校で飼っていた鳥が逃げ出した。
教室の渡り廊下から
、屋上の手すりを伝い
校庭の門の下をくぐり抜け街路樹の上
(まてよ、鳥かごが何処にあったのか)
、まるで覚えてはいない。
 ....
毛が抜ける抜ける

ぼくちんが歩いた道には毛っ毛が落ちてる 落ちてる
よたよた歩いたフローリングは掃除機かけリング

毛が抜ける抜ける
毛っ毛が温度調整し始める

ぼくちんの体をブラッ ....
生活の棘を確かめながらも飛行経路を探る 君の声も聴こえなくなったんだ
風は凪いでいるがこころはアゲインスト 僕の翼はどれだろう
フラッグが高々と上がり アーユーレディ?

準備不足だらけの間の ....
いつもヒーローのかげで彼の役回りは決まっていたんだ邪悪の仮面を纏わされてね
子煩悩な彼の私生活なんて誰も取り沙汰もしないんだね

彼の故郷は地球よりも遥かに道徳的に高次な世界善悪さえもありはしな ....
 
アカシアの雨がやむときをききながら

雨がふっているんじゃないかと、窓をあけてみる

月夜なのに、こんなに明るい月夜なのに、



*YouTube アカシアの雨がやむとき (西 ....
緑の匂いがします

鼻と胸が気持ちいいです

外灯が目にしみます

夜風が腕にやさしいです


くっきりあなたを想うのです

いつもあなたがそばにいます


緑の匂いがしま ....
HALさんのおすすめリスト(1838)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
影虫- まーつん自由詩5*13-5-23
自分を責め続ける人へ- しょだま ...自由詩1*13-5-22
幻想の住人- まーつん自由詩10*13-5-21
バッテラ譚- 平瀬たか ...自由詩9*13-5-21
記号- 秋助自由詩113-5-21
【緑化帯】_詩人サークル「群青」五月のお題「緑」から- そらの珊 ...自由詩26*13-5-21
a_scene- そらの珊 ...自由詩8*13-5-21
だっこして- 鵜飼千代 ...自由詩8*13-5-21
うでまくら- 鵜飼千代 ...自由詩8*13-5-20
魂のつぶやき- まーつん自由詩5*13-5-20
ゆで卵ちゃん- 梅昆布茶自由詩1413-5-20
風バイ花- アラガイ ...自由詩11+*13-5-20
カバー- そらの珊 ...自由詩20*13-5-18
夏の閃光、記憶の抜け殻- まーつん自由詩13*13-5-18
責任- 吉岡ペペ ...自由詩313-5-18
夜通しひとり- 吉岡ペペ ...自由詩213-5-18
長い休符- アラガイ ...自由詩8*13-5-18
さよならルル- 吉岡ペペ ...自由詩3*13-5-17
手っ手ないない- 朝焼彩茜 ...自由詩913-5-17
世界は変えられないけれど- ドクダミ ...自由詩113-5-16
雨粒カプセル- まーつん自由詩7*13-5-16
盲目- はなもと ...自由詩3*13-5-16
一九九三年十二月二十六日午後_中山競馬場パドックにて- 平瀬たか ...自由詩7*13-5-16
あしうら- そらの珊 ...自由詩23*13-5-15
青い鳥- アラガイ ...自由詩5*13-5-15
毛っ毛の時期- 朝焼彩茜 ...自由詩913-5-14
クラッシュランディング- 梅昆布茶自由詩1013-5-14
電波星人の孤独- 梅昆布茶自由詩813-5-13
アカシアの雨がやむときをききながら- 殿上 童自由詩24+*13-5-13
五月の匂い- 吉岡ペペ ...自由詩213-5-12

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62