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青が沸騰しながら揺らめく
足元の光を逆さまにして
頭から着替えるような季節は
道路の幅が良く見えなくなった
カステラの耳を残すくらい
曖昧な境目で歩いている
僕はまるで遠視になって
男と ....
握りしめたい
愛されなかった命を
あなたが刺さないから
棘に寄せた気持ちで
握り潰したい
緩むな心よ
和むな春よ
気高い香りのスカーフを
何枚も巻き付けて
傷跡を隠す花びら
棘より ....
何かが終わる人も始まる人も
無条件に襲われた風を結んで
肩から掛ける鞄を持っている
初めて身体が側にあることを
ひとりになって分かるまでは
花の形が匂いを近付けて
だるまさんのように転んで ....
柔らかい肌に触れる手は
心でカーテンを揺らして来て
余った風で話すような声が
誰かのファスナーを探そうとする
それはどこかで折れた翼を
支え切れない背中のワンピース
傷口を塞ぐことで消えて ....
耳を重ねると本になるから
どのページを開いても忘れない
夕焼けを閉じ込めたあの海で
貝殻よりも柔らかい関節が
光を貰って耳たぶを落とし
抱きしめるたびに噛み付いたね
瞬間接着剤みたいな夜が ....
空には嘘を付けない気がする
ネックレスの鎖が切れても
また繋ぐような水色の風に
出会ったことがあるから
人の間に生まれる絆も
ずっと信じて良いのかな
雲の切れ間に鏡を持っていて
互いを照 ....
内気な感情で曇らせた窓を
開けてくれた君の指相撲
蓋をしたら二度と出て来ない気がして
魔法のランプを擦ってばかり
負けたフリをしようとするまで
恋に深さがあると知らなくて
金魚のように口を ....
鎧を着る人の音がうるさい
好きなのは裸のメロディなのに
君はずっと戦って来たから 
汚れなくても分かるよ
急がないように走って
転ばないように笑って
優しい分だけ冷たくなれない
才能は少 ....
線香花火のように跡が残りそうな
恋をしてる人は終わり方を知らずに
運命線が赤く見えるから
あなたとまた会える気がする
そのために壁を作らなかった
低温火傷をした日は泣かない
遠い空へ投げる ....
YESとNOの間に生まれた
ふたりの気持ちに栞を挟んで
折れることのない角を祈った

あなたと私が出会わなくなり
月も星も飾りみたいで
道は誰にでも優しくするの

曖昧でいることで強く ....
今この場所から離れていく
飛行機や新幹線のように
全てを持っていけないから
思い出に変えて胸にしまうんだ

時が経てばあの日の涙も
私を飾ったリボンみたいに
滑り台を作り未来へと進む
 ....
歯ブラシの先が割れて開くまで
僕等は何を磨いて来たんだ

青春が落ちてまた繰り返した
砂時計の窓かも知れない

心臓に咲いた花のように
誰かを包める優しさはもう

屋根がなくても登っ ....
片目だけ開けた狭い惑星に
捨てられたのは僕じゃないよ

眠るフリをする可燃物の夜
愛が幻になろうとするたび
輪郭を求める指輪のように

知り尽くしてるつもりの好みさえ
まだこの世に残っ ....
期待をしながら裏切られても
世界は真っ直ぐに立っている

背中に刺さる青白い光が
答えを導く公式のように

入り口と出口を決めたら
誰かにぶつかるまで愛したい

夜が美しくなるほど
 ....
大切な写真を破った時に
稲妻みたいな道ができて

あれから迷って歩いたら
ふたりの洋服が焦げたよ

陽射しが畳んだ思い出は
箱の中で寄り添うように

長い年月をかけて生きる
色褪せ ....
光は背伸びをして肩を叩き
私の半径に翼をくれる

少し前に生まれた心が
夜空を砕いた和音のように

思いや言葉が時を超えるなら
手を添えるほど高く飛んでいたい

迷いはないか
恐れ ....
メロンソーダの底で揺れる
妖精の冠が綺麗なのは  

触れると弾けて消えるような
一瞬のうちに終わる恋みたい

その中で私はまた夢を見る

これは誰かの涙なんだろうか
それともあくび ....
胸のロケットが燃料を探し
手が届かないまま

延長コードの先に明日がある
ような気がしてた

ミルクを入れたばかりの
コーヒーみたいに

白い道で誘う夢がひとつ
寝返りを打つと消え ....
銀河の扉を開ける鍵があれば

天秤に乗った髪の毛を買って

美しい女性になりたかった


ふたごのブランコで孤独を揺らし

鏡の前で惑星が泣いて

北斗七星の柄杓が汲んだ

 ....
自転車置き場に届く光が
まだ短くて生まれたばかりで

跳ねた髪の毛を撫でる時だけ
僕の顔を見つめるように

寝返りを打ったその体は
宙に浮くほど細かい指先で

カゴの中を編んでいるけ ....
打ち上げ花火で自転車を探す
大きな車輪を転がす間に
舞い上がる心を乗せて行くよ

見えないはずのレールを繋げて
後ろ姿だけ確かめられた
あなたの光と混ざろうとしたら

私の身体が燃やし ....
僕達の耳は離れていても
ハートの片割れを探している
だから髪の毛で隠さないでね

風に震える柔らかいカーブを
何周すれば君に辿り着くの

脇目も触れず歩いてきた道に
ピンクの朝焼けが広 ....
汚れた街でバナナが腐ってく

自分の芯を曲げた人の心


休みたくなって陽にも当たらずに

傷ついているのが分かるだろう


ぬるっと黒い血が滑る場所で

手放してきた全ての力 ....
丸くて赤いクリスマスの飾り
掃除機で吸い込もうとした

それでもなくならなかった
休日や祝日の分だけ
飛行機やホテルのように
予約するものがない

果物も野菜も交換してきて
夜が長く ....
春の吐息は明るくて迷う

風が散らした花びらの上に
座る場所もなく青い空を立て
ベンチにするなら絵を描きたい

眩しい景色に負けているのは
心を脱いでも走らないことを
覚えてしまった大 ....
呼吸の出口を塞ごうとした

その光でもあの背中でも

届かなかったと悔やむ間もなく

踵が地面を嫌がっている

誰かのリュックで飛べるほど軽い
夢を抱えても笑わないでね

次のペ ....
ライオンの
たてがみが
触れるように

空気を折ると
どんな音がするの

黄金の海原が
熱を帯びても

溶けそうになる
腹を見せながら

奪った体温で
眠っている

小 ....
狭い喉に光を乗せる時は
ふるいにかける前の言葉でも

ガラスの内側で温めるから
飴玉みたいに転がっていく

痛くはないかいただ信じている

胸の高さに集まる思いが
アスファルトの道を ....
長押しを続けるスペースキーが
溜め息の後で増えていくんだ

口を開けている白いノートに
イルミネーションが反射した夜
果物で手を汚すのが嫌で
透明な椅子に座らなかった

苦手なことが多 ....
何もなかったと思うその場所に
横たわってる小さな虫歯が
少しの不安でぐらつくような
明日をまたいでどこへ行くのか

街は代謝する人は感謝する

この胸の中をバスが通るたび
眩しく光るラ ....
HALさんのミナト 螢さんおすすめリスト(54)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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beautiful_glider- ミナト ...自由詩220-1-17
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恋の惑星- ミナト ...自由詩1*20-1-9
キミノオト- ミナト ...自由詩120-1-8
線香花火- ミナト ...自由詩220-1-7
- ミナト ...自由詩2*20-1-1
リボン- ミナト ...自由詩219-12-31
新世界- ミナト ...自由詩219-12-27
ゴースト- ミナト ...自由詩319-12-26
イルミネーション- ミナト ...自由詩119-12-25
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