煩わしさは 私が呼んだ
せっかくの余裕をもてあそぶ愚かさが
煩わしさを 愛する風が連れて来た

私に敬意を払い 見返りも生まれることなく
愛する風が 連れて来た

煩わしさは 私が呼んだ ....
{画像=121222105919.jpg}


猫よ

我々には降誕祭も

盆暮れ正月だって

自身の誕生日さえ

周囲とは異なり

意味を持たない


然し

猫 ....
横になって感じるナンバーは ライオン
野生の猫の たてがみの美しさは 17

おきあがれない日
かなしい日
戦っていない日 
子猫のように爪をといでいる子が大勢いて強さを誇っていても
気 ....
枝毛さがしは
手軽な気分転換だった

枝毛をみつけては
はさみで英語のプリントに
切り落とす

一本の毛が
まるで
仲違いでもするように
なぜ別々の道をいくのか
理由なんて知らな ....
その金曜日の午後
いつものように黄色いスクールバスから降りてきた
娘達の笑顔を確認してから
思い切り抱き締める
「ねえ、ねえ、今日学校でこれを描いたんだよ」
私の腕を振り切る勢いで バックパ ....
ひらがな、が落ちてくるように
迷いながら雪が降ってくる
日本にちりぢりになった
あ、い
どれだけのあいの組み合わせが
あるのだろう

やがて
あ、と、い、は
溶け合って境界線をなくす ....
大河にそそぐ 透明に聡明さを探し続けた時代
印を押し朱肉の色と血族の色を太陽に染め

土踏まずの窪みの隙間に 大きな壮大を登ってゆく
大地の感触を胸に 常識の中の非 変わる変わる非常識へと
 ....
弱として


私の子宮が主張する

私は所詮女であると

別段愛撫がしたいわけでも無く
だが時たま

私の子宮が

「私は女だ
 私は女だ」
と主張する
 ....
すていんあらいぶ

それすらなくて

きがつけば

「いけませんよ いきなければ」

せっこうと

かみでできた

いたの

きれいにせいれつした

てんてんと

 ....
        流れ星をみつけては
        「る」とちいさく声にする
        さむさにふるえ
        さいごの一文字ばかり
        くりかえし、 ....
封筒の右端に犬小屋を建てました。
赤いペンキで塗りました。
そこで手紙を書きました。
とても短い鉛筆で。

さいしょに友達の名前を書きました。
つぎに夜のあいさつをしました。
あたらしい ....
靴底を裏返してみる
均等に減っている
癖のない人が
うらやましい
愛用すればするほど
そこに紛れもない自分の足跡が刻まれる

靴底なんてどうでもいいぢぁありませぬか
それでもうらやんで ....
優しくできないことを辛く思わないんで欲しいんだ
どうせ人間はいつかは干物だ
乾いた挙句火に焼かれるのだ

誰も僕の替わりをしてくれないことってあたりまえのこと
いつか誰かに会えるってのも素敵 ....
世の中ザラザラしている
そうは思いませんか

{ルビ肌理=きめ}が粗くなった
そうは思いませんか

優しい親は珍しく
子供は大抵怯えてる

賢い教師も見当たらず
子供は大抵迷ってる ....
君はテーブルに頬杖をついて
文字の積み木で遊んでいる

利き腕の人差し指で
柔らかい母音を
戯れに曲げながら

暗い藍の色で出来た゛う ゛の文字は
うつむいた気持ちの音
 ....
明日を待っています
ターンテーブルの上で踊りながら

明日を待っています
レコードの傷は今日を繰り返すけれど

明日を待っています
ダイヤモンドの針を質屋に入れて

明日を待っていま ....
 本意として巣箱は天井が取り外し可能にしてある

開けてみる 開けた事は 光感知に 鋭敏な おめめによって 即ち 感知される

そこに 指と言う 感覚器官であり 創造も成す 肉体の一部を 下ろ ....
糸が切れた首飾り

はずむ毬のように真珠たちが転がっていく

この道のむこうに海があることをおまえは何故知っている

宝くじ売り場の横が男の仮住まい

ジングルベルを枕に凍えて眠る
 ....
葱のねっこを捨てずに水に挿しておく

数日のちにその断面からあおい芽が現われて
明日にむかって伸びていく

これは生きている{ルビ証=あかし}
多くのものは要らないという
水と
空気と ....
花のなかの蜘蛛が
雨を見ている
花を踏んでも 花は花のまま
垂直や そうでない水を受け入れている


自制の効かぬ音
道の途中の日時計
色褪せた鍵
水たまりの頬

 ....
僕はだれにもあいたくはなかった
きみいがいのだれにも

僕にはうたさえなかった
でもちんもくにもたえきれずに
ことばをさがしていた

絶望なんてぜいたくななやみだった
くうきょよりはま ....
明けきらぬ朝
まだ薄暗い空に
ブーメランのような白い月が落ちている
あれは誰が投げたのであろうか

キミに投げた言葉は
めぐりめぐって
自分に帰ってくる
受け止めて ボクは自分という存 ....
晴れわたっていなさいね
かなうのならば、
かなう限りは

おまえの空を
喜びなさいね



馳せてゆきなさいね
どこまでも
どこまでも

たやすく
他人を切り捨てぬ ....
ある温暖な朝の事

一本のひかる跡がありました

ナメクジの生きるに必然の

粘液の跡です

「気持ち悪」とか言わないでね

よくみれば綺麗におひさまのくれる光を反射していますよ
 ....
遊女

太夫という名のあるいは
花魁という名の華があった

ほぼ大名や貴族あるいは富商といった上層の遊びであったらしい

歴史的考証は別にして
要するにスナックのねーちゃんだと思ってい ....
今が 日付を一歩跨いだのか
時が 向かい風のようなのか

昨夜から
     今朝へ
        光が溢れ

新雪積もって白紙に戻り
一文字人文字人間が
寒い眠いと起き出して
 ....
   大通りを一本奥へはいった
   ラーメン屋の先の三叉路の角っこに
   その八百屋はあるんだ
   狭い軒先に段ボールが並べられ
   曲がったキュウリや
   太さも大きさもまち ....
 
あっちゃむいて、ほい! あっちゃむいて、ほい!

たまには向きおうてもええんちゃうん?

こっちゃむいて、ほい!



 
河の岸辺の柔らかき

柳の枝で縛り留め

貴女と私の幸せを

永遠にしたい

ただの一時さえ

繋ぎ止められはしないと

河は歌う

早瀬の石を撫でながら

おお

 ....
中村勘三郎が死んだ

勘九郎のイメージがぼくには強かった

ハッと驚いたようなとぼけたような目と口を思い出す

そばにいると誰もが惹かれた男ぶり、人間ぶりだったと言う

ぼくがそうなる ....
HALさんのおすすめリスト(1843)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
リセットまでの風- 朝焼彩茜 ...自由詩912-12-22
おいわい- ドクダミ ...自由詩6*12-12-22
LION- るるりら自由詩17*12-12-22
十三歳のコラージュ- そらの珊 ...自由詩1112-12-22
アメリカという国の学校という場所- 夏美かを ...自由詩36+*12-12-20
ひらがな- そらの珊 ...自由詩28*12-12-20
大河- 朝焼彩茜 ...自由詩6*12-12-19
弱として- 田園自由詩6*12-12-18
Stayin'_Alive- ドクダミ ...自由詩5*12-12-18
るの想い- 石田とわ自由詩10*12-12-15
ジョン、より。- かいぶつ自由詩3312-12-14
靴底- そらの珊 ...自由詩24*12-12-14
槇原みたいには歌えないが- 梅昆布茶自由詩15*12-12-14
ざらざら- まーつん自由詩9*12-12-13
文字は繋がる- まーつん自由詩9*12-12-13
明日を待ちながら- そらの珊 ...自由詩10*12-12-13
ねずちゅうが何故にわたくしの指に反応するか?- ドクダミ ...自由詩4*12-12-12
仮住まい/師走の街角で信号待ちをしている- そらの珊 ...自由詩9*12-12-12
- そらの珊 ...自由詩14*12-12-12
夜と白_Ⅴ- 木立 悟自由詩512-12-12
あいびき- 梅昆布茶自由詩1312-12-12
帰去来器- そらの珊 ...自由詩7*12-12-11
継ぎうた- 千波 一 ...自由詩9*12-12-10
かたつむりのつむりくんとなめくじのなめちゃん- ドクダミ ...自由詩3*12-12-10
遊女- 梅昆布茶自由詩812-12-10
人間詩- ただのみ ...自由詩19*12-12-9
夏八百屋- 石田とわ自由詩12*12-12-9
あっちゃむいて、ほい!- 殿上 童自由詩20*12-12-9
- ドクダミ ...自由詩8*12-12-9
中村勘三郎を思い浮かべる- 吉岡ペペ ...自由詩412-12-8

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62