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雨の午後、僕は水を得た魚座の青年になる。
乾燥肌が和らぎ、滑らかな動きで筋トレをする。
駅前でタクシーを拾ったので交番へ届けた。
善い事をしたはずが、690円を支払わされた。
君の小さな手は僕にとっては偉大なのです。
その手は僕に対して偉業を成し遂げているのです。
転校生は心の内壁に小さな刺青を持っている。
転校生は誰も、そんな秘密ゆえに転校してくる。
こんな下らない世界にて、僕のお腹は下ります。
全人類が空へ上った後も、僕のお腹だけは下ります。
指の骨をポキッと鳴らし、さぁ僕は男になるぞ!
左の小指だけ鳴らなかったんで、やっぱりやめます!
どうしてそんなに一番になりたいの?
映画館の一番前の席は、首が痛くなるだけだよ。
食パンの耳に独り言を聞かれてしまった。
どうしよう、はずかしい、あああー、ぱくっ。
水掻きは退化していった。
恋人繋ぎがしやすいように。
買った古本に挟まっていた褪せたレシート。
97―8―3、1:28PM、遠い夏のかけら。
君のあくびを僕にうつしてください。
その可愛いウイルスに感染したいのです。
日々、瞬きのシャッターを切り続ける。
現像の出来ないネガ、心底に降り積もる。
膝小僧の陰で肘小僧も生きていた。
僕の弟は2人じゃなくて4人だった。
日だまりに午後の陽光たちがたむろしていた。
仲間に入れてほしくて駆け寄ったら、急に曇った。
ラグビーボール、さつま芋、焼き芋たべたいな。
大学芋もいいし、スイートポ、あ、トライ見逃した。
大きな雨が一滴、地球へ落とされた。
ピペットでポタッと、宇宙の理科室から。
思い出は胸の奥でセピア色。
夏休みのドリルに溢した麦茶の色。
冷房消したら亡霊も消えた。
夏が終わると部屋が広く感じる。
端っこまでクリームの詰まったクリームパン。
そういう幸せが、君の人生に沢山ありますように。
夜半、防犯カメラの死角を縫って駆ける。
あの子のハートに火をつけにいく。
その命、もっと気楽に使ってみれば?
ちゃちなボールペンにでもなったつもりでさ。
積み上げたものがパーになっても大丈夫。
いつかチョキで勝って、すべて取り戻せるよ。
神さまのぬり絵は芸が細かい。
僕の心に眠る花にまで色がついてる。
乳歯が抜けて、AQCが生えました。
Aから始まってるので、品質は良さそうです。
海王星と冥王星は今でも友達だろうか。
年賀状のやりとり、まだ続いているかな。
今日は雲の流れが速い。
または僕の血流が遅い。
五円玉に麻紐を通したペンダント。
母に馬鹿にされ、小さな家出、幼き夕方。
この夏もよく働いてくれた扇風機。
5枚の羽、それぞれに、夏の埃、同じ分量。
眠ってる奇跡を起こしに行こう。
笑っちゃうほど大きなシンバルを持って。
生命線の終点に爪で強く印をつける。
心の弱虫を追い払う、僕だけのおまじない。