久我山駅にこんな時間に着いて

こんなとこに

ビジネスホテルなどないだろうに

ぼくは坂道の商店街をあがって行った

そしてすぐおりた

踏み切りを渡り

旧神田川のほうの商 ....
君の声ほど
私の耳に響く音はないよ

大好きな
稲葉さんの歌も
松本さんのギターも

君の声には負けちゃうみたい

低くて小さいその声と
会話をするのが好き

その声に ....
いまのぼくが

あの頃を見つめていた

時間とは距離なんだと思う

その距離感が楽しかった

あの頃のぼくが向こうにいた

ぼくはぼくが愛しかった


あの頃がどの頃か分から ....
あなたも
わたしも

鎧を着て
仮面をつけて

日々を生きている

ほんとは
鎧や
仮面なんて
つけたくないけど

多少の痛みや
つらさや
寂しさを
我慢しなくちゃ ....
どこまでも青く晴れ渡った空の下には
巨大な蜥蜴の骨だけが
死の直前の姿そのままに横たわっている

入道雲が
ゆっくりと流れていく

彼らという物が
どうやらいたらしい という事は
僕 ....
懐かしい人から
久しぶりに連絡があった
元気にしていますかと
メッセージが来た
それは突然のメッセージで
私をじんわりと嬉しくさせた

過去の私がやって来て
机に腰を下ろした
あの頃 ....
二人で歩く梅林は
さくら咲く前 城跡の
猫に導かれて 迷い道
そこだけ陽射しが春めいている

その梅林に入る前
道端を歩く猫を見つけ
その痩せた背を撫で、餌をやり、
猫の道辿り 梅林へ ....
再び四季の変わり目に

生まれる春のベージュ色

邪気なし無敵の思考人か
無邪気の天使か 桃色に染める

ベージュ色にくっついて 離れぬ 七色越え

哲するに守る 袴姿の者から テレ ....
とうきびをかじる
ささやかな甘さが
舌をとらえて
愛撫する
脳神経へと伝わって
それは幸せな記憶になり
藍のリボンがかけられる
目印、として

シナプスは電気信号をおくる
わたしは ....
ぼくは馬鹿だ

みんなかしこだ

夜8時に空を見る

北西にふたつ

星が列んでる

強い光と弱い光だ

ふたつは他人だ

でもひとつだ
{画像=120323010313.jpg}



忘れられた想い出 / 勘太郎川 紅橋付近


ぶらり ぶらぶら
裏町通り
場末の路地の夕餉時

さあさ いらはい いらはいよ
 ....
好きだと 言うべきだったのだろうか
好きでもないのに?

それは僕らを貶めると
そんな乾いた 中身のない言葉を放るのは

愛について 考えるべきだったのだろうか
興味もないのに?

 ....
消毒薬で洗った
白い部屋は
どこまでも
清潔で よそよそしい

菌という菌は
すべて
死滅し
有機体は私ひとり
お見舞いにもらった
ガーベラが
いつのまにか
造花に変わる
( ....
四年

なんの病気
「老いのうた」
忘れた
大正
ってなにですか。




肺炎か
本当に増えた
すばらしいもの
そんなもの
そんなもの
愛じゃない
いらない
 ....
空は突き抜ける様に青かったし俺のバイクは相変わらず
走り出すまではやけに重かった
時々はビニールレザーのシートの上に安っぽい天使が
休んで煙草をふかしていたりするのだけれど
それでも自由を愛を ....
夜が老けていく
空一面の宝石も
絹のベールも
美しく着飾るだけでは
若々しくいられないように

夜が老けていく
ダイヤモンドよりも輝かしく
黒玉よりも深い悲しみ
年を重ねるということ ....
どっかのホステスの
脇の匂い嗅がせてもらった後
誰かに土下座して
そんでもう覚えてない

変な椅子に座って
喋っていたんだって
星が綺麗だった日の話を
熱心に話してんだって
俺が ....
海の底の
とある場所に
海亀の墓場があるという

大海原を
潮流にのって
悠々と回遊していく
海亀は
死期を悟ると
特別な流れをつかまえる

それに乗り
終焉を迎えるために
 ....
つまり愛だ

どんなものへも
愛があればゆるせる
ゆるせないこともまた
愛だ
憎しみさえ

イキモノに大きい小さいもあるか
祖父の言葉が重く
私には

粗末という言葉を教えたの ....
テラトマ体にカテーテルを通している女衒っぽい髭面のおとこたちは抹香臭く鎮座
バンドネオンに仕立て上げた文庫本でもって猿真似する台所
琥珀、逆立つ髪、天ぷらの衣
ちっさいおんながうるさそうに見てい ....
微細だが、あきらかの痛みが、脊髄の周りにあつまってくる。

シナプスが泣き言を言い始める。

身体は重く背中はこりかたまっている。

誰にも会いたくない。

何もしたくない。

未 ....
こころについた傷は きえないの ぜったいに

雪が黒いアスファルトに吸い込まれてく

天からきたものたちは

天に還るなんて 嘘



こころについた傷はね 治っても 痕 消えない ....
今日もかわいく,知的で,
美しく,やわらかく,
ふわふわしていますね
というメールを送ろうと思ったが
さわったことがないから
やわらかいかどうかわからない
かたいかもしれない
ふわふわし ....
不安って石っころ
けっ飛ばして怪我をする

不安って曇り空
空気に触れて憂うつ

不安ってふわふわ
噛みしめても歯ごたえがない

不安な朝
理由をいえない
不安に包まれたコーヒー ....
人類は
核を
手にしないほうが
よかったのだろう


核の強大な力に
触れてしまった現在
核とどう付き合っていくのか


自分たちは常に正しく立派だから
何をしてもよいのだとい ....
別れの時は
いつか来る
出会ったこと
その全ての先に
別れがある

ほんとうに
うれしい時は
泣いてもいいけど
ほんとうに
かなしい時は
笑っていたい

泣いて笑って
人生 ....
“恋心なんて、とうに忘れた”

なんて
強がらないでください
恋って
いいものですよ

人を好きになる
それは
自分を好きになることに繋がっていくから

忘れないでくださ ....
どうだっていいの

あなたの唇のかたちだとか
声のトーンだとか
くしゃみの仕方だとか

どうだっていいって
思わせてよ
静けさが残り
(何故か見上げれば
見下ろしている)
さまよいながら求めるもの

宇宙を識るのとおなじくらい 「
人間を知るのはむずかしい 」

(意味に手をあわせ
ただ) ....
びいどろの中に
浮かぶ泡
気泡があるのは
不良品なのか
値下げの札がつけてあった

かなしい音が
とこしえに

びいどろに
刻まれた
唐草文様

ふるさとの野辺に咲く
名も ....
HALさんのおすすめリスト(1838)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜をあるく- 吉岡ペペ ...自由詩9*12-3-29
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あの頃- 吉岡ペペ ...自由詩5*12-3-28
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太陽の膨張- 水瀬游自由詩212-3-28
あの日の手紙は、ふいに- 宮岡絵美自由詩312-3-27
梅林- ……とあ ...自由詩12*12-3-27
ベージュの春- 朝焼彩茜 ...自由詩212-3-26
Sugar_water- そらの珊 ...自由詩9*12-3-23
ぼくは馬鹿だ- 吉岡ペペ ...自由詩6*12-3-23
忘れられた想い出_/_勘太郎川_紅橋付近- beebee自由詩24*12-3-23
家路に立つ影- まーつん自由詩5*12-3-22
戯言- そらの珊 ...自由詩10*12-3-22
四年- 榊 慧自由詩412-3-22
1983- 梅昆布茶自由詩1412-3-22
老化- マフラー ...自由詩4*12-3-22
覚えてない- 竜門勇気自由詩3*12-3-22
海亀の墓場- そらの珊 ...自由詩11*12-3-21
その理由- 朧月自由詩812-3-20
編み込み- 自由詩112-3-20
沈む- ジム・プ ...自由詩2*12-3-20
ゆきのはら- 自由詩212-3-20
mnmkws- 6自由詩312-3-20
風景の積み木- 朧月自由詩612-3-20
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恋心を取り戻せ- ジュリエ ...自由詩712-3-19
indifference.- れもん自由詩5*12-3-19
理(ことわり)- アラガイ ...自由詩10*12-3-17
とこしえ- そらの珊 ...自由詩12*12-3-17

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