{画像=120511115342.jpg}
小さい頃 私は
イチゴは木になるものだと思っていた
あの赤い実はサクランボのように
枝にたわわに実っていて 
それを食べるのだと信じていた

 ....
野の花が
あんなにも
優しげに微笑むのは
きっと
手向けの花であるから

肉体を持たぬ人に
花以上に似合うものが
あるでしょうか

空腹も感じないので
食べ物はいらない
物欲も ....
橙色の絵の具しか
見つからなかったので
君を描いてみた

夕焼けなんかじゃ
痛すぎると思ったから

青色の絵の具しか
見つからなかったので
僕を描いてみた

海なんかじゃ
 ....
(振り返る
)ここには何もない
ただ山がある海がある
血はながれている

(繰り返す
)ここには何もない
夜が閉じ空が明けたら
静かに眠るだけ






 ....
大切なひとに

みじめな思いをさせたくなかった

幼稚園のときからそう思っていた

ぼくの誕生会

使いふるしの鉛筆を持ってきた君

それがいちばん嬉しいふりをした


君は ....
例えば もし
厚く垂れこめた 雲の谷間から
神が手を伸ばして 僕を拾い上げてくれたとしたら

砂埃の舞う 峠道に転がる
何の変哲もない 小石の一つを拾うように

例えば もし
厚く塗り ....
あなたはそれが
遠いところにあるとおもっているのでしょうか
海にわきあがる雲をみているように
自分にはかくれてるように感じたのでしょうか

風が蒔いていった種はどこかで芽吹いて
きっとそこ ....
この生が空しく過ぎることを悲しめば
問い返される
何が充実か

揚羽蝶がゆずの木にやってきた
仇やおろそかではない
ひらひらと儚くも天に任せる

愛しているさ、悲しんでいるさ
生の肯 ....
60ぐらいの爺さんに

ちくちくと批判されていやな気持ちになる

耐えている

それでも


批判してくれるひとに

耳を傾けると成長できるなんて嘘だ

無責任な嘘だ

 ....
うなじをノックする 何かが

陽が長くなる加減を絶妙なまでに延ばし

舌打ち使いの してやったり音が
 夜を明かすまいと 辿って来る うなじに

ノックする 何者かが
 異角度の90度 ....
距離を測ってみようと思う
単位は人間
おかしいな
昨日は1人間だったのに
今日は2人間だ
このまま離れていったなら
いつか
このものさしでは
足りなくなって
私は
人間に戻れなくな ....
今日の終わりに
のりしろが佇んでいる

のりづけしなければ
全てがそこで途切れることを
知っているはずなのに
どうしますか? と
のんきに尋ねてくる

点線から先は
のりしろ
白 ....
{画像=120507061533.jpg}

ねぇ 深呼吸したら 風の色が変わったよ
眠っていた サナギが目覚め始めた 
わたしを揺り動かす うねるような焦燥感

何か 新しいモノを求め ....
{画像=120506235631.jpg}


きらきら光る
硝子の破片
きらきら光る
小川のせせらぎ


寂しく独りで
光っている


きらきら
きらきら
光っている
 ....
塩谷瞬のことなら

みんな正しいことを言えるのに

これからの日本のこととなると

そうでもなくなる


この国のデザインがしっかりしていなきゃ

産業やエネルギー、災害や人口減 ....
これは 電話機 通信の為に ごろりと 転がって おります

無用な 無様な 晒し者 誰にも 繋がらぬ

故に 悲しや 物体 は 有り余る とは 正に 此れ

これから 死にます とさえ 伝 ....
    
過ぎさった苦しみを
時々 舌の先で転がして
ピリッと刺すような
痛みを味わう

血の味は嫌いじゃないんです

この痛みが
私の静脈を流れていく
悲しみが青い血管に滴る
 ....
たたみ一畳あれば
Iの字に寝そべれる
  
  ――静止

二畳あれば
大の字になって
寝返りもできる

  ――開放

半畳あれば
膝を抱えて
あなたのことを
想うことが ....
えもんかけ
とか
うばぐるま
とか
こうもりがさ
とか

セピア色の単語帳
めくれば
ノスタルジーが
幸福な可笑しみを
連れてくる

がまぐち

つけた
蛙の鈴みたい ....
造死局は二十歳で定年だ。
人生わずか五十年
とは言うけれど
はるかに短い二十年
そうは言っても二十年、
十五で姉やはあの世行き
比べりゃ長い二十年
造死局は二十歳で定年です。
唯一が突き抜ければ

見届けてやりたい

其方が想いでしか届かぬ領域まで

見届けてやりたい

 唯一が突き抜ければ

無二に近かれ遠かれ

似た色合いを乗せて ....
またひとつ
何かを壊してしまったみたいだ
動き出す為の未熟なあがきに
称賛は約束されない

消えて行った魂が残した
記憶の欠片をありのままに
誰の為でなく 私の為でなく

少し前まで ....
親心を
揺らしながら
春の野に立ち尽くしている
子どもらは
既に
旅立って
再び逢うことは
叶わないというのに
心配の種はつきないのでしょう

親心を
揺らしながら
じっと耳を ....
身体の表面には何の傷もないのに

心臓をおっきく えぐられてしまったせいで

夜、突然息ができなくなってしまうことに 彼はひどく怯えていた

完治しない傷はね、忘れていくしかないんだよ
 ....
            気をつけたまえ
            背中を向けて
            眠るとき
            寝首をかくかも
            しれ ....
客観的なまなざしで見つめてくる
霧に日があたり 乾燥を加えた
チューブから煙を立ち上げ

 瞳の笑わない中に 安心感を示し
   まなざしを 浴びせてくる 客観的に


 同性の皮膚が ....
空を見上げる君は
とても無防備だ
尖った顎先から
なだらかなカーヴを描いて
道が現れる
これから
戦いに出向くにしては
哀しいくらいに
無防備だ
それは
最後まで手放なせずにいた
 ....
重なりあっているから
いいことも
わるいことも
あるよね 
の あなたも
わたしに重なっている

それが縁だと
風がいうけど
しんじない

重なりあわない
部分がさむい

 ....
大きな蓋がひとつあれば
こと足りる
あれは
実に包容力のあるヤツだから

けれど
ここには
とても小さな蓋しかないのだ
あろうことか
私のキッチンには
小さな蓋しかないのだ

 ....
ホンマに? 
ホンマに。

ホンマにホンマ?
ホンマにホンマ。

これ、
エンドレスです

美しい季節を
嘘だと思うから

哀しい現実を
嘘だと思いたいから

ホンマにホ ....
HALさんのおすすめリスト(1838)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
【_想像の芽_】- 泡沫恋歌自由詩17+*12-5-11
- そらの珊 ...自由詩26*12-5-11
絵の具- nonya自由詩22*12-5-10
虚血- アラガイ ...自由詩10*12-5-10
言葉を持たない道化師たち- 吉岡ペペ ...自由詩512-5-10
嵐を呼ぶ女- まーつん自由詩11*12-5-9
たいせつなもの- 梅昆布茶自由詩2212-5-9
ランダム- 木原東子自由詩18*12-5-9
それでも- 吉岡ペペ ...自由詩7*12-5-9
舌打ち守護霊- 朝焼彩茜 ...自由詩7*12-5-8
ものさし- そらの珊 ...自由詩15*12-5-8
のりしろ- そらの珊 ...自由詩10*12-5-7
【_Let's_Try_】- 泡沫恋歌自由詩11*12-5-7
硝子の破片_/_きらきら光る- beebee自由詩25*12-5-6
この国のデザイン- 吉岡ペペ ...自由詩712-5-6
好きになっても- ドクダミ ...自由詩112-5-6
【_静脈_】- 泡沫恋歌自由詩11*12-5-4
藺草仕様のフェルマータ- そらの珊 ...自由詩6*12-5-4
がまぐち- そらの珊 ...自由詩7*12-4-27
造死局- 高原漣自由詩1*12-4-26
雲の上の唯一- 朝焼彩茜 ...自由詩5*12-4-26
助走- 深水遊脚自由詩3*12-4-26
蒲公英草子- そらの珊 ...自由詩912-4-26
朝を迎える- 三田オコ ...自由詩2*12-4-26
背中枕- 石田とわ自由詩11*12-4-26
性のまなざし- 朝焼彩茜 ...自由詩5*12-4-25
希望- そらの珊 ...自由詩1012-4-25
夜のころも- 朧月自由詩512-4-24
蓋についての考察- そらの珊 ...自由詩10*12-4-24
ホンマ?- そらの珊 ...自由詩8*12-4-24

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62