鏡に映る自らの 
こころの内に湧き出ずる 
喜びの泉 
胸にそっと手をあてる 
幼い心をこじ開けて

あなたは痛みを植えて行った

悶え苦しむ年月

綺麗な嘘で幾重にも

痛みを包んで行った


いま この心に抱いているのは

ぞっとするほど美しい

 ....
「遠い異国の教会で、ステンドグラスの窓か 
 ら射すまっすぐな虹のひかりの中、人々は 
 棺に横たわる人に次々と花を置いていく。」 

「ノートルダム寺院に腰を下す詩人草野心平
 さんの胸底 ....
南元町の緩やかなカーブ

18年まえの8月

ビートたけしが激突したガードレール

ぼくはそうとも知らず

なんどもそこを通り過ぎていた

ぼくが十代を乗り切れたのは

ビート ....
ここは泥棒市場
通称キャットストリート
骨董を売る店が連なる

ここで売っているものは
どことなく胡散臭く
まがいものの匂いがする

モノガタリには事欠かない

溥儀が紫禁城でコオ ....
報われたいとかつぶやいて
誰でもない誰かを待っている
空になった発泡酒
煙草は残り二本
今夜 会おう
時間が眠る隙に
ダイヤグラムの先で
目印は赤いブレスレッド
一緒ならきっと大丈 ....
交番のまえで指名手配の写真や似顔絵を見るのが好きだった

小学生のぼくは駅の改札口のまえにいつも佇んでいた

犯人を見つけたらなにか気持ちのいいことが起こるような気がしたのだ


いろん ....
さようなら。
またね。

彼女はとても美しくそう言って去って行った。

まって。
おいてかないで。

僕はいつもそう思って笑った。
悲しくて仕方なかった。

だって ....
あした咲く朝顔は
雨の軒下でこうもり傘みたいに
とじています
あしたも雨なのかな
朝顔って、おかしな{ルビ花=ひと}だね
傘をもって
生まれてくるなんて

いちど咲いたら
もう、とじ ....
みな
人の後ろを歩いている
いい人の
悪い人の
普通の人の

空から見たら
変わらない人となって

見られたい
ようには見られず

ひと固まりの雲が浮かんでる
まるで人の群れ ....
トラック/ブルーハーブ「未来は俺らの手の中」




柔らかくて湿り気のある赤ん坊の肌状の空間が薄いグレー。
空の成分について考える。

感覚と距離を体に叩き込む。
意味とかなんて全 ....
如何に生きた、尋ねる声がする

平和でした
知識と技術と民主主義の時代でした
学び続けています
誰かを助けたりはしませんでした
世間のひとすみで労働をお金に換え
蝸牛のような家を借り
 ....
自殺の相談をしたことはない

世界がどう見えたら

あした自殺してしまうのだろう

じぶんを責め

たにんを責め

たにんに謝り

じぶんを痛め

夜の街を見つめていた
 ....
目の中でゴロゴロしてる

グリーンのコンタクトをつけて

それだけでお姫様になれると思っていた


風に前髪がなびいている

ピンクの髪留めをつけて

それだけで少女になれると思 ....
腐ったってがらがらへびなんだよ
抜け殻だなんていわせない

赤外線探知装置のついた最新鋭の進化論さ
きみの白い指のぬくもりなんていらない

金子みすずのお月様なんて絵本の
せかいのデザー ....
まどろみのなか声が聴こえる
夜の部屋でいくつもの窓に飛び込んだ先
蜘蛛の巣は自由のパロディ
嗚呼おそろしいゴッドファーザー
暗い海に逃げ込んで
真珠を飲みほして眠るから
ボクの寝言に返 ....
真緑の水に素足を浸けているみたいだ


それは遠い日の御伽話


純粋だけで生きていけると思っていた頃


何にも縛られず


何からも独占されず


自由に ....
鏡に映った
昨日より
一日分白さの増した生え際を見て
思い出す
巧妙に細工された嘘が
ゆっくりと正体を現すように
染めた髪がもとの白い色に戻る

白髪は中学生の時から
生えていたよう ....
猫踏んじゃった

猫踏んじゃって

猫踏んじゃっ

踏んじゃっ

踏んじゃった

猫踏んじゃった

猫踏んじゃって


猫踏みすぎて

悲しくなった

胸いたなっ ....
海岸沿いをレンタカーで走った

波しぶきが空にあがってゆくのが見える

それが雲になって風を待ちかまえている


すべての雲が

そんなメカニズムでできている訳ではない

でも二 ....
ああ、敵わないなって

彼女の横顔をうつしたプリントの落書きにも

僕には描けなくて

ちょっと自信、あったんだけど


ああ、敵わないなって
明日がやってくる
道すじに
サァァ、サァァァ……と
雨が降る

──誰も寝てはならぬ

けれど
そのうち
雨だれのアリアを
聴きながら
いつのまにか睡ってしまう

今日に
 ....
俺と同じですっかり老いたけど








 ....
詩人じゃない
なんてことはどうでもいい
同じように
勉強とかもどうでもいい
運動とかもどうでもいい
あれもそれもどうでもいい
どれもこれもどうでもいい
そして世の中のほとんどのことはどう ....
泣くことに努力はいらない
笑うことにも
泣かないことにも
努力は必要だ

雨がふったといっては
泣いているかえるのように
ほんのりうれしさをまじらせながら

女のなみだは
意味がな ....
小さな羽根で
飛んでゆける範囲の
小さな幸せしか知らぬ
円満な人生の理想
私はその設計図を
この世に生を受ける代わりに
安値で売り渡した

波荒む大海に
耐えられるほど強くない
む ....
違法ダウンロードの夏

東は涼しくて

西は暑かった

いまを守り抜くことと

未来を考え抜くことはおんなじことだ


どうもすみませんでした

日本のみなさん

暴れま ....
だれかがおれを殺そうとするから
おれは必死でそっちのほうへ鉈を振り下ろす
血しぶきを上げてたおれる顔は
おれの知ってる顔であったりなかったりする
表通りで悲鳴が聞こえたこと ....
晴れ空、日差し、涼やかな影、

街ゆく人々はどんな顔して起きたんだろう

晴れ空、日差し、涼やかな影、


15ねんまえの

東京を思い出す

彼女の手からは

なつかしい匂 ....
雲をながめたり
雨をながめたり
次第におおいかぶさる
暗闇の手をながめたり

そのたびに
母に
「またぼんやりして」
と言われた

私は
実にぼんやりした子どもだったのだろう
 ....
HALさんのおすすめリスト(1838)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 服部 剛自由詩4*12-7-14
ある愛のかたち- ただのみ ...自由詩17*12-7-14
旅人の涙- 服部 剛自由詩3*12-7-14
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キャットストリート- そらの珊 ...自由詩9*12-7-11
ダイヤグラム- 自由詩312-7-10
約束の地- 吉岡ペペ ...自由詩612-7-9
愛はあるから- 田園自由詩7*12-7-9
朝の日記_2012夏- たま自由詩33*12-7-9
雲の行列- 朧月自由詩512-7-9
ポイントいりません(絶望していろバーカ)- モリマサ ...自由詩712-7-9
自己申告2012- 木原東子自由詩13*12-7-9
自殺の相談- 吉岡ペペ ...自由詩412-7-8
裸眼で逢おう- 永乃ゆち自由詩9*12-7-8
The_Sidewinder- 梅昆布茶自由詩1612-7-8
ヴァーチュアル- 自由詩212-7-6
真緑の水- 永乃ゆち自由詩8*12-7-6
真白髪- そらの珊 ...自由詩13*12-7-5
猫踏んじゃった- 吉岡ペペ ...自由詩212-7-4
海からの雲- 吉岡ペペ ...自由詩1212-7-4
落書き- 一酸化炭 ...自由詩3*12-6-29
雨の夜- そらの珊 ...自由詩13*12-6-29
あの線から上が空_下が海- TAT自由詩3+12-6-29
詩人じゃないということ- 日雇いく ...自由詩112-6-29
ないたかえる- 朧月自由詩8*12-6-29
- 葛西曹達自由詩312-6-28
違法ダウンロードの夏- 吉岡ペペ ...自由詩2*12-6-28
スティル・ライフ- ホロウ・ ...自由詩3*12-6-28
東京、晴れ空- 吉岡ペペ ...自由詩512-6-26
ぼんやり- そらの珊 ...自由詩24*12-6-26

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