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夢みればいつも
きみは風になっていた

ぼくの右腕をまくらに
くうくう眠っていたきみは
もう、そこに吹くことをやめ
だれも頼りにできない
だれも近づけない青空へ
鎖を断ち切り
安らか ....
満月が
昴と
手をつないで
一晩中
コスモスを散歩する夜
狼男は
大潮の海で
赤い月を抱きしめている
赤い月は
狼男の蒼い心臓を
やさしく撫でながら
たゆとうように微笑んで
そ ....
朝つゆをあつめて咲く青空は
あまりにも健気で
ついつい
キスしてしまうほど健気で
青色の涙のなかでも
太陽の煌めきを忘れない強靱な精神も、また、健気で
ぼくは
またも
深夜
じんわり ....
青空を飛行機雲が矢となって貫いている
おれの可愛い人はキッドマンのように笑っている
どこへ行くの
と、聞くので

おれの中へ、おれ自身へ
と、答えたら
牛は

モウ〜とひと鳴きして

とてもつまらなさそうに
空へと消えていった
紅い月が
ウインクしている

おれたちの夢が
海をわたってゆく
BOOKENDさんの草野大悟さんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夢みればいつも〜満月とスバルがなかよく散歩する深夜- 草野大悟自由詩8*09-8-8
狼男の赤い月- 草野大悟自由詩109-8-7
露草- 草野大悟自由詩309-7-31
キッドマンのように- 草野大悟自由詩3*09-3-1
- 草野大悟自由詩308-10-7
紅い月Ⅱ- 草野大悟自由詩208-7-7

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