すべてのおすすめ
ナニカは知らない、
燃える秋の山々はもくもくと煙立ち
はるか上空から
ふりそそぐ焼夷弾によって
木や草も畑も焼けた

森は焔につつまれ
必死に逃げる動物たちを
獰猛な火の手が執拗に追っ ....
陰鬱な雨音が窓辺に滲みて
低くつづく唸り声と
さかんな水飛沫とともに
霧中に奔り去る夢の銀輪たち

仄暗い部屋で
目覚めると
突如、
胸に激しい痛みを覚えた

良くない
一日の訪 ....
萌え、

奴らには判らない
のだ。

ホストを囲んでドンペリが最高だと信じている
煌くシャンパンタワーを前にした
派手やかに着飾った色カノ、
そして何を隠そう・・・・この俺だって
 ....
切ない夜を波濤の数だけこえて
やおら滅びゆく貌(かたち)のように虚しく、
何処までも果てのない君とともに
歌うべき僕たちの言葉が見つからない

伏せた漆黒の虚しさは朝日を浴びて
いつしか濡 ....
境界の打ち水、
風が死んだ下町の昼下がり
狭い裏路地を通りすぎる
黒い日傘を差した女

夜に咲く花が匂う、
鉢植えの月下美人が
錆びた郵便受けの真下に
只ひとつ置かれていた

よう ....
真下に拡がる海原は
厳しく削られた岩の入江を包み、
とうに半世紀を過ぎた
今しも汽笛の鳴る港へと
煌めく{ルビ漣=さざなみ}を寄せて

夏の賑わいが恋人達とともに
古い桟橋を大きく揺らし ....
ただひとり 生き延びた僕に、
残された海。
激しく、荒れ狂った夜は 引き潮に連れ去られ、
空と海とをわかつべく 曖昧な区切りは
さも穏やかに微笑んでいる。

磯際を覗くと、ウミスズメたちが ....
{引用=
 ぼくはこの家でうまれた。赤い屋根の二階だての家だ。庭にはシュロの木がうえられてそだち、げんきに葉をのばしている。
 朝、父さんがクルマにのってこの家を出てゆくと、母はきまって化粧をはじ ....
そのあと、
乾いたシーツの上に キミがいた。
あかく痛んだ髪が つかの間に そよぐ
涙さえ、冷えた笑い
すぎてゆく からだの 華奢な線。

――ほかに好きな人ができたの

そんな君たち ....
BOOKENDさんのatsuchan69さんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ナニカ_☆- atsuchan69自由詩14*09-8-30
暗い窓辺に_★- atsuchan69自由詩20*09-7-9
クリュッグVSドンペリニョン_☆- atsuchan69自由詩15*09-6-10
渚のリフレイン- atsuchan69自由詩16*09-4-21
夜に咲く花_☆- atsuchan69自由詩14+*08-7-18
名もなき夏の島にて_★- atsuchan69自由詩16*07-8-27
Sirens_☆- atsuchan69自由詩7*06-6-11
午後の日ざしの庭- atsuchan69散文(批評 ...4*06-6-3
キミが好き!- atsuchan69自由詩3*06-6-1

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する