冷え切った校舎の裏
ささくれ立った言い訳をした日
嘘をつくのは単なる処世術ではなく
空気と同じなんだと信じることにした


地球は今この瞬間も律儀に回っている
無数の嘘を繋ぎ止めながら
 ....
高校を卒業するころ、大学受験に本命がはずれ、田舎の友人たちと離れることが決まったとき。僕らは、いつもマージャンをして、100キロ以上離れた海に車で向かい、かえってきては酒を飲み、駅へ行って、キャンプフ .... 汗臭いほんとうのことにはもう付いて行けず
けれど 瑞々しい嘘をよけながら
照れ笑いで誰かと話すのが好きだ

政治とか宗教とか戦争とか
どうだっていいことじゃないからつまらないんだ たぶん
 ....
おおきなみずいろのそらを
とんでいるとりはじつは「か」で、
じんせいこんなもんだと
しんみりおもうのです。

きみがとっぴょうしもなく
かたをポンポンするから、
なきそうになります。 ....
悪魔と取引を終えた朝に
許しを乞う俺がいるかのように
小雨降る元町商店街、仔犬が俺を見つめる
仔犬が俺を信じている
路地裏で初対面なのに何か俺の非道さを圧巻するぐらい俺のことを信じて黒目が ....
蝉は何て言っているのか?
やりたいやりたいやりたいやりたいやりたいやりたいやりたいやりたいって言ってる
路上とかの脇に植えてある木なんかの幹で、
あーもーまじやりたいやりたいやりたいやりたいやり ....
倉吉病院にきちがいを連れて行くと5000円もらえる
倉吉病院の裏山には隔離施設と秘密の沼と竹林があって山を越えると
東伯郡になって梨園に出て夏になるとおいしく食べられる
竹林の奥の井戸のトタン板 ....
コンビニで何弁当を買うの?

のり弁当だろう

図星だ

他のはみんな、

花火の客が 買ってしまったもの。

チンしてる間に、週刊何とかや月刊何とかの表紙を

元野生の狩猟本 ....
『みきくん、私たちの関係って一体なんなん?』



「関係に名前がなかったら、マユちゃんは人を愛することも出来へんの?」







実際あの頃はまだ若かった

幼稚園を ....
フゥー…ンと

電気で動く電車は走る


「兄弟仁義」を歌う
酔っぱらいのオジさん乗せて

オジさんをを見つめているのはサラリーマン
プリンスホテルの紙袋をぶら下げて

その紙袋 ....
 昼間、光の底に沈んでいた高原の花が光を放ち始めている。引き潮の海が磯濱の窪みに取り残されるように、失われていく光が花をわずかに濡らしているのだ。白い花は白く、紫は紫に、黄は黄に。葉や茎は暗い空気と分 .... 裕次郎の無頼の歌や八月尽

稲光叫びたくとも叫ばれず

秋夕焼けヨードチンキの染みのごと

新涼や夜の果てから明日を見る

何も無き身を庇ひつつ休暇果つ

秋初めビーナスの裾整はる ....
朝靄の中
頼りない影を引いて
配達夫は世界の悲報を配るのに忙しい
昨日のキスは二人しか知らないこと

ベットに傾けようとしたとき
「今夜はいや。」と云った君の
声の湿度は僕の鼓膜しか知ら ....
国会図書館の蔵書を燃やしてしまえ

もっと分かるようになる

百年前の芸術なんて、

今生きている俺に一つも役に立たないじゃないか。



オレはボードレールとランボーと中也とキン ....
残業もそこそこに
今夜もいそいそと帰ってきた
玄関のすぐ脇の部屋で
かつて母だった生き物が
また呻いている


父の三回忌を済ませた頃から
母は溶け始めた
ビデオテープのように過去を ....
午前三時五十五分-

知らない女の子が ボクの手相をみてる
ぼくは、蛇ににらまれた蛇の手下のようにどきどきしてる-

小学生のころに京都で、知らない町を自転車で探検してて
角まがったらいき ....
俺は全然詩の朗読なんかよりセックスや女の子のほうが全然好きなんだけれど
ヤッた後に、ティッシュで
ふいた後に詩を、

必要としてしまう( ´Д`)


朗読会の主催者にまるでふさわ ....
会場に入った時に
オマエラ開場早々こんなにもこぞりやがってそんなに詩が好きかっ!
アフォかっと!
馬鹿かとっ!

涙が出そうだった。
ほととぎす米は粒立ちて炊きあがる
万物の匂ひ放ちて梅雨入かな
麺麭の肌黴の楽土は燦然と
著我の咲く野に雨の声雨の唄
靉靆と言ふ語に逢ひぬ五月尽
ほとばしるごとく青蔦壁にあり
五月雨や古代の ....
星より遠いところで
唇が光った
君がまばたくと
古い世界は滅び新しい今がひらく

午前のテニスコートに飛び交う
黄色いボールは
それが僕のパッションなのでした
 不意に喩えられると僕は何なのか。喩えられてたまたま僕は書店の軒の燕であった。僕は『ガリバー旅行記』を買い、大君(タイクン)の支配するニッポンへの渡航計画を練ろうとしていた。赤い、ざっくりとしたカンバ .... 女の残り香が飽和した部屋の片隅のベットを
夏が来る前にシングルにしよう
と決めてから

もう何度も朝日を浴びて
僕が寝返りを打つたびに
ぐっと沈み込みながら
男臭いにおいを嗅ぎ続けてくれ ....
化石になった受話器から
感傷が漂って来る

あの日から忍び寄るいつもの夏を
おぼろげに感じかけた矢先だというのに
僕は夏を失ったのだ
あの日からという夏を


あの日
やがて歴史に ....
二日目のカレーに冷えて立つ母は火に掛けて最早温まらず くっきりとあなた
顔 も良く分かり
なめらかで豊かな曲線 も
温かくやわらかな感触 も
鮮やか
昂り も
息遣い も
鮮明に
ただ 熱心に セックス
透明な セックスをすると
夢精 ....


真っ青に透き徹る海が恋しい
真っ白に焼けた砂浜が恋しい。

湿気の多いべたべたする嫌な日
何でも有り余る肥大した無慈悲。

何故か連続して襲い来る不幸
大地は割れ火を吹く山 ....
あきらめたくない
一つもあきらめたくない
かかとと影を伸ばしてぜんぶ欲しい
二兎追うものは一兎も得ずというのはセコい
可能性という言葉が持つダイナミックさに欠ける
俺は千兎も万兎も追って、せ ....
飛行場だった廃墟に忍び込むと
僕は思わず
飛行機になってしまう
両手を広げ
雑草の生い茂った滑走路を
全力疾走
夜風は冷たくて気持ちがいいな
思わず顔が微笑んでしまう
いつの間にか「キ ....
いじめっ子と
いじめられっ子のあいだに入り
次の日結局かれらは生涯のともだちになって
幼稚園のころ
オレは磁石であそぶのにあきてはじっこで、
下敷きに光を反射させ、

なるほどずっとわか ....
その人がやってくるのは
ほんの少し
光のかけらをわけてくれた
下弦の月の白い顔が
空に溶け込んでいく時刻です

おやすみなさい
お月様

インクびんのふたを閉めて
閉じ込めたのは月 ....
soft_machineさんのおすすめリスト(1838)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
朝の儀式- 窪ワタル自由詩15+*04-9-20
24h- チャオ散文(批評 ...3*04-9-19
グラウンド・ゼロ- 窪ワタル自由詩11*04-9-13
じんせい- 月山一天自由詩404-9-13
「信じる」についての力とおとぎばなし- 馬野ミキ自由詩704-9-10
やりたがっている奴らを牢屋にぶちこんでしまえ- 馬野ミキ自由詩1304-9-9
光線- 馬野ミキ自由詩29*04-9-9
夜勤明けのガードマンへ- 馬野ミキ自由詩19*04-9-7
関係。「下敷きで光を」より- 馬野ミキ自由詩7*04-9-7
感電- 純太自由詩504-9-5
高原詩編- 右肩良久自由詩3*04-9-1
八月尽- 右肩良久俳句104-9-1
朝刊- 窪ワタル自由詩18*04-8-27
雑記- 馬野ミキ散文(批評 ...11*04-8-8
肉じゃが- 窪ワタル自由詩60*04-7-31
安田さんの家で- 馬野ミキ自由詩7*04-7-20
詩ってなに?1_「まずはじめに言葉ありき」- 馬野ミキ自由詩9*04-7-19
東京ポエケットⅠ- 馬野ミキ自由詩10*04-7-19
黒南風- 右肩良久俳句304-7-17
初恋- 右肩良久自由詩7*04-7-17
- 右肩良久自由詩204-7-11
さよなら- 窪ワタル自由詩32*04-7-11
種無し葡萄- 窪ワタル自由詩6*04-7-7
キッチンにて- 窪ワタル短歌5*04-7-5
ふたつまぶた- 石田 圭 ...自由詩3104-6-9
海賊- 狸亭自由詩1604-6-4
あきらめたくない- 馬野ミキ自由詩1304-5-26
五月のイカロス- 本木はじ ...自由詩1304-5-20
5月18日(火)_「下敷きで光を」- 馬野ミキ自由詩14*04-5-18
おやすみなさい_お月さま- ダーザイ ...自由詩18+*04-4-24

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