人の嘘で
鳥は空を飛ぶ
鳥の嘘で
ドアは人を
閉じ込める
ドアの中で
人は鳥を
飛ばし続ける

+

いつも
三人なのに
いつも
八等分
してしまう

+

 ....
朝のやかん
なぞって
もう一度寝る
エビの夢を
見ながら

+

階段
すべてが
階段
そんな
建物

+

夕刊の
「帰」という字を
黄色く
塗っていく ....
てかファイナルファンタジーはなんでああいあ風になってしまったのか
正直ついていけない
あんなジャニーズが不良になったようなようなキャラクターを俺は操作したくないね
ドラクエの進化の仕方にしてもそ ....
投げやりなタコ焼きが
ソースの匂いを振り撒きながら
僕を食べに玄関まで来ている

食べられたくない僕は
お守りを握りしめるけれど
よく見るとそれはカブトムシの幼虫
行き所を無くし ....
この大きな水たまりは俺がつくってしまったのか
海を前にして蛇口は茫然と立ち尽くした

もしかしたら俺の栓を大事に開け閉めしてくれた人たちの家も
どこかに沈んでいるのかもしれない

そう ....
どこからかまた盗賊が来て
盗んでいった
かまぼこ板だけなら良かった
かまぼこまで盗まれたら
僕ら家族はかまぼこを食べられない

子供たちは泥棒さんが来た、と大はしゃぎし
とりわけ下の子は ....
茶碗についた
食べ残された米粒のように
一人になって

通り雨が残していった
淡い湿気にたたずむカエルになる


きっと
この悩みが晴れようと晴れまいと
君が居ようと居まいと

 ....
 心臓を 下さい
 何処かに置き忘れたのです
シナプスを飛ばして 過去の駅
遺失物預かりの四角い顔は
どうして揺れることがないのでしょう
同情して下さい なんて 
云えないのだけれど

 ....
―前略、お元気ですか。

突然ですが、私はあなたのことが好きです。大好きです。
メールや携帯電話が普及した今、あえてペンと紙を手にしました。なぜかはわかりません。なぜかはわかりませんが、私はこう ....
故郷といる
私は故郷といるのだ
何処へも行かない故郷は
やはり田んぼの匂いがして
葬式と悪い噂話が好き
山は刻々と死に 生まれる
夕方には日暮が鳴いて
21時を過ぎたら車は一台も通らない ....
あの頃、君に告げられなかったことを今


 ***


ねぇ、君
冷やし中華を誰よりも早く始めたいの、とはりきる君の姿が僕は好きだったんだ



ねぇ、君
扇風機の首フリに合わ ....
五年前に自殺サイトの掲示板やチャットルームばかり見ていたぼくは
ぼくの瞳がそれを僕の世界にうつしたように
いまわたしは空気ばかりみつめる。


「PARTY」


真夏のALTA ....
最初はいくら鮮明に
美しく甘くても さ

5分もすれば味は薄れていって
10分もすれば風味だけになり

もう疲れきっているのに
飲み込むこともできず

うっとうしくまとわりつく
そ ....
たまには外に出て
散歩でもしようと
ぶらぶら街中を一人歩いてみた

毎日の張り詰めた空気が
あまりの快晴にどうでもよくなり
胸のあたりがくすぐったい

通りかかった音楽教室から
見覚 ....
二つの海のことは 誰でもしっているはずなのだ

例外なく液体の飽和した皮膚の深部へ
浸透し 沈下し 腐臭となろう
腐臭は巡り 巡らせながら明滅している
素粒子の奥ではクオークが クオーク奥で ....
炎天下の中
デパートの屋上で
僕はピエロになって働いている

何度も同じことを繰り返すだけの
つまらない芸でも子供たちは
大きな笑いと拍手をくれる

夕方になり人気が減ると
急に悲し ....
一人で見る星空と
誰かと見る星空は
明るさがまるでちがう

あなたは
捨てたものはもう戻ってこないが
失くしたものはいつか戻ってくることがあると
言った

あまりに昔に失くしたものは ....
     散乱する格子らに
     畏まって居られないらしく
     文字達が泳いでいる
     水族館にしては蒸し暑いし
     少しも苦しくない
     もともと肺呼吸がとくい ....
眠っていた水面に
君の目から月の雫が一滴

やさしく体中を駆け巡る波紋
その振動は血管を伝い

僕を熱くさせる

ただ上だけを見つめて
僕らはスイレンのベッドに浮いている

君は ....
くらげはもう水みたくなって
やがて海になるだろう





溢れる 空想を両手にとって
きみは穴を掘っている
隣で海を耕しながら
私はそれらを見つめてあげる

 ....
ああ

どうして

女の子と

おしゃべりするだけで

こんなに

心が

うるおうの
薄暗い蛍光灯の光をあびて
シルバーのリングが色褪せている

長い年月
狭い部屋にひきこもっていて

時間を止めようとしたはずの僕が
いつの間にかとり残されている

友人はすでに家族を ....
動物が獲物を狙うときというのは
獲物が獲物を捕らえた瞬間なんだって
そこが一番隙が生まれるらしい


コンタクトを必死に探していて
やっと見つけた!と立ち上がろうとしたら

机の端に頭 ....
歩いていこう

駅から家までの数メートルを
たまにはタクシー使わずに歩いていこう

すると知り尽くしたはずの近所に
コーヒーのうまい喫茶店が現れる

遅刻しそうになっても
慌てないで ....
やらなければならないことはすぐに投げ出し
豆粒ほどの夢も掴めず
君になにもしてあげられない両手などいらない

気がつけばひきこもり
やっと見つけた目標に走ってはすぐに疲れ
さよならを言う君 ....
ぎゅっ、ぎゅっ、と
降り積もったあつい大気を踏み分け進む

照り返す光で白く輝くアスファルト
まるで銀の雲の上

天を仰げば
目が眩む迷いのない太陽のまなざし

僕はあわてて目を背け ....
駅のホーム隅のいつも同じ場所に
仙人のような老人が

生きているのか死んでいるのか
疑問に思わせるくらい微動だにせず眠っている

ニュースで流れている
数字だけで表される悲しみは

 ....
私の葬式がささやかに執り行われ
友人らが久しぶりに集まった
青空には透明な道が果てしなく続き
新緑に人々の喪服が映えて美しかった
一滴の涙も流されず むしろ
想い出を懐かしむ声で
小さな式 ....
「ねぇ、私達が生きてることって意味があるのかな?」

「ないね」

「あら。じゃどうして生き続けているのかしら?」

「グスコーブドリになりたいからさ」
二日酔いだった

目をつぶると昨夜集中して見たエロサイトの残像が浮かんだ

くだらないバナー

朗読会の準備は着実に進行されたが

肝心の朗読はだめだった

セックスも生活も破綻し ....
soft_machineさんのおすすめリスト(1848)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
小詩集「書置き」(十一〜二十)- たもつ自由詩37*05-10-2
小詩集「書置き」(一〜十)- たもつ自由詩1705-9-30
FF- 馬野ミキ自由詩5*05-9-27
波音- たもつ自由詩805-9-20
濃度- たもつ自由詩16+05-9-19
盗賊がまたやって来た日- たもつ自由詩1805-9-16
とべ- みもる自由詩5*05-9-13
それでも_生きているのだ- 窪ワタル自由詩13+*05-9-8
恋文- みもる自由詩2*05-9-5
故郷といる- 窪ワタル自由詩7*05-9-1
君に宛てて- Monk未詩・独白187+*05-8-29
PARTY- 馬野ミキ自由詩1805-8-28
僕はチュ−インガム- みもる自由詩1*05-8-25
僕と息子のあいつのためのレクイエム- みもる自由詩205-8-23
忘れっぽい僕のために_(即興)- 窪ワタル自由詩4*05-8-22
ピエロ- みもる自由詩4*05-8-20
トブヨウニ- みもる自由詩205-8-19
泳げない八月十六日_(即興)- 窪ワタル自由詩12+*05-8-17
スイレン- みもる自由詩505-8-5
_に隠される- 石田 圭 ...自由詩2805-8-5
すいませんやっぱり男の子です- みもる自由詩6*05-7-31
浦島太郎ちゃん- みもる自由詩305-7-31
本能- みもる自由詩305-7-28
歩いていこう- みもる自由詩205-7-26
拝啓、乙武様。- みもる自由詩105-7-22
冬の虫ケラたち- みもる自由詩205-7-21
肥溜の中から産声を- みもる自由詩4*05-7-19
昇天日和_(2005.7.18)- 和泉 輪自由詩3105-7-18
グスコーブドリのように- みもる自由詩205-7-18
2005.7.7- 馬野ミキ自由詩9*05-7-7

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