わかんなくていいよ
そういってウミスズメは
うなだれて水に入った
ここの漁師たちは野蛮だから
ライフルを持って船に乗る
水面下を飛ぶように泳ぐ君を散弾で撃って
ああ そうさ ....
羽根のはえた指で
不透明のやわらかい
やわらかい虚無を撫でながら
ゴウゴウと吹きあげる
おおきな風を
待ってる


やあ、とか
ほう、とかって
羽根のはえた指で
お前 ....
私が今どこにいるのか
あなたには
分からないかもしれません

でもいつか私は
一つの灯台となり
私の存在を
あなたに知らせることでしょう
広大な海をも超える
確かな力を手に入れて
 ....
グラスの底から小さな泡が
いくつもいくつも湧き上がって
水面で弾けたささやかな音
聞こえるはずもないのに
まるで泣いているように
どこか寂しげに消えていく

澄み切ったソーダ水の中を
 ....
煙る午後に
まどろむ陽光が
研磨された鋏刃の隙間
さわさわと開放し行儀良く
沈静し少し乱雑に
定着する


鼓膜を突き抜け
仄暗い床板の軋みに
胡坐を掻いて青い影を落す
女の ....
稲妻でみんな酔って終われるって言うから此処に来た
だから早くそれを出せばいい
そう言いながら手を傷つけて血を流しながら
貝殻を握りつぶしている友達を笑って見ている
俺たちはライトアップ ....
女にふられたので、
まぼろしの、
影を慕って死のうと思った。
もうほんとうにそう思った。
タイムマシーンにお願いしたよ。
ビジネスホテルのエレベーター前の鏡の前さ。
俺は五年後から来たつも ....
ピンク通りにゴムホースの束
豚かと思った
人間の半身が転がってればいいのに

抱いてやる

「新宿は庭みたいなもんだ」と言った男が死んだので 
あたしはなんとしても新宿を庭にする

 ....
みんなエアギターを弾け!
いやギターじゃなくてもいいから各自エア○○をやれ!
エアでやりたいことをやれ!
やれないこともやってしまえ!
俺はエア全てやるぞ
エアメルセデスに乗って
エア最高 ....
感情の正しさは、事実の正しさと必ずしも一致しない。
しかし私たちは、それでもなお、感情のリンプンを撒き散らす真夜中の蝶なのです。
嘘偽りのない、素直な放火なんです。
しかしそれを災害と見なしたあ ....
ムンムンだ もう

狭い山道に俺はいま 立っている
工房からの帰り
ひとりひとり
ぶつかりそうに
すれ違いながら
笑って
ほほえんで
あいさつする
俺も同じよう ....
郵便受けを屑篭にする三文広告
枯れ葉だったらいいのにな
枯れ葉だったらいいのにな
虫の声といっしょに、
君の手紙があればいい。
いえでします
と書き付けて机に置いた

小学校に とりあえず向かう

誰に叱られてだったか
何故か知っていた 家出というものを
はじめて決行した 小学一年生の時

きょろきょろみた  ....
したんです
最近日々が
不真面目で
申し訳ない

のぐそ
したんです
僕の住む街から
工房のある隣の港町まで
海沿いを
くねくね
うねうね
モンテ・ウリアという ....
今はもう ひとりで歩いてるこの道
桜並木も もう僕にはまぶしいだけ
二人で歩こうと約束したはずなのに
見渡すばかり桜の中ひとり

突然のことだった
君はニコニコして帰ってきた
嬉しそうに ....
             はばたき
               怯え
                鼻先で
                子供たちの
             ....
「裏山に捨ててあった人型あれ誰のかな?誰か人だったのかな?。」




「そう言えば最近姿を見ないけど人なんて他人事だよね。」

「博物館で見た人間の標本 ....
咳をしたらたまたま側にいた
隣の課のえむさんが
フルーツのど飴をくれた
えむさんがフルーツのど飴を好きだなんて
初めて知った

えむさんは僕より十歳くらい下の女の子だけど
背は僕より十セ ....
冷やしたコーラじゃ炭酸のトゲが突き刺さる
それで思わず涙を流すわけだが

だから あったか〜い コーラが飲みたい
ベッドに寝転んで
何もせず夢想しながら


  二酸化炭素の雲で曇った ....
黙っているだけで、
聴こえてくるよ。
こんにちはこんにちは。
ことばさん。






道路工事の音リズミカルどどどどどど土曜日にはしないでね。
 ....
降りつもる首しめるよに降りつもる信じることのできぬしあわせ



ひとつまみふたつまみして倒れゆく小さな夜の集まりの塔



家の背にあふれはばたき打ち寄せる星に至る火 ....
傷口のガーゼを剥がすことさえもまだ躊躇いて君は研修医 また三分持たなかったまた三分も持たなかった…ぼくそうろう。
もう!三分持たなくてもいいからせめて前戯に三十分かけてよ。



吹かせてやるぜ今夜こそゴールドフ ....
僕が働く村は 小さな漁村で

大工仲間のゴルカ君と ベンチに座ってお昼ごはんを食べる
ゴルカ君の奥さんのロシェさんはお料理の先生で
ゴルカ君の持ってくるお弁当はいつもキラキラしている

ゴ ....
石ころが落ちていた
少し透きとおってきれいだったので
拾って帰った
こんなもの拾ってきて
母は決してそう叱らなかった
しばらく手で触ったり眺めたりしたあと
かわいそうだから放してあげて
 ....
ねえ、ねえ、オセロやろうよ
オセロ
ねえ、これ赤にならないよ
この白も
この黒も
どうやったって赤にならないよ
赤にならないよ

そうだね、赤にはならなかった
あの時
僕らはあ ....
独裁者についてった時代を
その時代の人々を今振り返ってどうかしてたんじゃないかと思うように
百年二百年たったら
俺たちのことを
俺たちの時代をどうかしてたと思うのか
船はずっと北を目 ....
女なれば
柔頬を航路する濁点の嬉し悲しは
夜空に浮く月の肌をなぞる想い

男なれば
砂漠に自慢のカルテを撒き
参り舞うその蒸気ゆえ
消え浮きて触れてくる音は母の心音

それはそれとし ....
遠くへ、じりりりと
八条口が大きく広がって
宇宙のノドちんこを官能的に触るように
水に溶けた塩のような関係性の匂いを嗅ぎ分けて
グローバリズムが歩いているけれど、
立ち止まる方法を知らない文 ....
ジョニーは
教えてくれた

好きな女に惚れられたかったら
まず
嫌われろ
どーでもいー男になるな
お前は人がいいからな
すぐ気に入られて
近くには置いてもらえるだろうが
いいか
 ....
soft_machineさんのおすすめリスト(1848)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
知っているか- 水在らあ ...自由詩32*07-2-24
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大灯台- 三条麗菜自由詩11*07-2-23
ジンリッキー- 松本 卓 ...自由詩4*07-2-23
色彩- はらだま ...自由詩6*07-2-22
稲妻でみんな酔って終われるって言うから此処に来た- 水在らあ ...自由詩46*07-2-22
影を慕って死のう- しゃしゃ ...自由詩507-2-21
東京- 山内緋呂 ...自由詩14*07-2-21
夢見るエア- 新守山ダ ...自由詩1407-2-21
自然発火現象- 狩心自由詩4*07-2-20
ブラジャー(軍団)- 水在らあ ...自由詩13+*07-2-20
「post」- プテラノ ...自由詩8*07-2-20
読まれない書き置き- 砂木自由詩22*07-2-18
のぐそ- 水在らあ ...自由詩13*07-2-18
サキユクキミヘ- ゼロスケ未詩・独白107-2-18
- はらだま ...自由詩11*07-2-17
「_ひとがた戯び。_」- PULL.短歌6*07-2-17
えむさんの草原- たもつ自由詩3707-2-17
ホット・コーラで涙は出ない- ゼロスケ自由詩607-2-17
「_おやすみさん歌。_」- PULL.短歌9*07-2-16
夜未記- 木立 悟短歌807-2-16
病棟の恋(5)- 愛穂短歌507-2-16
「_、っくすと愛と、でぃすこみにュけーしょん。_」- PULL.短歌7*07-2-15
完成- 水在らあ ...自由詩22*07-2-15
宝石- たもつ自由詩18*07-2-13
オセロ- たもつ自由詩1207-2-12
遠吠- 水在らあ ...自由詩26*07-2-11
無知- 純太自由詩407-2-11
Allergie- はらだま ...自由詩6*07-2-11
ジョニーは銭湯に行った- しゃしゃ ...自由詩1107-2-11

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