女にふられたので、
ナイアガラへ行って死のうと思った。
三連休の初日の朝から、ビールを飲んで、
失敗した。
急にドライブに行きたくなったのだ。
もう遅い。
そうゆうものだ。
訳知り顔の大 ....
ミランダ やさしい亜麻色の髪
青い瞳で微笑みかける
ボッティチェリの絵から抜け出た天使
裸足で草原を歩くのが似合う


ミランダ 白鳥の細い首筋
もうすぐ居なくなると告げた
はかなげな ....
ある日 月の裏から サヨナラが やってきた
安らかな 眠りの外から やってきた
サヨナラは 全ての音を 持って行き この部屋は 冷たい光に 沈んだ
独りですごすには広いから 一人で笑うには暗いか ....
寝ても醒めても真っ暗だぞ最近どうも
ぴとぴっと降りしきっている雨と雨雨
振り絞った空気には 氷酢酸の結晶が混じって
冷たいプロミネンスが心の野原を這いずり回る

ああ 明るい天窓から社会が垣 ....
ファスナーあいてるぜ
ビーズのドレス
子羊は
オーストラリアで死んで凍えて
この白い皿に乗って
おれたちの血肉になる

あたたかいから
おいしいから
たくさん ....
消えてゆく
思い出のように 陽は落ちて あかく あかくそまってゆく地平線は
ちいさく ちいさくなってゆく
さらさらと、ワルツを集めてる
頭を垂れたワルツを
集めている


真冬を凝縮して
少し熱っぽい朧な
器官の彼岸に 


赤や紫を
粉々にして
昨日の電話口から溢れ出した ....
踏み切りで電車がすれ違った
「電車と電車がおおまちがいだよ」
坊やは言った
大間違いするわけにもいかないので
電車は最後尾が離れる瞬間
少し間違えてみせた
「あら、間違えちゃったみ ....
テキストファイルには何を書いてもいい
だがワードパットドキュメントには真実以外書いてはならない


                        ゲーテ



IDカードを首からぶら ....
菜の花畑で見る夢の

差しくる日影も目映くて

菜の花畑で見る夢の

{ルビ解=は}つる思い出 風を追う


青陽の影

かげろうの刻

薫り合う間に

{ルビ翔鳥=か ....
友は瞑想的に言った

おまえんちに猫耳女子がおるで
おまえ帰ったら
コタツに
ヘレカツつくって待っとるんやで

俺 答えて

{ルビ精子=ザーメン}の臭いで息が詰まるような
HAH ....
温もりを感じたくて手を伸ばす
あなたは私の手を握り返し
日溜りの様に笑う
優しさは
あなたの手から私の手へ
じんわりと伝わってくる

私もあなたに笑みを返す
嬉しさは
私の手からあな ....
稜線を背にして風は下りてくるので
もしかしたら 空を飛べるのではないかと お日さまに相談をしてみました
雲は優しい羽根を残して行ってくださるのですけど
ぼくたちは客車のなかで汗だくで存在する
ぼくたちは時に自分たちの水分によりとろけてしまいそうになることがある
木々のようにつり革の手前で僕たちはたたずむ
そうしてなるべくスマートに中央口の改札を ....
ぼくたちは静かにシンナーを吸引する

ボンドやパテやガソリンはやらない

誤ってガソリンを飲んだロッテは恋人のアパートで死んだ

その恋人の名前をぼくたちは知らない

ぼくたちは常に純 ....
それは
湿った空気 抱えるカーテン裏や
灯りを 消したキッチン  の隅から
悩ましさの記憶 せり上がって来て
しずかにこちら 顔を向け
瞬く間 昔の動物に 替わるということ

義憤で濡ら ....
君にとっての悪なのか
俺にとっては善なのか

君にとっては俺なのか
俺にとって君じゃない

いるかは白か イカ黒か

君にとっての可は不可で
俺にとっては不可も付加

可に付加し ....
丸くなって眠る午後
お日さまもお隠れになられ ことさらに丸くなって
気持ち おいてけぼりの ぽつり
 わずかばかりのバイト代の一部を
 母に送った
 スーパー銭湯にでも行ってきてよと
 妹が赤ちゃんを産み
 子育ての大変さが分かった
 ずいぶんと親を恨めしく思ったものだが
 記憶がな ....
 君の街へ白のバスに乗って病院へ行く
 君の街は僕の乗っているバスを最後に閉じられる
 僕は病状が悪化し 入院することに決まった
 喫茶店のバイトも辞めた 詩を書くこともやめたのだ
 氷でコー ....
干支がちょうど二回りして
ああ、今年は当たり年やなあて思ってたときに
行ってもうたあんたのときとは違って
長生きした人の葬式は
ほんま呆れるくらい殺風景なもんやな

受付の人は寝 ....
 彼女は意識が戻らないままだった
 季節は夏を通り越して秋になっていた
 生き物達は冬に備えて食料を蓄え
 永い眠りに就く準備をしていた
 僕は情緒不安定になっていた
 彼女のことを思う度
 ....
花の咲いた間だけ
とげに触れぬように

見張るように透明なコップに
移し変えたのは

空の下で枯れるすべての事から
逃げるためですか
守るためですか

とげよりもおそろしい指で
 ....
鋭いペンでメモすることを怠けて
けさ見た夢を 忘れてしまった
と この 夢を忘れたことも 忘れてしまわないように
いま 空色のペンで書いている

けさ見た夢だけでなく もっと色々なことを忘れ ....
ねえお金をちょうだいよ
あのヴェルサスのワンピースが欲しいのよ
私をもっと綺麗に飾り立ててくれそうでしょう
ねえもっとお金が欲しいのよ
この肌を美しく保つためには
あの高価なコスメティックス ....
血、が、
腹の上にこぼれてとどまる
暗い おまえの血 月がこぼした おまえの血

おまえは笑っている
自分からこぼれ出た色の美しさに
おまえは目を見張る

血、は、
 ....
君は知性と権力を持っていて
だから私は君に惹かれたのかもしれない
実際私は君から知性を吸い取り権力を利用し
君を捨てて君から逃げた
あどけない私自身も置き去りにして

君がお金と美貌を持っ ....
名古屋から来た君は
動物園通りを抜けて
髪の毛ぼさぼさで
連絡を待つ
ろくでなしの
連絡を待つ

ろくでなしは
その時ある一つのやさしさに抱かれていて
抱いていて ....
君の誕生日、だとしても
ケーキの苺は譲れない
ぼくはこれでも、苺が好きだ
で、次に
ぼくのじいちゃんは船長だった
海賊船の
もう随分昔のことだけれど

なんて言ったら、笑う?
笑わな ....
みち足りないから 優しくて 儚くて
大きな心を保てないから 半分
泣きながらも あなたの一番近くに居たいって 思う
soft_machineさんのおすすめリスト(1816)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ナイアガラへ行って死のう- しゃしゃ ...自由詩807-2-10
ミランダ- 石瀬琳々自由詩19*07-2-9
サヨナラは突然に- ゼロスケ自由詩3*07-2-9
怨恨プロミネンス- ゼロスケ自由詩4*07-2-9
ビーズ- 水在らあ ...自由詩23*07-2-9
淋しいのかもしれない- ひより自由詩2*07-2-8
waltz- はらだま ...自由詩11+*07-2-8
手を握る- たもつ自由詩1107-2-8
行進- 馬野ミキ自由詩1207-2-7
春色夢譚- 朱雀自由詩11*07-2-7
私語中、踊り場、校庭の隅、妄想にて終わり- ゼロスケ自由詩107-2-6
重ねた手- ajisai自由詩15+*07-2-6
風に乗って- ひより自由詩5*07-2-6
「軽犯罪日記」_面接の練習・前編- 馬野ミキ自由詩607-2-5
「軽犯罪日記」_シンナーの練習- 馬野ミキ自由詩1407-2-5
動物が侵攻中!- ゼロスケ自由詩207-2-5
いるかは白か?_イカは黒いか?- ゼロスケ未詩・独白207-2-5
一枚の葉の下で- ひより自由詩6*07-2-5
親孝行- 山崎 風 ...自由詩7*07-2-5
君の街まで桜色のバスに乗って〜冬から春へ〜- はじめ自由詩5*07-2-5
葬り廻り- なかがわ ...自由詩5*07-2-5
君の街まで桜色のバスに乗って〜2004年秋〜- はじめ自由詩5*07-2-4
きっと_いつまでも- 砂木自由詩20*07-2-4
どこかのあなたへの手紙- ゼロスケ自由詩3*07-2-4
お金をちょうだい- 九谷夏紀自由詩5*07-2-4
- 水在らあ ...自由詩19*07-2-4
かなしい境遇- 九谷夏紀自由詩507-2-4
水の在るところ- 水在らあ ...自由詩37*07-2-2
苺愛歌- Rin K自由詩37+*07-2-2
それくらいに尊い人へ- ひより自由詩2*07-2-1

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