尻は大抵割れているが
割れなかった尻は星になる
ホワイトホールとかブラックホールと呼ばれるものは巨大な尻で
いま俺は尻の上でこれを書いている
ドンキホーテで買った網タイツを履かせたエロかわいい ....
現場が終った後に
アルタ前に行って
魔法無料で教えます、と
一時間程叫んでいたが
誰も俺に魔法を質問しに来なかった
すべてを捨てた筈の家出少年も俺を恐れ田舎に帰り
乞食たちは寝床と今日の食 ....
四つの脚をたて
温度の低い床に
椅子が停泊している
いつまでも出航しないのは
その方法を忘れてしまったから
ではなく
航行すべき海が
椅子の内に広がっているからだ
水が溢れ出さ ....
僕と君は
大人への裁きを受けて
大人への階段を昇りきってしまった

それでも階段は続く
真っ暗で
どこに行くかもわからない

僕と君にあるのは
ランプがひとつだけ

君が疲れたら ....
傘にたくさんの
好きな模様を描いて
それからその後
他に無い、の

こんな日は
幸せに
誰ひとり
死ななくていい

美味しい珈琲だ、ね
これはきっと
朝から何も
降りてな ....
飛び上がった身体は
地面から順に世界を捨てていったのだ
アキレス腱からハムストロングにかけては
やはり加速が強いが尻では一端躊躇する
背中はすべてを覚悟していただろう
椎間板の辺りか胎盤のま ....
女房と二人で梅干づくりをする。
台風が近づいている。
空は青く晴れているが、蒸し暑く
窓から入ってくる風は生暖かい。
梅の実のいい匂いがする。
昨日、兄嫁の実家からいただいてきたもの ....
今月末、女房の実家に墓参りに行く。
仕事の都合などで、もう三年ほど実家には帰っていない。
鹿児島なので、千葉からそう簡単に行けるところではない。

墓地は高台にある。
眼下にはきらき ....
東京とは何だ?
諸君、東京とは何だ?
そもそも東京とはどこからどこまでが東京なんだ?
行政区画上の「東京都」が東京だという答えは
至極ごもっとものようで至極ごもっともでないような気がする
東 ....
先日、父方の伯母が亡くなった。
父は十人兄弟の六番目。
兄弟のなかで、この世を去ったのはこれで二人目になる。


雨が降っていた。
最初父は、「お前は来なくてもいい」、と言っていた ....
我々は喫茶店で屁をこいた
我々は人目も気にせず屁をこいた
我々は大々的に屁をこいた
我々は周りの人が吹っ飛ぶほど屁をこいた
我々は逃げるように屁をこいた
我々は外に出てからも屁をこいた
我 ....
流行性感冒になったまま
廃棄物処分場の見える小窓の角の
名前も知らない虫の屍骸を睨む
新しい靴はまだ買いに行けそうにもなく
何がしか捕食しなければならないが
手足はとっくに死んでいる

 ....
博士が遊びに来た
難しい話と
難しくない話を
わからない比率でしていった

翌日、
明日遊びに行きます
と届いた博士からの手紙には
二日前の消印が押されていた

お待ちして ....
勝ち組負け組と言うが
一体これは何の試合だ?
戦っているつもりもない奴と比較されている
誰かの小さな器の中で競わされている
ファーストフードでスローライフ
俺はそれでもかまわない
そりゃた ....
針を折るような音が 
遠くで響いたり
単調な反響をくりかえし くりかえして
吹雪が去っていく

そして 
おしよせる
春がじわり地をはい 
足元を湿っぽくさせ

春が舞い
町 ....
ため息が行ったり来たりエレベーター

クレームを受ける時だけ仏様

ブラインドタッチで過ぎる一日よ

淋しさを集めて速し終電車
凍える寒さとminiの宇宙船で
こうただっ広い宇宙を旅していると彼にはよく会う
つまり宇宙最強だ
先が宇宙で一番尖っている宇宙最強の剣を持ち
あとは日本の埴輪みたいな感じ。
(俺が日本人だか ....
ぶ厚い雲からの薄明るさを浸透させ
豊潤な汚れにして無常の朽ちを顕す喫茶店だった

カウベルの響きにタンカー船を見る
シナのカウンターに
船頭がゆるりゆるりと漕ぐ
導きの小船は漂う

こ ....
喜びと悲しみ
人生は二色の絵の具

もし君に悲しい事があったなら
この僕に言って欲しい
僕も言うから

苦しみと安らぎ
人生は二色の絵の具

もし君が傷付いたなら
この僕のところ ....
カミキリムシに噛み切られている
僕は薄い紙になっていて
手も足も出せない
手足が出たところで
噛み切られるだけだけれども

昨日までの厚みは
どこに行ってしまったのだろう
でき ....
「私がおばさんになっても」と森高は歌った
ついこの間のことのようだけど
もう十二年も前の話だ
その年に僕らは結婚した
つまり、僕らが結婚して既に十二年たった
ということだ

僕は一度、交 ....
君がはや泣こうとしている

握りつぶされる二つ割りのバレンシアオレンジ
日本列島を雲の太股が締め上げじわりと性器が湿る

僕も泣きたいけど泣けない

フィクションの積み木がカタカタと音を ....
おフランスに生まれて、大阪城で育ったこの俺が
おまえの奢るハンバーガーなんか食えるわけないだろ
俺は庶民に万札をばらまくので忙しいんだ
そして世界のあらゆる要人と会わなきゃいけない
おまえのよ ....
ねえ、ブランシュ、
あのとき
あなたが越えようとしていたものがなんだったか
今のわたしにはもう
それを知る手だてもないけれど
あなたはいつも わたしの
理解の範疇をこえて
日常のただしさ ....
午前3時に シャーペンの芯が切れた
俺にとっての生命線だ
午前3時にシャーペンの芯が切れた
至急コンビニへ買いに行くのだが
シャーペンの芯だけ買うのは何かカッコ悪い
コンドームを買いに行くカ ....
歩く すきまだらけのからだに
すぐさま
圧倒的に
言葉の貝がらが入ってきて
それは ひとのにおいがして
たいそう悲しい春先の光となる

光だけだと寒いから
あなたは空と ....
ソファーにふんぞり返ってるすべての年上の男をライトセーバーで殺しに出かけたい
話し合いのテーブルにつく気はさらさらない
7兆円もらっても俺はお前たちを殺すことをやめない
お前たちの礼儀作法は常に ....
わたし、実は芸能人なんです
わたし、実は指名手配犯なんです
いや、どちらも真っ赤な嘘です
別にわたしはイケメンじゃないし
かと言って極悪人面してるつもりもありません
気づかれてヤバいことはな ....
冷たさが
この幸いを閉じ込める
すぐに消える雪片に
まじってもつきささる声
それは 
あなたのことよ


鍵を持つ
右の手の指がかじかんで
それでもこれを落とそうとしない
 ....
スーパーのレジで
おつりのコインを数枚受け取ると
「わあ、お金が増えたね」
と娘は目を輝かせる

自動ドアから出るときも
「あのおばさん、きっと親切な人なんだよ」
ふわふわと歌う
 ....
soft_machineさんのおすすめリスト(1838)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
お尻と詩- 馬野ミキ自由詩4*06-4-23
2006.04.19- 馬野ミキ自由詩606-4-19
その、平穏- たもつ自由詩2306-4-18
@ランプ- 貴水 水 ...自由詩106-4-13
ひねもす- たもつ自由詩906-4-12
醜い四月に- 窪ワタル自由詩6*06-4-12
台風が近づいていた- たもつ散文(批評 ...8*06-4-11
託されている- たもつ散文(批評 ...1406-4-9
東京- 新守山ダ ...自由詩406-4-9
当たり前のこと- たもつ散文(批評 ...1206-4-7
我々は屁をこいた- 新守山ダ ...自由詩506-4-7
流行性感冒- 窪ワタル自由詩6*06-4-5
博士からの手紙- たもつ自由詩1206-4-5
人生ゲーム- 新守山ダ ...自由詩406-4-3
啓蟄- 湾鶴自由詩406-3-26
だからこそ「お疲れさま」は美しい- 新守山ダ ...川柳1106-3-26
宇宙旅行記_#1- 馬野ミキ自由詩4*06-3-25
喫茶店にて- 純太自由詩306-3-19
@二色の絵の具- 貴水 水 ...自由詩106-3-19
- たもつ自由詩1206-3-14
もし君がババアになったら- たもつ自由詩15*06-3-12
君が泣こうとしている- 右肩良久自由詩206-3-12
ゴールデン嘘- 新守山ダ ...自由詩106-3-11
ブランシュの丘- 望月 ゆ ...自由詩24*06-3-10
シャーペンの芯とポテトチップス- 新守山ダ ...自由詩606-3-7
三月- 石川和広自由詩9*06-3-6
馬野幹ダークサイド- 馬野ミキ自由詩12*06-3-4
人見知り- 新守山ダ ...自由詩206-3-2
あなたのことよ- フユナ未詩・独白706-2-26
おつり- たもつ自由詩54+06-2-26

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