めまぐるしく排ガスの数字変わるなか
河原町の信号渡る

老い母の如何にと受話器に声を聞く
会いたくなりて声とぎれつつ

赤ちゃんの取り替へ事件見ておりし
背丈伸びし子が眞違を問いぬ
 ....
今朝ほどの言ひすぎし事悔い乍ら
帰りくる子のおそしとぞ待つ

帰り来し子の淡淡と語りかく
明るき声に救われしなり

屑かごのプラスチックは音たてて
生きもののさまに動きを見する

も ....
5小節へ と

ベースラインの はずむ 弧線が

988 ヘクトパスカル で 吹いて

フィールドの 天半球と かさなって ゆく...

らぶ ばらっど

( 風乗り  ....
手の上にカプセルの薬あそばせて
次ぎ編む服の配色と決む

夢に見しことくり返し夫語る子等は
留守にて話題ひとこま

硝子戸に写る雪影大きくて二人の夜が
童話めきくる

首すじ ....
先生、わたし怒ってた
だってね、やったことが酷すぎる
あれはどう見たって 虐待よ

だけど、先生、どうしてこんな早く死んじゃったの?

わたしはもう、あのころの先生の歳になりました
こん ....
石なげて しばししてより音のする
ダムの高さに心おののく

静かなる師走のダムに労務者の
網引ける声 四方にこだます

つぶらなる茨の赤き実の陰に
するどきトゲが短陽に透く

 ....
井戸掘の職人たちは泥つけし
顔そのままにしばし仮眠す

階下にて九州土産の風鈴が
台風予報の風に音たつ

名月に逢ふひとときを足らひゐて
たゆたいがちに春間近かなり

【昭和四十八年 ....
里芋の葉に露玉を宿らせて
風も光りて土用に入る日

身体ごとゆるるが如き北山の
杉のみどりが視野に広がる

微熱ある夜を目覚むれば
枕辺に誰がつけくれしか蚊取香匂ふ

熱湯の ....
偽物の鏡の方は拭いておく


青を抱えて血まみれの杖


足かせにしていいものに捨てられる


わたくしは「またお前か」のお前です


生きたいと書く 人間なのに



 ....
生きてゐるッて何ンだらう
活きるへと繋がる道(未知)
喰らッても喰らッても
出しては生まれて
死ヌ
死ぬんだよナァ

ああ
太陽はあたたかく
水はつめたいナァ
天にのぼり
降って ....
夫婦喧嘩仲裁は娘が引受けて
吹き出すはめとなる雛の前

初出勤明日に控へて幼児期の
日記を見せて娘と語り継ぐ

大雨のあとの賀茂川に流れ込む
廃液は濃き染め物の色

気まぐれ ....
ストーブの上に煮つまる匂いして
今宵は独り本に寄りゐる

支えゐる心重しと思ふ午後
陽ざしがいつか雪となりゐし

いやされし言葉を胸にあたためて
ショールに頬を埋めて帰る

 ....
驟雨きて あわてて上る物干に
後より夫も手助けにくる

クレーンにて運び込まれし銀杏の木
菰に巻かれて道に横たふ

北山は時雨るるらしく雲たれて
行く手に燕低く飛び交う
東急東横線菊名行の最終電車を逃して
ふて腐れてホームに座り込む
曲がった煙草を取り出して咥える
ジッポを探している間に
駅員に咥え煙草を取り上げられる
仕方無く切符を千切って駅を出た

 ....
すべてのロールプレイングゲームをクリアした後に

俺たちは眠い目をこすらないまま

ラストオナニーをはじめる

すべてのロールプレイングゲームのエンデイング

すべてのロールプレイング ....
情熱家
君のカラーは
何色か
確かなことは
白でないこと

見栄を張り
残るは惨めな
自分だけ
ひとりで歌う
アマリリスかな

帰郷した
僕に変わらぬ
愛注ぐ
母に贈 ....
梅雨空の比叡の山に雲低く
梔子匂ふ川風吹きて

何やらむいぶかりて見し窓の外
夜に入りて降る雨しぶきなり

もの忘れひどき此の頃 娘が笑い
用多き故と言いわけをする
ビルばかりの 街にいると
遠くへの まなざしを
忘れてしまう きみの
心ではなく 顔ばかり
みつめて ごめん 
ひらひらと蝶と魚影に紙吹雪

風の支配 村人たちは生き戦

外した眼鏡を水田に蛙現れる

花多く残像にして這う稲妻

錆びるまで湖にすそひたす喪主

ミカの怒り裏返しに口だけ見え
 ....
散歩より帰りし犬の足を拭く
吾が顔のぞき されるがままに

くちなしの{ルビ香=かおり}ただよう くりやべに
千日紅の赤が寄り添う
お前のやはらかさに埋もれて死にゆくなら
それでも良いなと
硝子越しに
笑う人間らしい貴方
 
ただ揺られて生きるのみのわたくしなどは
あすはるとでは
直立できないと言うのに
 
見つ ....
短冊の白まぶしくて愛の字を書けないままに無地で結んだ


黄色がいい君が選んだ一枚は願いじゃなくて歌をつづろう


霧雨に耐える紙縒(こより)が話さない青の祈りは「海にあいたい」
 ....
(ピンポーン ピンポーン)


「オハヨーございます。タイムパトロールです。」

なんでしょうか 朝っぱらから


「北大路さん、オハヨーございます。タイムパトロールです。」

も ....
卓上の玉葱の芽は日日伸びて
七本の青き葱となりゆく
グスターフは 静かに 時を 待って いた

湾口の 砂州は 彼の ふるさと で

きょうは どうしてか

鼓笛隊が 空を 横断 して ゆくよう だった





お ....
?.


星を
呼べるんだね
あのロバ
ほら
また流れたよ

願い事三回は
いじわるだね
静かにしていよう
叶わないよ なにも
どうせこれ以上

たどり着こうとして
 ....
寝苦しい夜 はみだした足が
そろりと風を止まらせた

畳の上を這う 小さな羽虫の陰

名札をはずしたつもりになっても
はずれたくない場所がある

どこからもひ ....
煙草の灰が積もるように
山になって
あなたのこぼしていった言葉は
冷たい風が吹いても
吹き飛ばない重さで
今でもそこに居座っている。

空からは
しとしとと
鎖が降っている。 ....
?.


眠っているとき
おまえは
ほんとうだから
なあ
なんで
眠っているときだけ
おまえは
本当なのかな







?.


 ....
少年になれない大人の男が、

少年の青さを嘲笑う、

本当は俺も少年になりたいなと、




家から職場までの歩数はいつも同じで、

今日も新聞を読んだだけだ、

果たして私 ....
soft_machineさんのおすすめリスト(1843)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
38P_「短歌2」より- むさこ短歌5*07-7-20
37P_「短歌2」より- むさこ短歌8*07-7-20
ぴえろ・ぎゃろっぷ- モーヌ。自由詩13*07-7-20
36P_「短歌2」より- むさこ短歌6*07-7-17
一つの区切り- 池中茉莉 ...自由詩3*07-7-16
35P_「短歌2」より- むさこ短歌7*07-7-16
34P_「短歌2」より- むさこ短歌5*07-7-15
33P_「短歌2」より- むさこ短歌12*07-7-14
五月雨に打たれる水槽の中に昇る熱帯の月とは無関係の川柳- しみまん川柳4*07-7-14
生きてゐるって何ンだらう- 構造自由詩407-7-14
32P_「短歌2」より- むさこ短歌5*07-7-13
31P_「短歌2」より- むさこ短歌9*07-7-11
30P_「短歌2」より- むさこ短歌6*07-7-10
創書日和「星」- 虹村 凌自由詩3*07-7-10
ラストオナニー- 馬野ミキ自由詩2807-7-10
花言葉3- 秋桜短歌5*07-7-9
29P_「短歌2」より- むさこ短歌5*07-7-9
そろもん(非礼の話)- みつべえ自由詩907-7-8
ファブリカハウ- 黒川排除 ...川柳907-7-8
平成十九年七月六日_十八時八分- むさこ短歌9*07-7-8
水母- 黒子 恭自由詩18*07-7-8
ごしきの短冊- Rin K短歌31*07-7-8
ナシだよ!!_(2007年_夏ツッコミ・タイムパトロール編)- 北大路京 ...未詩・独白10*07-7-7
平成十九年六月二十八日- むさこ短歌6*07-7-6
空中の_地上の_ものたち- モーヌ。自由詩19*07-7-6
星を- 水在らあ ...自由詩35*07-7-5
刻塔に渡る- 砂木自由詩16*07-7-5
屋上_雨降り_砂遊び。- もろ未詩・独白107-7-4
きず- 水在らあ ...自由詩34*07-7-4
一人- 狩心自由詩6*07-7-4

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