飛ぶ鳥はとても軽いのだということを
わたしはときどき忘れる
飛ぶために鳥が捨て去ったものの重さを
わたしはときどき忘れる

鳥の骨は細く軽く
すきまだらけで脆いということを
150kg超 ....
もつ煮込み屋で
黒ホッピーと
さんまを食べる

このはらわたをねえ
日本酒で食べたらおいしいんだよね
それだったら、日本酒、たのめばいいじゃないですか
そうだねえ
そうなんだけどねえ
 ....
 
父は毎日仕事で帰りが遅く
平日は構ってもらえなかった
父は日曜日になるとキャッチボールをしたがり
僕はよく公園に連れて行かれた
普段からあまり活発な方ではなかったので
あまり楽しくはな ....
 激烈に痙攣する音の舌に舐められて
 君の敏感な乳首が動くなんて
 信じられない僕は老いさらばえた首で
 口を半開きに転がって青い空が
 はたまた青くない空が崩れて降っている今、という
 神 ....
小さな神様が
春の雨に打たれていたので
傘をさしてあげた
神様はありがとうを言って
釣竿を垂れると
雨粒の中から
虹色の魚を釣ってくれた
魚は苦しそうに跳ねていたけれど
自分は誰も苦し ....
ぼくの隣
静かなきみのポケットに
たぶん幼い
春が来ている

手を入れれば
指先に形のない手触り
必要な幸福は
それで足りる

春になったら
そう言い続けて
ぼくらは今
何を ....
尾の長き生き物らしい。寒さとは
爪並べ指を揃へて朧かな
春の月唐突に死の淵に浮く
ノックをしてみる
と、きちんとノックが返ってくるので
僕は待ってる

春になって数回目の風が吹く
見上げる空の青さも
鳥の羽ばたきも
風にさらされている皮膚も
本当は多分
言葉でしか ....
そんな事を言ったって、絶対無理。
デブの店員は、
床に腹をこすりつけるようにして懇願した。
しかし、
私はフォークまで食べた。客の残りものを平らげることを生業としていた彼は、いよいよ声を上げて ....
いっそ窓を開けて、
ほったらかしにした方がいいのだ
窓の外には
トラックが作った轍が何本もあって
昼間、そこで
鳥が水浴びをしているのを
ぼくは見ている
ストーブにのせた
タライの熱気 ....
もしかしたら
体操着にむしり付いた草色の滲み
それが好きだったのかもしれませんね

ちかくにある明かりは 忘れがちですが いつもあぶないのです
ぐんぐん伸びた背たけ
そういえば電球 ....
ただ隣にいるだけだった

ただ隣で笑っていた


「今日はどこ行こっか」


そんな言葉が懐かしい

笑い声がこだまする

思い出の写真が突き刺さる

失って初めて気づく
 ....
あの古い家の二階の窓に
いつか見た雲が流れてゆく
雲はいつもあの窓に吸い込まれ
戻って来ない日を数える
そっと指折りをする


窓ガラスに昼の陽がさして
辺りはぱっと明るくなった
物 ....
都会では皆
切ない真実を聞きたくなくて

あなたも手を伸ばす
片方の手で耳をふさぎながら


伸ばしたほうの手が
銀河を超えて
だれかの肩に
そっと触れるとき


伸ばしたほ ....
それくぐるにはたまに勇気がいる

なんにか知らない勇気がいる

白い花かざり足にともせば

ぼくらはなんにか知らないが

ありがとうの門くぐられる

それくぐるにはたまに勇気がいる ....
いくらむいても 
姿一つあらわさぬ 
たまねぎみたいな 
かみさまなんぞを
しんずることは 


   ()
  (())
 ((()))
 ((()))
((( 詩 )))
 ....
高校はへんさちで言うと
中の上のへんで
商店街の本通りが見下ろせる
屋上でいつも
ちよちゃんと並んで
お弁当を食べました

たわいのない話
ゆめや
男子のこと
テレビや
音楽のこ ....
ぼくが司会をする朗読会の前に 
亡き友の魂に祈る為 
愛する作家の遺作に出てくる 
上智大学のクルトルハイムを訪ねた 

洋館の重い木の扉を開くと 
暗がりの壁に 
一枚の肖像画があり  ....
くしゃみをひとつする、と
私たちは地球儀から滑落して空に溺れる
あの日グラウンドから送った影は
手をつないだまま鉄塔に引っかかっていて
捨てられたビニールのレインコートのようだった

バス ....
地下通路を歩いていた
天井から街の汗が落ちていた

背伸びをするなと言われても
朝から晩まであちこちにビルの明かりは点いてるし
そのわりには自動車は早く走ってるし

逃げたい空は
どこ ....
ひとは指折り数える

その日の訪れを確かなものにしようと
指を折り
心に刻み込む
自らの身体に刻み込む

いつの日か死は必ず訪れることを知っている
それでも
死に往く日まで知ろうとす ....
噴水のそばでは
アビリティーが無効になります
仕事の話はやめましょう
大声で電話しながら歩いている人
あなたの内側を掃除したい


 2004年11月23日制作の上記「噴水の話」から、昨 ....
それに
包丁を当てる夢を見る

それは
四角いスイカ

グロテスク又は滑稽
転がらないそのかたちは
妙な不安定を感じさせる
むしろ丸いスイカより

どこへも行けない窮屈さが
そ ....
ずいぶん長いあいだ
持ち歩いたくせに
名前もかたちも知らない
自分の小さな臓器みたいに

そそがれる水を受けて
影にまで朝を分け与える
いつもの
透明なグラスを知らない
西大路さんと東大路さんにも同じチョコ贈りました。
三個のうち一つは激辛ハバネロ入りのチョコレートです。
放課後、「誰が食べたでSHOW?!」を開催します。
女子みんなで誰が食べたか当てて盛り ....
マシンガンにチョコレート詰めてぶっ放す発情都市への宣戦布告
マシンガンにチョコレート詰めてぶっ放す蜂の巣になる君が好きでした
マシンガンにチョコレート詰めてぶっ放すたやすく好きとかいうなばかもの
 ....
{引用=
コンビニエンスストア
レジにバイトのオバちゃん
ビターの板チョコ1枚だけ買おうとする若い男
店内、他に お客はいない


レジ:おにいちゃん、なんでチョコレート買うねんなぁ
 ....
きょーも
会社でA型のおんなにいじわるされた
A型のおんなはなんであんなにいじわるなんだろう
かげぐちばかり
根に持つし
あやまったじゃんかあたしは
反省してませんけどそりゃ

小学校 ....
この町は俺に冷たくなってきた
よりによってこんな時に
駅前のマイナーなコンビニも汚い本屋も潰れていた
どっちもやけにエロ本が充実していたのに
久しぶりにエロ本を買おうと思ったのに
彼女にフラ ....
静まれー 静まれ−!
俺はこの世の中に魔法をかけたい
水戸黄門のように悪を成敗したい
いや、水戸黄門ではダメだ
権力を傘に着て戦いたくはない 権力の方が悪っぽいし
大体俺が悪代官だったら 葵 ....
soft_machineさんのおすすめリスト(1848)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
軽さへのあこがれ- 佐々宝砂自由詩45+*08-3-18
さんま- 夏野雨自由詩57+*08-3-15
卒業式- たもつ自由詩26*08-3-15
春の雷を聞きながら- 右肩良久自由詩1+*08-3-14
神様- たもつ自由詩12*08-3-11
裏木戸- たもつ自由詩3008-3-7
寒さとは何か- 右肩良久俳句408-3-2
ノック- たもつ自由詩2408-2-27
「ランチタイム」- プテラノ ...自由詩108-2-22
教室にあるストーブが、虚しくて仕方ないから- プテラノ ...自由詩308-2-20
らいこう22(地動説)- れつら自由詩708-2-20
失ってみて- 坂本隼人自由詩408-2-20
- 石瀬琳々自由詩18*08-2-20
エスペラント- 餅月兎自由詩4*08-2-19
ありがとうの門- 吉岡ペペ ...自由詩108-2-19
たまねぎ_- 服部 剛自由詩308-2-18
ちよちゃんと屋上で- ふぁんバ ...自由詩6*08-2-18
イグナチオの涙_〜クルトルハイムにて〜_- 服部 剛自由詩308-2-18
青を、- Rin.自由詩3008-2-18
地下通路- 純太自由詩308-2-17
数えるひと- 恋月 ぴ ...自由詩28*08-2-17
●そろもん(あとがき)- みつべえ散文(批評 ...4608-2-17
四角いスイカ- 餅月兎自由詩5*08-2-17
遠いところ- 氷水蒸流自由詩208-2-15
2月14日、チョコレートと一緒に- 北大路京 ...自由詩13+*08-2-14
チョコレイトマシンガン- しろいろ短歌16+*08-2-14
2月14日、前日のコンビニ- 北大路京 ...自由詩19*08-2-13
虹と紙ヒコーキ- ふぁんバ ...自由詩9*08-2-12
冷たい町- 新守山ダ ...自由詩308-2-9
水戸黄門- 新守山ダ ...自由詩408-2-7

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