すべてのおすすめ
 激烈に痙攣する音の舌に舐められて
 君の敏感な乳首が動くなんて
 信じられない僕は老いさらばえた首で
 口を半開きに転がって青い空が
 はたまた青くない空が崩れて降っている今、という
 神 ....
尾の長き生き物らしい。寒さとは
爪並べ指を揃へて朧かな
春の月唐突に死の淵に浮く
君がはや泣こうとしている

握りつぶされる二つ割りのバレンシアオレンジ
日本列島を雲の太股が締め上げじわりと性器が湿る

僕も泣きたいけど泣けない

フィクションの積み木がカタカタと音を ....
 昼間、光の底に沈んでいた高原の花が光を放ち始めている。引き潮の海が磯濱の窪みに取り残されるように、失われていく光が花をわずかに濡らしているのだ。白い花は白く、紫は紫に、黄は黄に。葉や茎は暗い空気と分 .... 裕次郎の無頼の歌や八月尽

稲光叫びたくとも叫ばれず

秋夕焼けヨードチンキの染みのごと

新涼や夜の果てから明日を見る

何も無き身を庇ひつつ休暇果つ

秋初めビーナスの裾整はる ....
ほととぎす米は粒立ちて炊きあがる
万物の匂ひ放ちて梅雨入かな
麺麭の肌黴の楽土は燦然と
著我の咲く野に雨の声雨の唄
靉靆と言ふ語に逢ひぬ五月尽
ほとばしるごとく青蔦壁にあり
五月雨や古代の ....
星より遠いところで
唇が光った
君がまばたくと
古い世界は滅び新しい今がひらく

午前のテニスコートに飛び交う
黄色いボールは
それが僕のパッションなのでした
 不意に喩えられると僕は何なのか。喩えられてたまたま僕は書店の軒の燕であった。僕は『ガリバー旅行記』を買い、大君(タイクン)の支配するニッポンへの渡航計画を練ろうとしていた。赤い、ざっくりとしたカンバ ....  サクラサクラ僕は行きます
 風の逆巻く世界の果てを走る走る

 花弁散り敷き足首ざくり踏み込むと
 散り散り舞い上がる幻視幻聴幻臭幻覚
 しっとりうっとりなよやかにはらはら
 しかし激烈 ....
 恋をすることは惨めだ
 倉庫の巨大な薄闇の片隅で
 段ボールの埃をはたいて
 組み立て式ペーパーボックスの
 在庫を数えながら
 君の黒髪を両手に受けて
 溢れるほど両手に受けて、顔を
 ....
春光や「カレーの市民」の尻の張り

春光や決死の像に漲りぬ

彫像の裳裾の奥へ春光る

春光の中や塑像の蹲る

緩みなく「考へる人」春早し

春立ちぬ考へること生きること

地 ....
 パラダイスが弱っているよ
 ああ、早くしないと
 早くキスしないとみんなダメになってしまう

 夕焼け雲の形をした船は沈み
 トカゲたちの種の命脈は絶えちゃうんだ
 僕はぐったりと射精し ....
soft_machineさんの右肩良久さんおすすめリスト(12)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春の雷を聞きながら- 右肩良久自由詩1+*08-3-14
寒さとは何か- 右肩良久俳句408-3-2
君が泣こうとしている- 右肩良久自由詩206-3-12
高原詩編- 右肩良久自由詩3*04-9-1
八月尽- 右肩良久俳句104-9-1
黒南風- 右肩良久俳句304-7-17
初恋- 右肩良久自由詩7*04-7-17
- 右肩良久自由詩204-7-11
さくら- 右肩良久自由詩304-3-17
Kusikezuru(梳る)- 右肩良久自由詩504-2-24
県立ロダン美術館- 右肩良久俳句404-2-23
急いでキスして- 右肩良久自由詩804-2-17

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する