暮れてゆく空に
消えていった電車
曲がり角の先にある想像上の一点を
祈るようにして見つめていた
街外れの鉄塔が夕日に照らされている
灰まみれの外壁を見つめたまま
歳の瀬はやって ....
ガードレールの
かすかなすり傷から
少しずつ、ずるり
赤錆と化してゆく
そこを避けて触れた人さし指の
さらさらの、その
真っ白に乗じて、何も
何もかもわからな ....
酒は止めよう

テンション上げて
暴れて楽しい夜もあったが
最近は愚痴率がかなり高くなった

恋愛話なんか
今さらだし
それを語り出せば
結局昔話になってしまうし

飲むと頭の回 ....
バイトを休み家でAngbandをしていたら
光熱費協会が来てインターホン越しに今月払わなければ電気とガスを止めると言うので
俺は詩人だというと
何か機械で調べだして
えーと馬野幹さんですね、な ....
ローグみたいなエロゲーないかな、と思う

つまりエロさをグラフィックに依存しない

てかほんとは愛しかエロくないのかもしれん

わからんけれど

結局表面的にどうあれ、

人間は精 ....
消え失せろ、天井に
君の言葉、真昼の倦怠感、ポートレイト、
灰皿からたち昇る煙り、サンダルウッドの芳香、
明滅する蛍光灯、俺の声、


涙は強いられるものではないけれど
俺たちは離乳食よ ....
ぼくは慰めごとを吐いている
きみを鎮圧するためだ
壊乱したあげくに
きみがすっかり冷え切って
結晶化したのなら
手をとっていこう

塩化ビニールの
かすれた音波に身をゆだね
 ....
ちょっと、振り返ってみたくなっただけ。

ちょっと、振り返ってみただけ。


初詣の太宰府の橋の上。

過去の掛橋通り越して。

一人の淋しさ、感じた時。

もっと、強く抱き締め ....
冬の寒気が細く伸びて
岬の先のほうへ
鋭く尖っていった
遠くで生まれた赤土の丘が
最後に海へこぼれ落ちていく場所で
わたしの そしてあのひとの
フレアスカートのはためく裾から
なめらかに ....
今日で一年が終わってしまいます
贅沢できなかった日の方が多いけれど
笑えた日をたくさん思い出しています

今日で一年が終わってしまいます
慎ましく生きた日の方が多いけれど
喜んだ日をたくさ ....
━例年大晦日の朝刊に掲載の墓碑銘を見て━


    つつじが丘のもがりぶえにおののきながら

      マリンパークの潮騒にうなされながら

      ....
だづづだづどぅだ
づだだだだどぅだ

無茶苦茶もできる

書き出しはもう
書き出しと呼ぶのも恥ずかしいほど
かろうじて結末でない程度

どぅどぅどつどただかだか
どぅかっかがっとん ....
そういう意味で買ったんじゃない

そんなこと考えて選んだんじゃない

Mって刺繍の
帽子

君の名前がMからだからって
そんな理由じゃないよ

たまたま・・かわいかったから

 ....
ひとつひとくび人の首。
ふたつふたくび誰の首。
みっつみにくく皆の首。
よっつ四方山首ばかり。




一首吊すに戦争仕掛け。
二首吊すに陰謀仕掛け。
三首 ....
ジョニーは青春したかった
青春てなんだ
俺に聞くなジョニー
今ごろ青春映画なんかに凝って

どうして俺にはそれがなかったのだ
それともこれからやってくるのか
その季節は

熱い思い
 ....
ランドセルから8年目
いつもと変わらぬ見慣れた風景
昔はそうじゃなかった
眠りを忘れた第二の故郷
夜中は真っ暗だったはずなのに
今は夜でも雲行きさえも見えるほどに
誰かが付けた ....
静脈ラインの上を歩いた
道は、疲れ果てていた
厄介なものたちを引き受けさせられた上に
運営するエネルギーもない
ただ、あの場所へと帰ること
静かに、帰ること
立ち止まりたくなるときもあるが ....
知ってるかい
あの娘は鰐から生まれたんだって
笑っちゃうだろ
だけど本当なんだ
こう鰐の腹をナイフで裂いたら
人間の赤ん坊が出てきたんだ
しかもその鰐公も
生まれたばかりの ....
 詩人のさだめとして
 生きることは
 茨の道
 自分の苦痛をフィルターにかけて
 美しく輝くものに変えねばならない
 世間の不条理
 我が身にも降りかかる
 ある時は
 腐臭ただ ....
道路の真ん中にひき肉が落ちていた

小人が天からの贈り物だといって喜んだ

男の子がすげえと言って集まった

お婆さんが顔を覆って通り過ぎた

小学生の女の子が可哀相と言って花を摘んだ ....
えっ そんなことで
死んだって なにも
はじまらねえぞ
って かみさまが
のたまってました


関連作品→http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=83 ....
人は
可能性がある限り
その可能性を信じ
どこまで行けるのか
力尽きるところまで
走り続ける

人は
未来がある限り
その未来を信じ
どこまで望めるのか
見通せるところまで
進 ....
馬鹿と呼ばれ
アホ扱いされ
ガキだと笑われた
助走をつけてラバーソールでドロップキック
突き抜けた先には俺の葬列

紫色のグラデーションの上から飛び立って
クレーターの上に着地する

 ....
ありえない数の
人の涙は
知らぬ間に
雲へと吸い取られ
雨となる

(僕の目の前で雪が死んでゆく)

神はそれを固体化し
白くペンキで色をつけた
人はそれを
「雪」と呼んだ
 ....
キリンの夢はネコに預けてしまったので
眠りっぱなしのネコのせいで
キリンは今日も眠れない

腫れあがった両の目玉を
涙でぐしょぐしょの長いまつげで押さえている

細長い紫色の舌を伸ばして ....
うすずみ色の空はひくく 
ピアノ線を地におろし 
哀しみという歌をかなでる 
さえずる鳥さえもいない 

こんな午後は 
暴かれてしまうことをおそれて 
いくどもたしかめた肌の  ....
僕はとうとう戦争に行くことになった
もしやとは思っていた
それでも皆
今でも半信半疑なのだ
ほら、そこの上官だって
皆が本当に自分のいうことを聞くのかと心配顔だ

僕はといえば、さっきか ....
月は泣く
また一人だけ
真っ暗闇に照らされて

遠い遠い昼間の
あの太陽へ

手を伸ばせども
届かない
もし辿り着いても
か弱い彼女の体はきっと
丸焼けになってしま ....
勤める店のある街には
空は上にしかない
疲れた街路樹から
遥かに上
高く遠く硬い

季節は駆け足で過ぎてゆく
日々は戻らぬから
私は大人にしかなれず
この街が似合う年になって
こ ....
あぁ神も希望も俺には目をくれない

働いて、くたくたになるまで働いて
毎日あんたを拝んでるのに
あんたは背中をむけやがる

仕事終わりのバーボンと
ゆっくりくゆらすマルボロだけが
幸せ ....
soft_machineさんのおすすめリスト(1837)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜にかけた梯子- しめじ自由詩307-1-7
赤錆わずらい- A道化自由詩1507-1-7
エール(4次会の帰り)- mac自由詩5*07-1-7
光熱費協会- 馬野ミキ自由詩1207-1-6
無料SEX情報発信基地- 馬野ミキ自由詩907-1-6
nothingness- はらだま ...自由詩5*07-1-6
アイスクリームサマー- 構造自由詩507-1-5
人生の掛橋。- 狠志自由詩307-1-3
フレアスカート- 片野晃司自由詩42*07-1-3
一年の終わりに- ぽえむ君自由詩10*06-12-31
自画像(二)- 信天翁自由詩406-12-31
むちゃくちゃ- A.おじや自由詩106-12-30
・M・- はち自由詩106-12-30
「_雁首数え。_」- PULL.自由詩7*06-12-30
ジョニーの青春- しゃしゃ ...自由詩306-12-30
ランドセルから8年目- Taka★Hajim ...自由詩306-12-29
- 渡邊永遠自由詩406-12-29
幸福な鰐- なかがわ ...自由詩2*06-12-29
アラーム鳴りっぱなし- 山崎 風 ...自由詩806-12-29
ひき肉- ミゼット自由詩4*06-12-28
そろもん(また説教の話)- みつべえ自由詩306-12-28
羽ばたく日が必ずある- ぽえむ君自由詩9*06-12-28
紫色クレーター- 虹村 凌自由詩3*06-12-28
死ぬ雪- ゆうさく自由詩2*06-12-28
キリンの夢- A.おじや自由詩406-12-28
冬の雨- 落合朱美自由詩29*06-12-28
戦争へ行く- ノボル自由詩4*06-12-28
月が泣く夜に- なかがわ ...自由詩5*06-12-28
大人になる- さくらほ自由詩17*06-12-28
- chica自由詩3*06-12-28

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