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蔦に覆われた墓石
此処は僕が眠る場所
あの日殺した僕の心が

全ての鎧を剥ぎ取られ
めったやたらに切りつけられた
悪魔の形相で

あまりに恐ろしくて
あまりに痛くて
何も感じないよ ....
走り去る光 ひとすじ
取り残されたのは僕だった

僕を置いてどこへ行きますか
夜は危ないですから 事故など起こさないでくださいね

霞みゆく光 遠く
途中下車したのは僕だった

僕を ....
おはよう
君の声が聞こえただけで
こんなに朝は踊るよ
眩しいのは
陽射しが口笛吹いているから
朝露垂れて木琴を叩く

こんにちは
君の笑顔と弾んだ君の声
僕はおかげで嬉しくなって ....
眠いから寝た
疲れたから寝た
悲しいから寝た
わかんないから寝た
水たまりみたいに寝る
昼間に寝る
ずた袋みたい
粘土

つまんないから寝た
寂しいから寝た
頭痛いから寝た
覚 ....
きみは ぼくの かおをして
ぼくの きらいな ことをする
毎日 付き合う こころとことば
ぼくらはきついお酒を注ぎ合って
ぼくのつくるものときみのつくるものとが
似て重なって重苦しい

 ....
夢にまたあれがでてきた
あれいらいだ
シンゴが洞窟を持ってしまったのは

女の子との別れならいくつも経験していた
それまで好きで別れたことなどなかった
そんなお人よしではなかった
連絡を ....
 その身を削いでゆく
 どこまでも
 いつまでも
 と、いうわけにはいかないのだ
 だれであっても
 どんなひとであっても

 あげくの果て
 使いものにならなくなった
 ....
水たまりで加速する人格
の輪郭に適度な凶器が刺さったままだから
もはや懐かしいんですよすでに全部が
といいながら地図を破り捨てて笑った
まさこをみたのはそれが最後だったってお兄ちゃんが ....
 修辞に位置付けられるきざはしの出現はいみじくも重なり合う因果であるが、
 しかし私たちの生活を根底から揺るがすほどのナルシシズムを包含しているわけではなく、
 ただ、
 夕映えから派生する杞憂 ....
この際、生理や物理なんて
大人のお伽は邪魔だ
畳の上に、
ヨーヨーなんかとぶん投げて置くさ。
柔らかなまま
君のおちんちんを引っぱって引っぱって
電車に乗って、新宿で乗り換えて
上野動物 ....
僕のしがない手を
君への花向けだと思って受け取ってくれ

僕の干からびた足は
君への愛着だと思ってくれ

僕の垢だらけの耳は
君への差し入れだと思ってくれ

僕の乾いた眼球は
 ....
娘たちは
もう眠ってしまった
何も書かれていない短冊がひとつ
テーブルに置かれている

なあ、父さんは
こってり疲れてしまっているから
願いごとなんて
ひとつも浮かばないんだ

静 ....
去年のいまごろ
子供が拾ってきて
ミルクを与え
病気だった目に
抗菌の人間の目薬を差してやって
鼻水拭いてやって
お尻拭いてやって
おトイレおしえて
ゲロも掃除して
一緒の部屋に寝て ....
うだら
     うだら

無人のコインランドリーの中
一台のうずまき式洗濯機が僅かばかりの汚れものを乗せて夜の住宅街アクセルを踏んだ
5分間
区間内の街角を回遊するツアーバスのような
 ....
コトバが決まらない中、とりあえず、取り留めもないまま、コトバを探して、夜のアスファルト、雨の匂いを反射する。

梅雨のあけたばかりの、少し寒い夜空に、アイスを頬張り、またコトバを探す。

濡 ....
 白紙の畑がひろがっている
 一本道をゆく
 と、ポツンと
 巨大なショッピングセンターがある
 集合住宅のコンクリート塊が墓標のように、山塊のように建っている

 そんな
 ....
思い出作りでもしましょうと
お気に入りの友達と
おばばばかりのバスに乗り
思い出話に花を咲かせ
温泉地へ着けば
湧いた温泉を
その地のおばばが湯もみしていて
おばばにもまれた湯につかり
 ....
{引用=

 またいつもの
 自転車にのって
 ぼくがむかっていた
 先とは
 どこだろう

 でも
 いまは
 どこだろうがかまわないおもいでいっぱいなのは
 はたして
 ど ....
{引用=「傘、忘れたの」}

鞄の中の折り畳み傘を 奥底に押し込みながら
貴方の手元の傘に目をやった

貴方は少しだけ 困ったように目を見開いて
慌てたように そっと周りを見渡して
わた ....


車は停まり
人は進む

車は停まって
足は歩いて
手はそよいで
目は泳いで
思考は羽根をつける

時計を読み流して
ショーウィンドーを見過ごして
雑踏の中で溺れかけ ....
 泣く女

泣く女は階段の下で
セーターを編んでいる
赤い毛糸と緑の毛糸で

 哀れな女

シンデレラは靴の片方をなくした
シンデレラは靴の片方を探している
シンデレラは義足の片足 ....
 たった一本の卒塔婆のように
 不健康に伸びた櫓から
 私はずっと向こうの火山を見守る

 今にも昂りそうで昂らない
 噴き出しそうで噴き出さないそれを
 ひたすら見守りつづけて幾星霜も過 ....
灰色の向こうから垂れた糸が
わたしのさらけ出した肉体をなぞってくれる
何千もの指が触れていくように
ひとつひとつわたしの感情に絡まって
蜘蛛に食べられてもいい
今はわたしなんか身動き一つ ....
 
 
窓を開けて欲しい、と男は言った
壁しかない部屋だった
窓を開けた、とわたしは嘘をついた
男は両手を広げると
嘘の窓から青空へと飛び去った
ひとり残され
部屋を丁寧に折りたたみ
 ....
夕暮れ中央道にのり込んだ
明滅するテールランプが湿度ににじんで美しい
すべての初めては心を激しく呼んでくる
生きている
くるしいし高ぶるし泣きたくて笑いたい

センテンス
台 ....
国を統べる覚悟はあるか
国土も、国民も、法も王も
たった一人
自分一人だけの王国を

心身全くもって健全な人間などいない
そんな理想の国など
どこかにならあるというものではない
五体や ....
                  100622



反応が余計だと思うのだ
現象とか起源とかに束縛されて
ピチカカと今日も疲れている
一日歩き回ったあげく
上司から小言を食らい
 ....
えっ、ここなの?

翔太さんに背中押されるようにくぐった暖簾
彼とはじめてのデートだしお洒落なイタ飯屋さん期待してたのに

お母さん、ただいま!

彼の挨拶に笑顔で答える和服姿の女将さん ....
雪のひとひら 概念的な整理や体系化 は 作曲 を 伊豆諸島の鳥島や尖閣諸島の南小島で繁殖する 入り込んだ              
古き時代 に バイオハザード を 災害救助犬の育成 に 政治的な ....
モラトリアムの
透明な壁伝いに歩いていたら
いつの間にか
歪な円運動を繰り返していた

足を上げると
そこに階段が出来上がり
振り返れば
過去が螺旋状に積み重なっていた

同じ ....
大村 浩一さんの自由詩おすすめリスト(1610)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
傷ついたレコード- うずら豆自由詩110-7-15
テールライトと体重計- 自由詩2*10-7-14
挨拶- 乱太郎自由詩11*10-7-13
寝た- salco自由詩9*10-7-13
生活- 坂井ハナ自由詩510-7-12
洞窟の夢- 吉岡ペペ ...自由詩1410-7-12
おじさんはガンジス河のひと粒として- 石川敬大自由詩1710-7-12
未来少年コナン- モリマサ ...自由詩510-7-12
散在しつづけるきざはし- 豊島ケイ ...自由詩7*10-7-10
上野動物園に行く- salco自由詩12*10-7-8
僕の手- 乱太郎自由詩15+*10-7-8
七夕- 佐野権太自由詩10*10-7-8
また捨て猫がいるんじゃないかと外を見る- 蒼木りん自由詩4+10-7-6
ランドリークルーズ- メチター ...自由詩7*10-7-5
創書日和「塩っぱかった、雨。」- 狠志自由詩210-6-30
轍は白いミミズ腫れで_ーー作家Tに- 石川敬大自由詩1210-6-30
さよならバンビツアー- さわ田マ ...自由詩510-6-29
日曜日のカエルは旅好きである- 石川敬大自由詩2810-6-27
雨降る放課後- 愛心自由詩3*10-6-26
信号機(歩行者専用)- nonya自由詩21*10-6-26
食傷- salco自由詩22+*10-6-26
対峙- 豊島ケイ ...自由詩13*10-6-25
- 乱太郎自由詩9*10-6-24
交差点- たもつ自由詩2510-6-23
揺れる- たちばな ...自由詩22*10-6-23
人間の大地- 小池房枝自由詩410-6-22
ピチカカ反応- あおば自由詩7+*10-6-22
新橋烏森口のひと- 恋月 ぴ ...自由詩20+*10-6-21
雪のひとひら- 《81》 ...自由詩5+10-6-16
螺旋階段- nonya自由詩5*10-6-15

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