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T+74.130
Last radio signal from orbiter.{注*=Challenger timeline(UPI)}

切断された管をたなびかせながら
放物線を描いて ....
ダイ、ダイラ、
風吹きわたり
陽あたりのいい場所で
投げ捨てた果実の種が
ことごとく芽吹いて巨樹となり
大地を引き裂いて
ダイ、ダイラ、
風吹きわたり
陽あたりのいい場所で
はらわた ....
まいにちが

わかりやすいしあわせに

みちた日々であれば

ぼくらはそれを

しあわせと呼ぶのだろうか


春のかおりが

夜にひびいている

ぼくらは

さびしく ....
 
妻の笑い声で目が覚めた
夢の中でも笑いたかったのか
夢の中でしか笑えなかったのか
出会った頃のように
無邪気な声だった
揺すっても起きる気配もなく
いずれにせよ
生まれ育った故郷か ....
 
母とふたり
二両編成の列車に乗った
並んで座った
心地よい揺れに眠くなったところで
降りるように促された
小さな駅舎を出ると
一面のキリン畑だった
みな太陽の方を向いて
長い ....
こたえはいつも
波打ち際にあるから
海をみている
らしくないなだらかな
涙は
とぎれとぎれに使う
不自然な単語とともに落ち
髪を
かきあげてかきむしる
指先に絡まる事実を
爪ではじ ....
すっかり生ぬるくなったビールの向こうに
睡蓮の花が物憂げな顔で座っている
白い陶器の肌が青ざめて
透き通った光沢を放っている

その清楚な肌に触れることを許した
借金まみれの男の手が離れそ ....
いつも同じ風景だ
同じところに部屋があって
同じところにポストがある

目の前を通る人は違うかもしれないけど
それを見てるのは、いつも私

こんなに人がいるのに
この風景を見るのは私だ ....
壊れた空には傷痕ひとつ。
草にまみれて手を伸ばし、
嘘ぶく風が吹こうとも、

夢の切れ端 溶けてはなるまい。

---------------------

あばらの浮いたこの体
流 ....
{引用=
麻酔の切れた
風見鶏は
錆びついた羽で
取り戻したくて
逆回りを始める
けれど
優秀な風見鶏は
一度たりとも
選択肢を誤ったことは
なかったので
わからなかった
西な ....
くたびれた足を引きずって 
いつもの夜道を帰ってきたら 
祖母の部屋の窓はまっ暗で 
もう明かりの灯らぬことに 
今更ながら気がついた 

玄関のドアを開いて 
階段を上がり入った部屋の ....
ポツポツと
感情の中に出来た
吹き出物

それは紅く
腫れ上がって
痛痒く

爪を立て
搔き毟ろうか
迷いつつ

軟膏を塗る
人差し指の胎で
くるくると

 ....
繋がって
また
諦めた
歯がゆさで
ワンマン電車が走っていく

わたしの
肯定を知りたい

たくさんの競争心を
おぼえたふりをしていたらしい
甘やかされている時間にはふと
だれ ....
わいが 浜に春が

きたど ちゅうで



わいが 浜に春が

きたど ちゅうで



おいも 浜に行っきたど


おいも 浜に行っきたど


 ....
沈丁花の、
高音域の匂いがした

夜半から降り出した雨に
気づくものはなく
ひたひたと地面に染み
羊水となって桜を産む

  きっと
  そこには寂しい幽霊がいる

咲いてしまっ ....
 わたしは
 あなたの海に棲む
 あたたかないきもの

 瞳をとじて

 銀のあなたの環を
 くぐり抜ける
 わたしがみえるでしょう

 わたしの
 銀のわたしの環を
 風にか ....
 遠目には黒い紐に見えた。近寄ってみると蛇の子供
だった。体長は二十センチくらい。JR新幹線駅の東
口を出てすぐの、駅前広場のフロアタイルの上に横た
わっている。尻尾の後ろの、コンクリートの ....
 
 
象といっしょに
列車を待ってる
朝からの温かな風が
服の繊維をすり抜けて
僕のところにも届く
こうして春になっていくんだね
明日はまた寒くなって
雪が降るそうだ

昔、象 ....
物心ついてから
ひとりだという気持ちが強い

家族や友人や物や時間
のあるなしに関係なく
ただ自分の癖として
ひとりだという気持ちが強い

楽しい場所にいても
好きな人の隣にいても
 ....
夫がいる週末は楽しいから
なんにもない平日を
早送りする

だけど、今夜は
夫が
携帯電話と間違えて
リモコンを持って行ってしまった



夕飯を食べる時間に
夫がいないので
 ....
トリコロールカラーを織り混ぜた不協和音が
螺旋状に響く午前2時
F♯dimとB♭7がクロスした地点に
ジンジャーエールを凍らせたような結晶が生まれる
そう、今わたしの左の腰に小さな氷山が突き出 ....
去年の3月から始めた投稿もちょうど1年が
過ぎて投稿数を数えたら108で図った訳で
もないのに煩悩の数に一致して確かにポイン
トに一喜一憂したりいつの間にか自分らしい
と感じるモノに逃げたりし ....
今日はもう眠ることにする
クリスマスパーティーに参加できた けれど
完全を知らされた 太陽に
だけど博士は憧れた なれていないそれを

楽しいことになっている
錯覚した海水だった しかし
 ....
年をとる、っていうことが、
リアルに想像できない

ランプの光がゆるい喫茶店で
丸太造りの壁にもたれかかってて
木の息遣いを感じる、と
あなたは言った

色艶はニスで光って
皮 ....
しゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわ

山奥の合掌造りで
祖母は暮らしていた
冬は深い雪に閉ざされ
ひっそりと
何もないところだった

祖母がまだ少女だった頃
屋根裏では
蚕を飼っ ....
時計屋さんって
何を売ってる?
もちろん時計を
売っている

時計と一緒に
何を売ってる?
時間じゃなくて
時刻かな

とどめておけないものに
名づける
時刻も
ことばの秘密 ....
一昨日の朝食で
僕の耳に
ピーナツバターを
こびりつかせたまま
サニーレタスと一緒に
皿の隅っこに追いやったのは
誰だ

昨日の朝食で
僕の耳を
ホットミルクに
浸しこんだま ....
僕は切符を買うよ
いつもと同じ場所にむかう
日めくりをちぎるときに
忘れてしまうだろう、今日だから

僕は切符を買うよ
四十九枚の十円玉を投げ入れて
光るボタンで行ける場所
誰もが辿れ ....
昨日が、夜の中で解体されていく



肉体だけを、濡れた風がばらばらにして
過ぎ去り、それでもまだ鼓動は 宿る



わたしが必要としているものは
わたしの内部の、底辺にあって
 ....
笑ってくれていたらいいな
そのほうが一日の変わり目
にじまないでいられるから

吠えるCALL
急いで階段等を
駆け降りるぼく
残した夜に進化

キャッチして明日の手
前後に揺れて ....
大村 浩一さんの自由詩おすすめリスト(1610)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
断頭- 片野晃司自由詩2109-3-28
星型の住宅- 片野晃司自由詩26*09-3-28
春の夜- 吉岡ペペ ...自由詩2009-3-18
朝方- たもつ自由詩909-3-17
水の記憶- たもつ自由詩1609-3-16
海にうつむく- かんな自由詩6*09-3-16
恋花(コイバナ)- 渡 ひろ ...自由詩19*09-3-13
乾いた鱗を引っ剥がし- 雨野六也自由詩109-3-13
壊れた空には傷痕ひとつ。- 雨野六也自由詩409-3-11
彼は空を飛びたかった- 亜久津歩自由詩21*09-3-11
遺影のまなざし_ー四十九日前夜ー_- 服部 剛自由詩2009-3-10
吹き出物- 未完自由詩1*09-3-10
黒潮鉄道- 伊月りさ自由詩35*09-3-9
また_春じゃが- 北星三天自由詩2*09-3-8
さびしい幽霊- 銀猫自由詩24*09-3-5
『リング』- あおい満 ...自由詩5*09-3-5
- 壮佑自由詩9*09-3-3
はるまち- たもつ自由詩2709-3-3
ひとり- ふるる自由詩6*09-3-2
リモコン- 小原あき自由詩33+*09-3-2
OUTSIDER- 渡 ひろ ...自由詩17*09-3-2
溢れ出ようとするモノに言葉は追い付けない- kauz ...自由詩9*09-3-1
博士の冬- K.SATO自由詩209-2-28
アンティーク、アンティーク- れつら自由詩209-2-27
ふるえる糸- ことこ自由詩16*09-2-26
時計屋さん時計- 小池房枝自由詩409-2-26
王様の耳はパンの耳- nonya自由詩16*09-2-26
僕は切符を買うよ- たりぽん ...自由詩16*09-2-26
リ/バース- 望月 ゆ ...自由詩31*09-2-25
日付変更線- 唐草フウ自由詩5*09-2-25

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