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電車の中で
立ち上がる女の人
意識は遅れて到着する
駅を降りるんだ
立っているわたし
気付かず
立ち上がる女の
すいません
という

肩が押し上げられる
そして気付く
女 ....
遠くにいる人を想っている

列車は夜の手のひらをすべるように過ぎてゆく
舞い落ちる雪はその速度に蹴散らされて
散らされた後たいへん静かになり
静かに舞い落ちて
舞い落ちて
落ちて
落ち ....
さようなら さみしかった世界
忙しいたましいたちが
3丁目のスクランブル交差点の上をやたらゆきかう
空耳のクリスマスソング

誰もたすけたりできないな
とかいう目でみたから世界は
「誰か ....
たくさんの言葉が時の中でゆれて

小さく揺れる
今を遠くに

ただ なんとなく

繰り返されても

流れるように雲はゆうんらり
走るように子供はすやすや

轍の懐かしいときは ....
水に姿と色を浮かべ
二枚の白い布をひたして
染まるもの染まらぬもの
ただそのままを見つめている


渇いた指で手のひらに
水がほしいと幾度も書くとき
空をまわりつづける葉は ....
海に落とした万華鏡
ゆらゆら沈んでゆく

閉じ込めたはずの
いくつもの輝き
永遠と信じてた

哀しみの水圧に耐えかねた、刹那
万華鏡は音もなく弾け
また
とろり、とろり

もう ....
包丁が俎板をぶち割った午後
ゲームは終った
骨の砕ける音を聞きながら
排水溝の隙間に汚物を突っ込め
次々と店に行き輝く砂地に尿をぶちまけろ

栄養ってなんだ?

明るい青ってなんだ?
 ....
ピカピカの靴は汚れると思ったからすぐに下駄箱へしまった

思いついた嘘は嫌われるのが怖いからすぐに引き出しへ詰め込んだ

毎日毎日僕はあらゆるものをしまっている

しまっておかないと溢れ出 ....
デパートの八階ひな人形売り場
小さいのが欲しいなあと思って行くと大きいものばかり
良く見ると「ベルばらひな人形」なんかあって
「オスカルとアンドレ」
「マリーアントワネットとフェルゼン」
へ ....
満水の夜に
感覚をとぎすませながら
無数の魚が泳いでいる
距離と、位置と、
上昇する体温と、
そういうものを
止めてしまわないように


蛇口に口をつけて
あふれ出すカルキを吸うと ....
夢から紡いだ淡い期待を束ね
双の棒針で器用に操る
操る毎に淡い期待は確かな予兆に変わり
なまめかしく揺らめいて
蠢いて
少女は艶やかな女人となる


月の満ち欠けを赤い細布で数え
確 ....
吐き出したくてたまらない
感情が
弱さのために
置き去りにされていく

そうして自身は守られている


紛らわす娯楽が
今は溢れていて
でも何かが残る
痛みの無いかさぶたのように ....
消えたイメージ

もうそこには
いられない
あたたかい
わたしたちの胸には
消え残る
スケープ
展望の
ささやかな
望みだけがある
のだろうか?

白鳥が舞う
山の端を
 ....
語る言葉を失ったとき
心に入ってくるのは
天使か
悪魔か

脳内から蜜のようにとろけだす
他人はただ見てうなずいている
私の言葉でない
何かに

流れ出した言葉は
時流という川に ....
お父さんにじゅうりんされて
きもちいいとおもったことが
いちどでもあるこどもたちが
おとなになって かいた詩が
ポエムから追放されて
どこにも国がない


戦車をのりもののようにのりこ ....
顔のない 男
惨めな 排便
垂れ流しながら
走り去る
九州から 北陸まで

官能の穴の中には
傲慢さが 隠れているのに

それでも
顔のない 男は
惨めな 放尿を
辺りに 散ら ....
死んだネコを抱いてまちを歩いた

ひっく

具合の悪いかげたちがのびたりちぢんだりを繰り返している


ひっく

おりの中のサルたちとその腕が地面から離れていく

水槽の中のイソ ....
必死に押す
相手の目を見ながら
必死に押す

動け
変われ
スイッチ。
スイッチ。

必死に押している
相手の目を見ながら
必死に、押している。

どう?
どう?
どう? ....
日が昇って
息を延長してとどきそうな空は
その端を薄ピンク色にふるわせ
面倒を散らかしたまま押しやってしまう

力の限り力を抜いて
今日だか明日だかわからない日の午後から ....
あなたがそこにいてくれると思うだけで
あたしはここにいようと思うことができる

風が強くなってもいいの
雨ばかりの日々になってもいいの

あなたがまたあたしの目の前に来て
ちゃんとい ....
ぼこぼこ
ぼこぼこ
追いついてごらん
彼らは、夜の隙間を探しに行った
そこには、理由などなかったのだ

通過。通過始まる
無くなる、無くなるをはじめる空

ぼこぼこ
ぼこぼこ
足 ....
スタート!
の合図と共に世界についた火は一気に燃え広がって

ただまばゆいばかりのこうけいに
ボクらはげらげらわらっていたね




スタート、
の合図とともに音もなく箱から飛び出 ....
毛羽立っているのも気にせずに
永遠に着古してしまいそうだから
新しいジャージを買ってあげよう
うんと肌触りのいいやつを

味付けの配分がわからなくなって
調理器の前でしかめ面をするので
 ....
 あの丘へ行って
 パスケットにパンを詰めて
 赤と白が戦争をするのを
 二人で眺める

 虹色の鯨が
 フィールドを横断していく
 空気の海を優雅に泳いでいる
 僕達は顔を見 ....
グーテンモルゲン

お岩さん
飛び込んじゃったので
隣家の井戸が走り出す

通訳探してくるかもしれないね

朝は、おはよう
昼は、こんにちは
夜は、こんばんは

ぐっすりお休み ....
あなたはいつも
わたしを傷だらけにした

気がつくと
傷だらけになっていた

痛いからやめてって言うのに
あまり気にしてくれなかった

お風呂に入るたび体中にお湯が沁みる

だか ....
夜を忘れたら月は太陽になるかしらと君
かしら 凛とした語気が受話器の楕円に沿ってひびく
夫婦なんて空気みたいなものらしいよ
の 君からの応答 螺旋を逆に辿るために
どんな言い訳もオヨビデナイ  ....
つまずいてばかりの日々にうつむいて
ちぢんだ心を{ルビ潤=うるお}す
水の湧き出る場所を探し歩いた

立ち止まり シャベルで穴を掘り続け
気がつくと
静まり返った暗い穴底にひとり

小 ....
浮遊するのは 短い 手である
切り取られている それらは
いなくなった 僧侶であり
僧侶の 泥の数珠である

浮かび上がるのは 指先である
アスファルトの 教義に
道徳の 邪 ....
私が持っている鍵を使って
あなたの心に入り込む

でも今は
鍵穴が新しくなり
私の鍵では入れなくなった

私への想いがなくなった証拠
使えなくなった鍵は
捨ててしまおうか

私の ....
大村 浩一さんの自由詩おすすめリスト(1610)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
わたしは通路- 石川和広自由詩5*05-12-19
遠くにいる- ふるる自由詩37*05-12-18
メリークリスマスミスタージェンキンズ- モリマサ ...自由詩17+*05-12-16
たゆ- はらだよ ...自由詩105-12-15
午後と彩水- 木立 悟自由詩405-12-15
空っぽの万華鏡- 佐野権太自由詩6+*05-12-13
すべて青く- チアーヌ自由詩405-12-12
三日月が山に沈んだ朝目覚めた夜- 大城 小 ...自由詩205-12-12
千切れる- チアーヌ自由詩105-12-12
夜明けの水位- 望月 ゆ ...自由詩57*05-12-10
手毬唄- 恋月 ぴ ...自由詩12*05-12-9
一つにならない- 自由詩7+*05-12-9
ねじれていたい- 石川和広自由詩5*05-12-6
- 岡村明子自由詩205-12-5
ポエムの国- モリマサ ...自由詩28+*05-12-1
下品_顔_言動- 奥津 強自由詩405-12-1
死んだネコを抱いて- モリマサ ...自由詩15*05-12-1
りもこん- かぜきり自由詩2*05-11-30
午前5時はまぼろしのように- nm6自由詩6+05-11-30
ここにいるから- とびまる ...自由詩1*05-11-29
ぼこぼこ- aaa and bbc自由詩2*05-11-25
スタート、スタート、- tondemon自由詩1*05-11-23
彼女- ナオ自由詩4*05-11-23
エリーゼ時間- 如仁自由詩505-11-22
三つ指ついて- あおば自由詩4*05-11-19
体が心を- チアーヌ自由詩405-11-18
きみと別れると決めた夜の覚え書き- 窪ワタル自由詩705-11-18
「井戸の底」- 服部 剛自由詩13+*05-11-17
浮遊した土葬- 奥津強自由詩9*05-11-15
心の鍵- 夏川ゆう自由詩905-11-15

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