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子供の頃
法事の時
お経の中
数珠を握り
経本を開き
目を閉じ
丸まって
念仏を唱える
年寄りたちの
小さな背が
今になって
美しい あなたのきびしさを私にください


たぐいまれな正しさをください


その瞳に映る真実をください


憎まれがちな正論をください


たとえあなたが地に堕ちようとも


　.... 暗くなる前に帰ってきて
そんな願いも空しく
無情にも日は暮れる
私の期待は尽く裏切られ
白い骨しか残らない

はらはらはら
白い骨は崩れて落ちる
どうか私を探さないで

夕闇に包ま　.... もがいて水面から顔を出す
ように息をするかろうじて
ポジティブ思考
が大事です
足首に錘
つけられても
まだ笑えます
夢も見れます
今日一日を楽しみに
起き上がります
階段をおりて　.... はなしを食べたおかあさん

おとうさんはまだ会社にいる

ボクは画用紙にクレヨンをはしらせる

えんぴつでなまえのつづきを書いている

いろはたのしい

赤や青や黄色

た　.... 二〇一四年八月一日 「蜜の流れる青年たち」

　屋敷のなかを蜜の流れる青年たちが立っていて、ぼくが通ると笑いかけてくる。頭のうえから蜜がしたたっていて、手に持ったガラスの器に蜜がたまっていて、ぼく　.... 柿の木には柿の実がなる
栗の木には栗の実が
畑には麦や蕎麦が
田んぼには稲が米を実らした

貧困を絵にしたような暮らしの家は
藁葺きの古くて粗末な佇まい
それでも庭はそれなりにあった
　.... 血を捨てる人もいれば血を拾う人がいる。
否定された/言葉は宝物
どちらにせよいったん保留してしまえば人間であることに違いはない。

休憩時間になれば袋からピーナッツを取り出してポリポリと囓　.... 冷たい秋を後ろ手に閉め
火の消えた冬の部屋に入る
いま誰かが座ってたみたいに
ベッドシーツが沈んでる
窓の外は林檎山
赤い実がどこまでも続く
ああこれは夢だ
きみのSNSの写真だ
　.... ぼくたちには
かたちのちがう
セイゴ
、が
ある。
ふつうに　およぐには
とても　ふつごうな
トゲだ。

なぜ　　　　　　　　
こんな
ややこしいものが
うまれたときから
あ　.... 国道で
風上に向かって泳ぐトンボをみた
光の隙間を
上流に向かうメダカのように


少し斜めに傾いて揃って空を見上げる街路樹

一斉に翻る木の葉
光を透かして揺れるエノコログサの長い　.... 深くて静かな宙を一羽の鳥は行く
深くて静かな宙の深い静けさを私は感じる
私は気付き言い思う

たましいという　いのちは、
山を形作る石の石としての役目であり
手紙入れに眠っているあの人の涙　.... 痛み　超え
恐怖　超え
快楽　超え
嫌悪　超え
絶望　超え
希望　超え

死を前にして、死を前にして

外界　銀に照り映え在る
　純粋にオドロキ確認し
内界　漆黒の光点広がり在る　.... 河原に散らばった流木を広い集めた
干からびたそれに火を付けた

それは少年の日ノ一人遊び

あんたはなんにでも
本気になれないんだよね
いつも冷たくて覚めているんだよ

あんたの考え　.... 本当は存在しないもの
駄菓子の当たり
国境線
赤道
風

本当は存在するもの
自販機の当たり（たまに当たるんだぜ）
戦争
ひとり
花

地球儀にキャプテンがいる
片言の日　.... 彼にとってどうでもいいことが、
彼女にとっての切実。

彼女にとって取るに足らないことが、
彼にとっての切実。

ため息と共に空に消えた君の透明な青春は、
今夜誰かの青い夢になる。

　.... 水たまりだらけのいちにちを
病院のベッドから眺めている

何冊めかの本をてにとり
2日めも暮れなずんでゆく

痙攣していたてあしが痛みから解放され
滞っていたからだの中の運河がなが　.... 答えにたどり着く気がして
川沿いをひたすら歩く

午後九時
一瞬雲の切れ間に輝いた二等星
願うことから始まる絶望が
いつでもおいでと笑っている

仲間は裏切者だった
でもそれでいいじ　.... 何もかも全然なっていないなと思う
みんな自分よりずっと立派にやっているよ
ぼくが彼らの何を知っているというのか
彼らの生活と考えと家庭事情の何を知っているというのか
ぼくは本当にこのま　.... 林床にはブナ林特有の雑木が生え
そこを刈り払い機で刈っていく
すさまじいヒグラシの鳴き声の海が森を埋め尽くし
私たちの耳に、錐もみ状に刺さっていく

急な斜面を足場を作りながら雑木を刈る
　.... この精神ひとつ
この身体ひとつあれば
必ず這い上がれる
やってゆける
形のない精神で
有限なこの身体で
今日を生きる
精神はあの天球と繋がり
身体はこの地球と繋がる
この私の意志の振　.... 細かな砂利と一緒に寄せ
滑り落ちてゆく
向こう側へ
くるぶしまで濡らしては
かえすゆらぎ

見上げれば
三角形の
それぞれの頂点が
数万年の誤差で
瞬いている 部屋の片隅に
壊れてしまった時がいくつか
転がっている
それらは　この夜に
透明な襞を寄せてゆく

やがて　その襞は
包んでゆく
君の記憶を　あるいは予感を

あるいは　記憶と予感　.... 鬼蜘蛛の
運命の糸で　できている
巣が軒下でほのかにゆれています
この巣に掛かっている命と
今夜もゆれている私は
私と居る
鬼蜘蛛の、
ひんやりとした歌に
やわらかい耳をかたむけている　.... 生徒にアイドルになったことを
伝えてもらえたのは、巡り合わせによる
一つの幸運。
おかげで僕らは何度も
ライブ会場に足を運んだ。

一緒に歩く生徒には何でも好きなものを
食べさせて、僕は　.... 今夜は雨もしとしと降っていて
もうずいぶん遅いから
誰も訪ねてはこないだろう
だから玄関に鍵をかけて
雨や風が外の空気を伝えてこないように
窓もしっかりと閉めて
ひとりで
瞑想するように　.... 風が
春の歌を口ずさんでいる
穏やかな日

ぴんと背筋を伸ばした
素敵な貴婦人が
胸のポケットに
お洒落にしまい込んだ
白いハンカチを
ふわりと
私の前に落として行った

一瞬　.... 悩み多き時代も過去と同じように
過ぎていくのだろう

流浪の果てのこれら営みも
営々と未来のため築かれていくのだろう


幾たびもの涙
幾たびも拭う汗
とどはどこに導かれていくのだろ　.... かれはすごい　
てんかんの発作で
鼻の骨が見えそうな傷を負っても　
支援学校の上級生に引っかかれ
ほおに血を流しても

夜、パパが家に帰り　
ドアを開くやいなや
百万ボルトにまさるほほ　.... 書く、
打つ、
叩く　言葉
ひたすら　
書く、
打つ、
叩く　言葉

朝方
酷くうなされ
幻のなか
さ迷い出た
便所に行っても
幻に包囲され
恐　
の文字、
踊った
　....

大村　浩一さんの自由詩おすすめリスト（1612）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
when_I_lock_eyes_with_you	- mizunomadoka	自由詩	6	20-11-28
あなたのきびしさを私にください	- 鉄のひげ	自由詩	3	20-11-27
晩秋の日に	- 無限上昇 ...	自由詩	3	20-11-27
発信	- Lucy	自由詩	11*	20-11-25
色を食べたなまえ	- アラガイ ...	自由詩	9*	20-11-25
詩の日めくり＿二〇一四年八月一日─三十一日	- 田中宏輔	自由詩	15*	20-11-23
無花果の木に無花果の実がなる頃に	- こたきひ ...	自由詩	13	20-11-22
かきもち	- アラガイ ...	自由詩	5*	20-11-20
night,_winter,_last	- mizunomadoka	自由詩	6	20-11-9
せいご	- 草野大悟 ...	自由詩	2	20-10-8
ポプラ並木の上の空	- Lucy	自由詩	7*	20-8-26
いのちは	- こしごえ	自由詩	7*	20-8-10
境界にて	- ひだかた ...	自由詩	2	20-7-30
燃えてたぎれない	- こたきひ ...	自由詩	3	20-7-30
地球儀	- wc	自由詩	10	20-7-28
透明な青春	- 福原冠	自由詩	2	20-7-27
レインダンスのまち	- 梅昆布茶	自由詩	18	20-7-25
川沿い	- TwoRivers	自由詩	9*	20-7-25
そんなこと言ってないで、さっさとやんなよ	- 道草次郎	自由詩	8*	20-7-25
ブナ林にて	- 山人	自由詩	16*	20-7-24
きれいな水の中で感じたこと	- ジム・プ ...	自由詩	9*	20-7-24
波	- wc	自由詩	19	20-7-14
夜の襞	- 塔野夏子	自由詩	3*	20-7-5
鬼蜘蛛と私（おにぐもとわたし）	- こしごえ	自由詩	2*	20-4-22
[:fortune	- プテラノ ...	自由詩	1	20-4-14
訪問	- 岡部淳太 ...	自由詩	11	20-4-12
白モクレン	- 風の化身	自由詩	3	20-4-10
今を、尊いと思いたい時代に	- 二宮和樹	自由詩	2	20-4-9
電球のひと_――ダウン症児の息子に――	- 服部　剛	自由詩	11	20-4-8
書く、打つ、叩く(改訂)	- ひだかた ...	自由詩	4	20-4-8

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