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ぶら下がっているわたし
の、創立八十年
の、生後十一年
の、柔軟を奮って弾丸になり
この袋を突き破るのは
口のゆるめ方がせこせこしているので

権力は
狡猾なのではなく
短絡的なので ....
お風呂さん、ありがとう
今日もあなたに浸かることができて幸せです
あなたの清らかさとあたたかさが
今、とても尊いものに思えます
わたしは寒いのに裸になりたい
裸になりたいのにあたたまりたい
 ....
{画像=080907104708.jpg}

神社の縁の下は雨宿りの場所で
みんなの隠れ場所だ
賽銭箱の階段の脇から入って
宝物を蜘蛛の巣の奥に隠した
捨て犬も捨て猫も一緒に連れ込んだ
 ....
 
 
近所の用水路で小さな魚を捕まえた
家にあった水槽に放し
部屋の日当たりの一番良いところに置いた
魚は黒く細っこくて
その頃のわたしは
なんとなくまだ幼かった
 
+
 
 ....
急いでいました
ぶつかった人へ謝る暇も惜しんで
急いで得した時間を
その場で切り崩すことしかできず
余裕ないんだよね
あわよくば見逃してもらえると思っていましたが
実際 そうで ....
{引用=

     朝
     ゼロはわたしたちに久しく、
     空の白さが
     きみの衣装です。
 ....
  捨てられた魂は堕ちてゆく
  やさしく冷えた
  雪の中に輝きながら
  魂は堕ちてゆく
  雪の中に輝きながら


手のひらに
髪の毛に
コートの上に
鞄の上に
舞い落ちる ....
何かを始めなければならない時とか
何故こうも憂鬱になるのか
僕の淵源にはqualiaが程々に溢れていて
僕は僕に「ああ、そうなの」とか
「しかたない」とか
circleの中には僕にとって価値 ....
 
 
綱わたりをしていると
月がきれいだったので
僕はまっさかさまに落ちていった

形の良い吉川くんがそれを見ていて
僕らはレンガ遊びを続けた
吉川くんはレンガをちゃんと地面に積んで ....
もっと
川であれば良かった
素直に
下っていれば良かった

もっと
月であれば良かった
律儀に
満ち欠けしていれば良かった

もっと
波であれば良かった
健気に
寄せては ....
 
釣りは飽きてしまったようだ
さかながいないからしかたがない
父さんだけが夢中になって
往生際がわるかった

ふりむけば
木のベンチで息子がねむってる
一億年前から
そうしていたよ ....
街の風景を愛しく想うのは
街が僕の延長であるからだろう
あらゆる物を僕は備えている
爪や血管、汚職や罰金の滞納ですら

何もかも僕に似ている
路地や神社や夕暮れの生殖器
傷跡を覆うように ....
お前はしたい

腹を見せ
くたばっている蝉よ
日中に繰り広げた
小鳥とのマッチレースの果てがこれか
二度三度啄ばまれ
それでも振り切った翅が
今は夜露を積もらせる
た ....
ここ二、三日
左手が肩口から固まって
Qの形で落ち着かない
机で眠る

危うく落ちて
急激に浮かび上がると
肩の周囲が一メートルほど病んでいる
そこの辺りがやっかいに絡んでいて
虫の ....
発泡した軽石は海にぷかぷかと浮かぶので
さしずめそれは人の身体
海は空の鏡と言い得て妙
波長が合えば共鳴してくれるか
海風を真向かいにバグパイプを
水平線まで届けと
音が満ちる
そこ ....
介護施設のベッド
幸せそうな家庭が
そこだけ
作り上げられている
洗剤のコマーシャルに出てくる
清潔そうなお嫁さんが
わたしの代わりに
お祖母ちゃんの世話をしてくれている
に違いない
 ....
離職された皆様へ ハローワークは あなたの 就職サポーターです。
失業給付を受けようとする方は 必要書類を持参の上、
求職の申し込みをする必要があります。

ハローワークは ハローワークです。 ....
娘とふたり
バスに揺られている

おまえが置き去りにした
ウサギの手さげ袋は
そのままバスに乗って
湖近くの営業所まで
運ばれたらしい

忘れ物はぜんぶ
そこへ運ばれてしまうのだ
 ....
 
掌は舟
温かくて何も運べない
体液を体中に満たして
今日も生きているみたいだ
塞ぎようのない穴から
時々漏らしながら

階段に座って
ラブソングを歌ったり
駅前の露店で
プラ ....
{画像=081028104443.jpg}

種の起源を遡る
鯨にあるという地上の記憶のよう
身体の記憶に繋がる原初の記憶
納屋の藁束の上に横たわり
こころを拡げて探り当てる
目を瞑り腰 ....
 {引用=副題:狙われた街/狙われない街}

こんな日はめったにないけど

たとえば
なにもかもが真っ赤に染まる絵のような夕焼けの日

空は思いのほかよごれてしまって
あるいは記憶のな ....


昔、ひとりの修行僧がいた。彼は、心が完全に澄み、あらゆる悩みや欲望が彼を通過していき、何物にも動かされない境地を目指した。物事に動かされないようにと、彼はどんどん重くなっていった。瞑想や思索 ....
わたしの声帯から延びた
蔦が
ビリジアンの意地悪だった
集合体は頑丈で 瑞々しい
唇をつたって、ずるずると
出ていく
あのひとの唇をつたって
入っていく
 取り返しのつかない色
 取 ....
 
ひとり遊びしてると
きゅうに孤独を感じることがある
ひとり遊び
という言葉を知らなくても
たしかに僕は孤独だった

夜遅くに
父さんが帰ってくる
忙しくて食べられなかった
と言 ....
どこまで行ったら、安心できるのか
僕は知らない
俯瞰図は、耐えられずに大気圏で燃えてしまった
切な過ぎて
未確認生物を探すしか手が無い

谷川俊太郎の言う孤独はさわやか過ぎる
本当は ....
もしも
花弁が落ちたなら
終わりましょう、
きょうを

あしたを向いて


もしも吐息を
こおらせたなら
呼び直しましょう、
水の微熱を

いのちの名前を


 ....
月を遠ざけるものを捜して
迷い込んだ森

薄紙で封印された
わたしを引き裂いて
生まれてくるものがある
皮膚がわたしを押さえつけていた
だから、だ

破りとられて流し続ける
温かい ....
陽射しが勝ち誇っている
圧倒される肌や
追いやられた雲たちを見まわして
自惚れている
晴天に
傘、

傘を抱えている、
チラ、不審、チラ、白い目、が、チラ、チラ、と、
きみの傘、
 ....
デジタルの時計を見ている
タイムスリップを繰り返している
1が出て唐突に2が来て
3がその上に重なっていく



分の十の位が一の位に話しかけていて
突然相手が変わったので
びっくり ....
{画像=081015022910.jpg}

フィルムが入ってないカメラはいい。
いっぱい撮れるからいい。
ローライフレックスタイプという二眼レフカメラは
磨りガラスに画像を結んで逆さまに写 ....
大村 浩一さんの自由詩おすすめリスト(1610)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
有袋- 伊月りさ自由詩6*08-11-13
お風呂さん- 新守山ダ ...自由詩2508-11-9
縁の下_/_夏の記憶- beebee自由詩2308-11-8
ねむらない- たもつ自由詩72+08-11-6
- 佐々木妖 ...自由詩4*08-11-5
零度_(_爆心の_朝、_)- るか自由詩508-11-5
冷えすぎた夜明け_第二部- 北村 守 ...自由詩4*08-11-3
デルモンテ- 透明な魚自由詩808-11-3
月光- たもつ自由詩2508-11-3
後悔- nonya自由詩20*08-11-3
一億年前の休日- 小川 葉自由詩2008-11-2
海面上昇6- rabbitfighte ...自由詩1608-11-2
無念の形- 佐々木妖 ...自由詩13*08-11-2
机で眠る- オイタル自由詩3*08-11-1
緩慢する海の響鏡にして- mizu K自由詩1408-10-31
嫁いで思うこと- 小原あき自由詩13*08-10-30
無職でニート- 猫道自由詩17+*08-10-29
湖ゆきのバス- 佐野権太自由詩30*08-10-29
空の匂い- たもつ自由詩4308-10-29
恐竜の記憶- beebee自由詩15*08-10-28
メトロン星人(怪獣詩集)- 角田寿星自由詩2008-10-27
神話- 葉leaf自由詩1208-10-26
蔦狩り- 伊月りさ自由詩15*08-10-26
ひとり遊び- 小川 葉自由詩12*08-10-24
人間の土地- 山田三平自由詩408-10-22
もしもの為に寄せる歌- 千波 一 ...自由詩6*08-10-22
あわせかがみ- たりぽん ...自由詩22+*08-10-19
返照- 伊月りさ自由詩17+*08-10-18
デジタル時計- 小原あき自由詩19*08-10-16
カシャ・カシャ・カメラ- beebee自由詩15*08-10-15

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