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さびれた歩道橋の上で
夏を見上げると
空、空 
本当に海まで続いているのだろうか


この橋の下を流れる車の群れが
緩やかな河口付近の川だったらいい
時折陽射しに煌めくヘルメットが
 ....
冴える。
こめかみから鋭くなる。
加速していく思考の連打、逸脱する前進。
眉間を貫く鈍い痛みが
異常と知らせるけれど、
スピードは止まらない。

私はどうなるのだ?
どこへ向かうのだ? ....
砂糖にたかっていたアリを
靴で踏みつけた
おまえは家の子ではない
アリの巣から拾ってきたのだ
前の夜、酔った父は言った
群れは乱れ右往左往し
数十匹は難を逃れ
数十匹は幸せな表情 ....
あなたが、水かさを増す

「では、また 」
と 言って
あなたが身を反らして
木立から、わたしから
離れていった
その刹那から

あなたが、視界でいっぱいになる

あなたが、
 ....
ぼくは詩を書きたい

名もないものは名がなくとも
永遠を繰り返す

今日もまた

朝の散歩をしていると
夏の川に出会いました

名もなき川に流れゆく
銀の雫を創りつつ
風に吹か ....
☆ おへそにピアス


おへそにピアスしています
ローライズのずっと上
チューブトップのちょっと下
夏の視線がやたら眩しくて
わたしのまんなか
おへそにピアス
わたしがまだ
あのひ ....
{引用=

一、漕ぎゆく者へ


  明るいうたは明るくうたおう
  明るくないうたも明るくうたおう
  そうすれば
  必ず
  いつかどこかが壊れてゆくよ
  治すというのはそ ....
俺は歩道を歩かない 時速2キロで車道を歩く 
だから 沢山の運転手に迷惑をかけた
運転免許は持っているが 乗り物がないから
もう10年も運転していないペーパードライバーだ

俺を轢き殺した乗 ....
かつては電話一本で事は済んだ
君の分厚いメモ帳には
大切な電話番号がぎっしりとつまっていた
古きよき時代の御伽噺だ
現在ではもう少しだけことは複雑だ

まず人間が多すぎる
誰かが誰かを
 ....
ぼくは海のことを考える
海の塩辛い水のこと
浮き輪に腰かけると
ほとんど真上から太陽がじりじりあたり
ぼくの口から水のベールをはぎとる
泳いだあとは疲れて眠ってしまうだろう
ぼくの頭の下に ....
喘息


白い天井
保健室

泣きたいけれど
泣けない身体

思い出す
風邪をひいて ベッドに横たわると

音だけもれてくる
清潔で淡い色合いのカーテンの壁

 ....
?.

ああ
オルテンシアがほんと楽しそうだ

あんなの日本語だとね、てんこ盛りって言うんだよ。
ひひ、てんこ盛りだって、おかしいね。
まあ、要するに、昨日の俺たちのパスタだ。あれが ....
{引用=一、くじらヶ丘


 口に出してごらん
 うるおい、と
 その
 やわらかな響きは
 途方もなくひろい海の
 すみからすみまで
 満ち満ちてゆくようなものではない

 干 ....
※この詩は、下の行から上の行へと読んでください。





人間というものを。
私たちは知らなかったのです。
私たちアンドロイドは、母の葬式で涙を流しませんでした。
だから私たちアン ....
俺コンビニ入り口付近にある紫色の蛍光灯にバチッとやられた羽蟻
命って一瞬なんだな
煙草吸ってるおっさんその瞬間を見てたけど
おっさんボーっと宙を見つめるばっかりで何のリアクションも無かったな
 ....
大きなガラス扉
日焼けしたブラインド
貸店舗、の白い貼り紙
コンビニになりきれなかった
角の、たなか屋

殺風景な店先のコンクリートには
ただひとつ
小さな郵便ポストが生えたまま
舌 ....
ついに、越えていかれるのですね。


拝啓、海沿い、立ち並ぶ風車に。ごろんごろんと音をかき混ぜる大きな手に、何でもないことを、挨拶のように振舞うあなたに。ここを、越えていかれるのですね。知ってい ....
あかいほんにかかれた
しおりがよびかけるから
きょうおいらは
めつぼうします


このほしのひややかなこころに
よりそってさくしおりのはな
きょうおいらは
めつぼうします


 ....
やっと、
波が来た。
ヤセイに満ちた、
笑う波。砕けてさらに、
あざ笑う波。

細胞
細胞が闘えという
波と
海と

アフロのカマレラもニカッ

親指立てる
走って帰って ....
「えくぼ」


六月の風にゆれる
さくらの葉っぱ。
よく見たら
ぽつぽつ 穴があいている。
虫に食べられてしまったのだろうか?

穴は どこかの虫の命を みたして
穴は みずみずし ....
暗い窓枠の隅で
夏虫が遠慮がちに
ヂィリヂィリと鳴いていて

OA機器の明かりは
てんでばらばらに部屋へと落ちる

何故か
貴方を思い出したんだ

まだ髪は黒くて
桃色の膨らんだ ....
まぶたを突き抜けるような明るさに
耐え切れずに目を開けた
先に起きたらしいあなたは窓際にいて
煙草のけむりをほそく吐き出しながら 
晴れたな、と少しうれしそうにつぶやく

目を向けた窓には ....
6月4日リアルタイム会議室Aにて。
{dl}
{dt}遊羽 [1:32:31]{dd}けんご→遊羽→片野→oldsoup→あをの→焼石→翔太郎(敬称略)

{dt}けんご [2:05:39]{ ....
君と背中合わせ
君の背中は幸せ

僕の背中に君の背中が
ぴったりくっつき

君は寝息を立てて
ぐっすり寝ている

僕は息を潜めて
ひっそり起きている

表裏一体 ....
年老いた 女は 
抜け落ちた 髪を
握る
まるで
一本 一本が
年のようにもなり

年老いた 女は
梅雨の 暗雲の中

遠くの 橋を 見る

家族が 迎えに 来る
吊り橋の  ....
の丘に
咲いたダリアの一輪の
唇の頬のうなじの太ももの蹄鉄の
隠された場所の

の丘に
びっしりと生えそろう数億のダリアの一輪の
唇の頬のうなじの太ももの
暴かれた場所の

の丘
 ....
ある日妹が分裂病を発病して
ぼく自身のやまいは存在してはいけないこととなった

いつからだろう
この奇妙な感覚がはじまったのは
ぼくにとって精神活動は実体をともなうものだ
じっと座ったまま ....
夜に、わたしは 
はしたないほど口を開けますから 
どうぞそこから私の中に 
入っておいでなさい
 
内側から私を喰い尽くして 
やがて空洞になった私の躰は 
それでもまだぬるま湯ほ ....
君の名前はそこにあり
僕はその名を呼んでいる
風邪で寝込んだ病床の
上空遙か20mm

君の名前はそこにあり
僕はその名を呼んでいる
呼んでも呼んでも減らなくて
僕はその名を呼んでいる ....
発車ベルが鳴ると
髪の毛が風に笑ったね
誤算だったね
脚の長い女の子の
脚が長くてきれいだったね
「栞」を「おしり」と読んで
男の子がはしゃいでいたね
それはきっと僕だったね
 ....
大村 浩一さんの自由詩おすすめリスト(1610)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
海へ- 銀猫自由詩24*06-7-30
異常回路- 伊藤透雪自由詩7*06-7-25
ブラックジョーク/ホワイトノイズ- たもつ自由詩20*06-7-24
後朝—きぬぎぬ—- まほし自由詩17*06-7-17
ぽえむ君−夏川−- ぽえむ君自由詩8*06-7-15
ボディーピアス- 恋月 ぴ ...自由詩27+*06-7-12
小詩集【水没ハーモニー】- 千波 一 ...自由詩32*06-7-11
仮死因- 狩心自由詩3*06-7-11
細胞分裂- ネット詩 ...自由詩406-7-11
塩の信仰その3……少しの時間- サタンジ ...自由詩206-7-10
保健室- しいこ。自由詩9*06-7-7
あ、じ、さ、い。- 水在らあ ...自由詩67+*06-7-5
小詩集【くじらヶ丘にラベンダーの雨】- 千波 一 ...自由詩43*06-7-3
後ろでは軽い調子の音楽が流れています- 狩心自由詩17*06-7-1
バチッとやられた羽蟻- 狩心自由詩8*06-6-21
たなか屋の角- 佐野権太自由詩54*06-6-20
good-bye_circle- 霜天自由詩806-6-19
めつぼうのひ_そのに- 青色銀河 ...自由詩406-6-17
ヤセイ- 水在らあ ...自由詩9*06-6-14
なにもないうた。- まほし自由詩48*06-6-14
記憶遊び- 明日葉自由詩4*06-6-13
匂い- 万里自由詩706-6-11
突発即興詩会ログ- 片野晃司自由詩15*06-6-4
■■■__背中合わせな二人__■■■- じゃんじ ...自由詩3*06-5-30
花畑- 奥津 強自由詩306-5-30
の丘- ふるる自由詩33+*06-5-29
狂人はひそかに旅をする_- 七尾きよ ...自由詩5*06-5-28
いかまほしきは- 落合朱美自由詩42*06-5-23
君の名前はそこにあり- ピッピ自由詩5*06-5-18
(´・ω・`)- たもつ自由詩18*06-5-17

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