すべてのおすすめ
 
 
鳥かごの中で
小さなキリンを飼ってる
餌は野菜だけでよいので世話が楽だし
時々きれいな声で鳴いたりもする

夕焼けを見るのが好きで
晴れた日の夕方は
日が沈むまでずっと西の空 ....
硝子の鋏  

  が

切り取る 

  の
  は



  色
  の
  な
  い 


 奥
     行
        き



  知
 ....
ピアニカみたいな歌の彼女
彼女に振られたけど
心地よい悲しさだよ
心地よい悲しさ

心地よい悲しさ
グミで出来た剣を振り回す
普通グミを剣にするはずはないよ
でもそれをさも当然のごとく ....
そうして
列車は燃え上がる火山の山腹を廻り
向かい合って座っていた僕たちの
車窓から美しく災害が眺められた
列車のドアから乗客たちが飛び降りていった
飛び降りては降りそそぐ炎のように水鳥を抱 ....
野良猫がなにかを待っている駐車場
壊れた街灯がまばたきしている路地
さびしげな風が吹いて扉が閉まる
いつもこんなふうに僕は
君の影を追ってばかりいるわけじゃない
冷たい窓ガラスに当てた指先
 ....
終わるくらいなら

あのこであった、あったあのこじゃない

あなたを貸して

あなたが作ったんだ、揺れてる私

風がくるよ、音が漏れるよ、窓を全部閉めて

私の妹はどこだ

こ ....
戦闘機が買えるくらいの端た金なら要らない
地球を買い戻せるくらいのお金なら欲しいけれど
貰っても使えないさ
ドブに捨てる事なら出来るけど
そうだろう?

友達も恋人も入れないような
そん ....
わたしは秘密基地を持っている
いくつもの基地の中でそこだけが唯一、「秘密」

見つけてほしい訳じゃないけど
敢えて囲わない
つまりはそういうことさ
とれたての干し柿とは何か
とりたてのめざしのようだ

とれたてのお新香とは何か
とりたてのふりかけのようだ

聖なる書改訂版には干し柿も
めざしもお新香もふりかけも
あの人が光りあ ....
長い間、咲かなかった 
植木鉢のクンシランが数年ぶりに 
草の両腕をひろげ 
橙色の花々を、開き始めた。 

レースのカーテン越しに注がれる 
日のひかりの内に、今はもういない
在りし日 ....
 3人でする遊び。甘えきった発言をする人間と、それを糾弾する人間、また第三者的視点から一連のやり取りを審判する人間の、3つの立場に分かれて別れて遊ぶ。

 まず、甘えきった発言をする側が、「一日 ....
 電車を乗り継いで練馬のワンルームへ辿り着くと、
 辛うじて今日。ため息も出ない。無言の部屋に、
 せめて、と明かりを灯せば、朝起きたままのベッ
 ドがぼんやりと浮かぶ。テーブルには白いカッ ....
 
 
軟らかな自転車に乗って階段を下りる
ハンドルが人の手みたいに生温かく汗ばんでいる
階段の下には民家と民家に挟まるような形で
小さくて細い劇場がある
切符売場で数枚の硬貨を出すと係の ....
23時。
さてと、と男は義手を宇宙に伸ばす
するすると、それは暗黒へと伸びて行く無限梯子
スコッチのグラスを置いて、バケツをかぶると
穴だらけのおんぼろアポロで出発だ
ずっと宇宙とコンタクト ....
言い出しかけてる僕らはずっと光のような錠剤
たたずんで立ち止まってただ休んで

向こう岸駆けてるちいさな曇りのような困惑
あくびして背伸びして放りだして

すぐにそうやって今日もなんだかあ ....
さあ でかけようぜ 狩りに
黒鉛のナイフを左手に
舌先の罠を仕掛けに
いつもの通い路は未だ暗いが
彼方で獲物の
かなしい誘惑の声が響く

さあ でかけようぜ 狩りに
えさは厳冬の風に晒 ....
僕は逃げてしまったので
あわせる顔がないと
いいながらも
腹を切らないのは、
物理的に無理だから

方程式がどうこういうりゆうで
Fが云々と
Fが力だと習った物理で
いつも寝てたけど ....
トイレの中を
赤い鳥が
泳いでいる
すっかり
無駄になったものは
なんて
きれい
捨て去ってしまう
ぜんぶ
胸ぐらを
つかんだ
手の硬さ
殴ろうと
思って
会った相手を
 ....
躊躇いがちに触れた指先が冷たくて
思わず肩を震わしたわたしに
君は苦笑しながら吐息をかける

春の始まりが垣間見えるこの頃なのに
夕闇に融けたそれは白く拡散した
ひっそりと二人を照らす電灯 ....
夕陽の傾きかけた街の一角に
何人もの成人した人間の列が歩く
皆一様に下を向き黙ったまま歩き続ける。
歩いている間は生きていられる。

立ち尽くした人間は片っ端から
列最後尾をのろのろ走って ....
ときには素直に
夜の空の暗さをみる
ただ光がないだけの話で
じつは日中となにも変わらないように
ぼくの思うことも同じだ

々という文字を子供の頃
不思議に思った
それをつなぐだけで ....
{引用=
夜と昼と海が三分割された世界で
神経や筋肉や骨格のことばかり考えていた
何を考えてるのって聞かれて
沈黙するたびに擦り減っていった何かに
ぽつんと謝る、

 (ごめんね い ....
視界の端っこでうたたねをしていたナナは
気付いたときにはもうそこにいない


寝る前にはいつも少しだけ読書をする
きりのいいところでしおりを挟んで本を閉じると
ナナはとってつけたようにそっ ....
彼女のすすめに従って
スライサーで挽いたにんじんを
生地にこっそり加えてみた

これを食べたあかつきには
中身をあかし
達成の喜びをともに味わおう

アイ アム ア ネゴシエーター
 ....
友人との待ち合わせは、いつもの喫茶店だった。

呼び出されたのは久しぶり。

この1年、電話やメールばかりで、顔を合わせることはなかった。

先に着いたので、入り口の見える位置に座って ....
すべての扉が閉まった

それは逃げる、逃げる
それはすすむ、すすむ

連れて行かれる場所は底なし沼
うまく、うまくもがきます

すべての扉が開いた
{引用=
眼球の筋肉が弛緩して光を巧く捉えられない
ぼやけた視界を懸命に凝らして
壁つたいに歩いてゆけば出口に辿り着くと呟いてみる
規則性を見出そうとする心には不安があるのかな
皺を寄せた眉 ....
今日、僕は初めて詩を書く
初めての僕には、詩の書き方がわからない
何を書けばいいだろうか?
そもそも、詩に書き方などあるのか?
それすらもわからない
教科書もない
ルールもわからない
ま ....
たとえば暗い場所から明るいところへ出たときに
必ずくしゃみが出てしまうように
薄着をした他のおんなのこに眼がいくのは
生理現象の一種にすぎないんだ

雄性ホルモンというのはさ
家賃滞納の貧 ....
山脈のようなオウロラの荒波に生まれる渦の中心へ
螺旋状に繋ぎ合わされた音符が捻れた旋律となって注ぎ込まれる


歓声と悲鳴 奇声と怒号
明動 脈動する大気
その揺れを揺り篭にして触れる空気 ....
大村 浩一さんの自由詩おすすめリスト(1610)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
鳥かごのキリン- たもつ自由詩2510-3-29
硝子の鋏- 唯視自由詩110-3-29
ピアニカみたいなグミ- ぽこぽこ ...自由詩3*10-3-27
大鉄道旅行時代- 片野晃司自由詩2810-3-24
君がここにいてほしい- 薬指自由詩410-3-23
君が歌えばいい- 猫のひた ...自由詩510-3-23
剥き出しの100万ボルトに憧れて- 虹村 凌自由詩210-3-23
なるしすとのかくれんぼ- ゆず自由詩5*10-3-22
とれたての干し柿とは何か- ……とあ ...自由詩10*10-3-21
彼岸の花_- 服部 剛自由詩710-3-20
甘えきった発言をする遊び- a自由詩310-3-20
ポエトリカルドリームガール- Ohatu自由詩310-3-20
劇場- たもつ自由詩1010-3-19
2010年宇宙の旅- salco自由詩8*10-3-19
向こう岸スパゲティー- kawa自由詩310-3-19
さあ_でかけようぜ_狩りに- オイタル自由詩4*10-3-19
綿襖甲- a自由詩310-3-19
aTo- イシダユ ...自由詩1110-3-19
遠距離恋愛‐君印‐- 愛心自由詩3*10-3-17
馬銜(はみ)- ……とあ ...自由詩14*10-3-17
かならず蛙- 水町綜助自由詩1010-3-17
白夜時代- 高梁サト ...自由詩13*10-3-17
ひとりのナナ- あ。自由詩8*10-3-16
交渉人の朝- メチター ...自由詩6*10-3-15
創書日和「証」__ミルクティーの似合う女(ひと)- 逢坂桜自由詩4*10-3-15
つれてく- 由比ゆひ自由詩310-3-14
乱視- 高梁サト ...自由詩13*10-3-11
はじまりの詩- kimkim自由詩410-3-11
焼き餅焼くとて手を焼くな- メチター ...自由詩2*10-3-11
禁弾_/_****'04- 小野 一 ...自由詩3*10-3-10

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