すべてのおすすめ
五月半ばの空は晴れ渡り
真っ暗な空に星と太陽が並んで光る
という風景を見るためには
大気をすべて消去する必要があるけど
そこまで無理することないわ
面倒だから五月闇で充分
まだらに曇る空か ....
真夏のイヴよ
ぼくがぼくであるうちに
君は君に出会えるだろうか
ぼくがぼくのほおやくちびるに出会うように
君は君に出会えるだろうか
ぼくはぼくの思いの中にすべてを形づくっているのに
君は君 ....
すなのしろさにさらされてゆったりこころをけずっていたら

 ゆきのくろさにとかされてのんびりからだをなくしていった

  そらのしろさにおおわれてゆったりじかんをすごしていたら

   く ....
回転 回転 踊れ踊れと息を吹く



息音の短さに 驚いた 驚いた



回転 回転 どうやらロープが喰い込んで



今夜中に散りそうもない






五 ....
間違いを犯さずに
生きていようとつとめてきた
  少なくとも
    大きな間違いだけは

生後 という
言葉がある
生まれた 後
という意味だが
つまりはこの世に参入してからの
 ....
一.


春待ちゆびが
くちびるにふれて
かた
むね
こし

跳ねていく

抱きぐせがつくからだめよ




二.


ぱた ぱた
と舞う洗濯物を
清潔とす ....
筆先で湛えきれず
液体が
ぽたり、ぽたり、と
滴るので
両の掌をくぼませて、ふくらみをつくり
上向きに 
すこしかさねて
それをすくおうとしてみるけれど
わずかな隙間を
液体はすりぬ ....
願わくは花の下にて春死なん
そういったのは、誰だっけ?

私もあなたの言葉にならい
桜の花咲く木の下の
ベンチに長々と横たわって
桜の花を真下から
眺めてみることにしました
まだ白い夕 ....
おばあちゃんの命題は

生きることにはないわけで

生きないことにもないわけで

なんだかそんなことを越えたところに

なんだかもっと真実に近いものに

潜んでいるとされています。 ....
なんだかんだ言って モンダイは 系 っていう概念なのよ
と 女はピーナッツバターを塗ったポテトチップスを頬張りながら言った
爪の間に 黄土色のピーナッツバターが入り込んでいることや
足元のカーペ ....
あなたは掃除用具入れの夢を見ましたか
階段の下にあって
窓が無い
私は車を押して砂浜の縁を進む夢を見ました
どちらにしろ救いはありません
ドアを閉めて
速やかにここから脱出せしめましょう
 ....
すべての音楽

すべての詩や小説が

慰みにならない時が

勝負だ

涙が乾いたら瞳孔が開いちゃうだろう

お前がこれまで背追ってきた傷を自慢するつもりなら

お前は狂うよ
 ....
その日も、少年(予定)は、間違えた言葉をそのままに口にする
変換の仕方も削除の方法も、最後には気付けないことばかりなので
いつまでも、「あ」と「い」が上手く発音できない
それでもいいか、なんて思 ....
本棚のそばから窓際に移るときは
下敷きになった光線を襞にして
持って行かれそうになる

首の下が 大事で
いつでも首の下が大事

ドッグリールの向こうにしか見えない橋へ
束になった空を ....
生後四ヶ月の娘を朝の5時からあずけれるような
保育所をさんざん探してさんざん電話をかけたあと
少し詩を読んだ


被爆者のケロイドを体に負うことが
物事を理解することではない
とりだされ ....
朝起きたら
しっぽがはえていた

慌ててひっぱって
ひっこ抜こうとしたけれど
しっぽはするりとまるまるだけ



かつて人がサルだった頃
当たり前にあったのだろうしっぽは
い ....
特別な思いは全部
紙につつんで捨ててって
ドアを開けた人がいる

いつもの朝が
いやにまぶしいのは
今まで下をむいていたから

足元を見すぎて失った
光と憧れに気付いた

どこに ....
ノスタルジア

いつもこうやって
桜がひた隠すものに手を伸ばして
節目を告げる煙を掴むと
光が彼らを追撃した

西に傾いた太陽は
尊大で
不吉で
鐘を左手で鳴らした
国が死んだあ ....
どうも私にはあるべきものがないらしい、と
気づいたのは昨夜、
生まれてはじめて銭湯に入ったときであった。

客の一部はタオルで下を隠していたが、
そこにあるものはあってしかるべきものであって ....
イズムとかないし

わたし

イズムとかないし

保存剤がたっぷり入った
大量生産のプリンを
プラスチックのスプーン
で食べている只今

ふと目をやると
本棚に ....
透きとおる真昼に
日常が、消えていく
八月に買った青いびいどろは
もう割れた



観覧車に乗りたいと言ったのは
あのひとのほうだった
てっぺんに着いても
世界はちっとも見えなくて ....
農家の母屋を改造した学生下宿が
家賃一万円の住処だった
わたしは床の間のある客間の六畳
一二畳の居間には親友が
離れの六畳には先輩が
隣の六畳と四畳半には後輩が
それぞれ巣くっていた

 ....
女の子が

耳に当てています。


女の子が

スルメイカを

耳に当てています。



静かに目を閉じて

女の子が

スルメイカを

耳に当てて

音を聴 ....
 猫泣き地蔵の前で言葉を忘れる
 ゆっくりと羽化する夏蝉
 冬の間取っておいた氷柱の結晶
 廊下ではしゃぐ君と僕は回想
 広場では冥界の方々が踊り狂ってる
 金太郎飴のようにどこから ....
私は尖っている

ある面はつるつるのまんまるなのに
いつも微笑んでいたい 
という願いが
そこにはある

ざらざらと大きくくぼんでいるところもある
このくぼみは
がっちり滑らないよう ....
わたしが 骨壺に なったとき 全ては 赦される ノデショウカ ちいさな 骨壺の中で 繰り返し おもいだします あのときのこと この ときのこと もしも そうなったら なら なかったなら でも 骨壺も  .... “朝は優しく起こしてください”
というのは
寝汚い死神のきまり文句です



名付け親の死神は寝起きが最悪です
五個の目覚ましなど死神の眠りの前では無力なので
死神を全力で蹴り起こすこ ....
ねじくれない僕ら
合い言葉は 道行く人へ 
「ねじ、くれない?」

720度のギャップ
合い言葉は 道行く人へ 
「ねじ、くれない?」

ネジマキ派のつどい
ねじの回り ....
腕を

上げ下げする時モーター音が少しうるさいでしょう
ごめんなさい

今日はどんな一日でしたか?

駅でまたお腹が痛くなったんですか
大丈夫ですか

私ですか
私は駅のホームか ....
塾の講師なんて仕事をしていると
子供の心に触れてしまうことがある

前に受け持っていた女子生徒が
授業中に突然飛び出して
二階のベランダから飛び降りようとした

「死んでやるー!」と何度 ....
大村 浩一さんの自由詩おすすめリスト(1610)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
さみだれ- 佐々宝砂自由詩7*06-5-15
真夏のイヴ(第2稿)- セイミー自由詩406-5-14
反転しても夜- かぜきり自由詩3*06-5-13
吊られた葉っぱ- 加藤泰清自由詩206-5-7
生後- 岡部淳太 ...自由詩10+*06-4-17
断片集「幸せの庭」- 簑田伶子自由詩47+*06-4-15
水墨夜- 望月 ゆ ...自由詩50*06-4-14
西行法師の如く_the_Buddhist_said- AKINONA自由詩306-4-13
おばあちゃんの命題- ブルース ...自由詩306-4-11
ピーナッツバター系- 大覚アキ ...自由詩406-4-10
refrain- 篠有里自由詩4*06-4-7
そうさ!- 馬野ミキ自由詩1106-4-4
少年予定- 霜天自由詩4506-3-29
5.マックス・ミンゲラ- 合耕自由詩4*06-3-18
保育所をさがして- モリマサ ...自由詩12*06-3-17
「僕の体にしっぽがはえた」- ベンジャ ...自由詩5*06-3-16
founding- じゃこ自由詩106-3-13
Z- 真風 波 ...自由詩206-3-13
- 佐々宝砂自由詩4+06-3-10
イズムとかないし_わたし- むらさき自由詩2*06-3-1
八月の、リフレイン- 望月 ゆ ...自由詩38*06-2-24
二台の洗濯機における青春の一考察- たりぽん ...自由詩37+*06-2-23
スルメイカの音- ブルース ...自由詩206-2-20
三時に駅で君と- 如仁自由詩406-2-19
_- ANN自由詩6+*06-2-16
墓所_骨壺- すぬかん ...自由詩506-2-13
死神と私_−朝の卵−- 蒸発王自由詩10*06-2-9
手回しオルガニズム- 10010自由詩706-2-9
私の好きな詩- ふるる自由詩41*06-2-6
知らないことを知っている- ベンジャ ...自由詩42*06-2-6

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