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神は時々、雲間から
小石をポンと投げ落とす
空を見上げる余裕ない
人に小石は当たるらしい
小石はお腹に入り込み
陣痛並みの鈍痛で
七転八倒苦しめる
小石は私の大切な
志に鎮座し ....
「から」は
らくだね
その先で揺れる涙が醜いので、
と睫を全部抜いてしまった
そんなのは嘘である、ただ
睫まきの使い方を間違えて
ひっぱっただけだ、それだけだ
片方だけではずるいので
考えたあげくこっちも・・・ ....
初夏の夜、首が痛くなるほどに
高い空を見上げて、
あれがかんむり座だよと、
いつかそう教えたのに、
あなたは忘れてしまった。
七つの星でできた王冠を、
あっさりと投げて捨て ....
沈みかけた夕日に
灰色のカーテンを浸せば
世界は爆発する
*
うつくしい言葉を残すのはやめろ
あれは悲しみで あれは俺じゃない
ほとんど白に見える山桜
山中に点景のように咲いている
近くにいくと何しに来たというように
無視しようとするので
おまえを見に来たのだというと
ちょっと嬉しそうな顔をする
こ ....
白鳥は
白くて
大きくて
きれいだから
エサをもらったり
写真を撮られたり
優しくされるけど
よく見ると
まぬけな顔をしてる
皇帝ペンギンみたいな
お父さんが
欲しいなあ
....
うたびとの記憶は木の葉のように、それぞれの滑面を散らしながらはすに重なりあってはひめやかに燃えていくのです。残り火は隔たりをときはなって、思い思いの灰を降らせながら真空にうずもれてゆきます。灰は年老い ....
世界最強!世界最強!
マスイジュウa.k.a.世界最強!
世界最強にコーラをガブ飲み!1.5リットルをイッキ!
ゲップなんてしない!世界最強だから炭酸ごときに負けない!
世界最強に揚げたてのト ....
知らないうちにからだがむずむずかゆくって
夜中にめがさめて
うでにしがみつくとき
震えてるのに気がついて
なにもできなかったあたしに絶望したのは
いつのことだっただろう
冷たい ....
笑ってくれだなんて言わない
笑えるときに
我慢せずに笑ってくれればいい
それだけを言うためにも
僕ははるかに遠回りをしてしまうのだろう
もしかしたら
あなたの笑顔が好きなんです
なん ....
もけはチェロのように鳴く。
もけはタンポポみたいに柔らかい。
もけはぷくぷくしていて、ぽこだ。
もけは時々すねる。
もけは時々おいたをする。
もけはいつも寂しがりやだ。
....
さかさまつげ と診断され
父に手をつないでもらって
眼科に通って いた頃
診察してくださった先生は
遠くをみつめなさい と言った
遠くの山の緑 遠くの景色を
とても 眼にいいか ....
私は
死につつあった
胸のあたりがすうすういった
テーブルの上に残されたファイルや
鳴りっぱなしの電話
葉子の顔は
私を覆ったままだ
....
母をおくる と
おそらく
わたしの半分が終わる
半分が終わる と
わたしには
守るものがたくさんあって
後戻り
できないことも
また
たくさんあるのを知って
さみしさの ....
消えていく記憶の
映像はやがて
色あせた
一枚の写真になって
避けられない風に
彩りをながしてしまうの
くるくると
回る
地球儀の おと
重ねた手のひらの微熱 ....
忘れたころにやってきて
ああ そうだったねと独り空を仰ぐ
懐かしんでばかりいられない
私にはわたしがいる
君が誰かとsexしているとき
私は君の書いた詩をよんで
自分の小ささに頭を抱えてい ....
刺繍 花 スカート 電気
都内マンション757号室 ひとり暮らし少女
照明消えぬこと7日 不信
隣人 管理人さんとマスターキー
回す 開けたドアから
吹き出した花吹雪 部屋にぽつんと ....
メスシリンダーはすべて
叩き割って構いません
まちは季節によってその色を変えるのに
案内図の中には
風一つ吹かないのですから
傘は売れましたか
そのことが一番気がかりです
という嘘はいつ ....
コンクリ
高台の中腹の広場にあるベンチ
街灯の下に嘘臭く おおげさに寒がって
時々よぎる冷たい魂を、ハガネの強さだと無理に決め込む
無関心のテーゼを尊守すべしと
全て全然無意味でいいし
....
午前三時、まぶしい日テレ
閉じた強がり、開き直り。囲繞。全然何も開かない感じ
死んだ貝みたいにメッセージがない。
待望される、着信
悪魔の燃料を蓄えているつもり。
全て100か0で割り切 ....
まくらヤミのなかで おもったよ
ぼくがミツメルさきに かがやく ヒカリ
めをコラシテよくよくミていたら
きみがいたんだ
きみはめをつぶったまま テサグリして
た
....
「いただきM」
なにさアンタいただきますくらいちゃんといえないのかい
、とアニータは言う
日本人なのにアニータと名づけるような出鱈目な親が、23年前からいたということだ。この土地には。
「おい ....
無機的に氷を叩く
カンカンいう音が
ガンガン鳴るのは
6石スーパーラジオ
フーマンダリアの犬を
踏み潰して
世界を唖然とさせた
痩せたダリアの花弁が
腹が空いた子供たち ....
春です!
お花見です!
盛り上がっています!
無駄に盛り上がっています!
小汚いサラリーマンも
無駄に盛り上がっています!
このエネルギーがあれば
恵まれない子供たちが
一体何人救える ....
絶望的なぬるさに
コーティングされているだろう
言葉は発した先からグズグズにとろけていくだ、け、だ
乳母車が坂道から転げ落ちて転倒、泣き喚く母親、宙を飛ぶ乳児。
小さいときに見たサーカスと潰れ ....
電気、いらない
ガス、いらない
石油、掘るな
あたたかさなんて
必要ない
地球環境守る
これがぼくの温暖化防止条約
電車、止めろ
車、スクラップ
飛行機、撃墜
あたたか ....
頬に刻まれた皺、真っ黒な白髪染、おそらくは更年期障害後半、で態度も言動も女であることが、いや人間であることも微妙に疑わしい女占い師がとつとつと、スタジオのギャラリーに、カメラの向こうのお茶の間の人々に ....
・主人公
手品が得意 名は呼ばれない
・恋人
四六時中怒っている
・停留所でバスを待っている人 ....
ほんとうはしょっくだった
あたしもいけなかった
あたしあなたがすごくすごくすき
わかれを想った
なみだ、でたらごめん
次、ってそんなんじゃなくて
やっぱりなにか壊れたのかな
でもちが ....
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