すべてのおすすめ
赤い空に埋め尽くされた僕の街を
一羽の鳥が見おろして
どこまでも どこまでも 飛んで行かない
落下した鳥たちを
踏みしめて歩くその頭上で
擦り切れたフィルムをなぞるように
その光景は繰 ....
雑踏の中で一人
実在しない 視線と
増してゆく 孤独みたいなものを
蹴り飛ばしながら歩く
少し爪先が痛む
すれ違う人は 揃いも揃って
バカみたいな笑顔をばら撒く
人ゴミ
今度 ....
吐き出したくてたまらない
感情が
弱さのために
置き去りにされていく
そうして自身は守られている
紛らわす娯楽が
今は溢れていて
でも何かが残る
痛みの無いかさぶたのように ....
電車が脱線したと聞いて顔も知らない運転手を罵る
京大卒の政治家を見て知性を感じられない
中学生が自殺したと聞いて馬鹿な奴だと呆れる
負けて泣くエースを見て情けない野郎だと言う
....