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陸があって
呟きがあって
知り合った
冬の夜に
繁華街の路上に
落ちた割り箸の
片割れみたいな
よごれ方は
気に入ってる
夏の
失明する真昼に
無数の甲虫が光って
あぶらぜ ....
剥げてゆく空の下
車輪まわり、まわり
金の音さらに、
さらに遠ざかりゆく
緑金の春に
*
やあ
俺は
くちべたなんだ
どういうわけだか
とても仲のよいはずの奴と話していても ....
くちぐちにわめき散らした街頭
濁音をことさらに強く
街なかを わき腹よりみぎ胸に向けて
ハープ 鉄橋の{ルビ罅=ひび}割れの
痛みらしき
路線が走っている
いかずちや の ....
古い油紙に
絵を描いては
町をふらつくから
落として
何度も
太陽のもとで
水たまりに
浮かぶそれを拾って
濡れた絵は
ぼやけてしまうので
また
晴天 ....
なみだというやつは
潤んで
ぷくりと膨らんだなら
ふるえ
映えたつめたい青色をくるりと丸めて
珠の中
ちいさな
とてもちいさな
気泡が
深海魚の呼吸音をたてる
ふたつ
もうひとつ ....
だからたとえば犬のように
白黒でしかものが見えていなかったとしても
濃淡の薄れゆくところ
色彩の変わるところが
あたらしく欲求がなりかわるところで
ぼくが輪郭と呼んでいた ....
晴れきっている
閃光が停止してる
この路上から垂直に
そのぶちまけられている幾多の天井の上に
切り欠けている
せいかつ
の片側たち
半身の動物園
豆の木 ....
いま
{ルビ仄=ほの}明かりの部屋がとても寒くて
ぼくは
コカ・コーラの気が抜けてゆく潮騒の中で
花が開いていくのをじっと見ている
足が冷たく
息の僅かな白さの中に
ちいさな子供だった頃 ....
月がね
切った爪みたいでね
汚れた爪
置かれてた
夜空に貼り付いた枝の隙間に
どこまで歩いても
消えなかった
もうどこにいけばいいのか
わからないはるが白すぎて
どこから ....
ショートケーキひとつ
落ちていく
月夜の道に
落下する
やわらかな音
聞こえない
苺がひとつ転がった
外れてとれて痛んでる
暴風通ってまた転がり
赤い
実の
白い
いち ....
士狼(銀)さんの水町綜助さんおすすめリスト
(10)
タイトル
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カテゴリ
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日付
いつか海へでる船
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水町綜助
自由詩
29*
08-7-18
旅行
-
水町綜助
自由詩
18
08-4-11
街路
-
水町綜助
自由詩
4
08-2-20
冬のあと
-
水町綜助
自由詩
9
07-11-29
なみだ
-
水町綜助
自由詩
13*
07-8-13
八月の輪郭
-
水町綜助
自由詩
28
07-7-7
kiri
-
水町綜助
自由詩
15*
07-4-7
花冷え
-
水町綜助
自由詩
35*
07-4-5
ワーキングホリデー
-
水町綜助
自由詩
15*
07-3-25
cake
-
水町綜助
自由詩
14*
07-3-7
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