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錆びた釘 カンの切れ端 木屑をめくれば虫
雪で潰れた物置小屋の腐らない破片をさらう

小さなスペースに散らばっている小石
両手で包み バケツに集める 

土台と共に 捨てられる礎
 ....
以下略とかかれた中に
コトコトゆれながら
姿をととのえて
目線を前に向ける

遠くからくるものの予報と
今から行われる今日は
ゴールの前に立たせながら
端から走れと耳打ち

涼しい ....
窓際 春のはじめの陽に
鉢植えの花が咲いてゆく
緑の葉が孔雀のようだ
朝と昼と夜が流れている

その少し離れた台所の隅に
チューリップの造花がある
流し台のガスコンロの近く
ひそりと赤 ....
崩れた崖にしか
射せない陽射しがある

とがった石くれが こぼれ
風に拾われた 影を埋めた

朝焼けを浴びて 土の奥が泡立つ
浮かばなかった あの想いが

花のように上を向いて
踏 ....
折れた枯れ枝に添ったまま
消えていく水時計を持つ土色の葉

陽射しを後にした地の床への風くぐり
通りの方から聴こえる小声

渓谷は乾き こぼれた石
切れた羽に 埋め込まれ

飛ぶ ....
いえでします
と書き付けて机に置いた

小学校に とりあえず向かう

誰に叱られてだったか
何故か知っていた 家出というものを
はじめて決行した 小学一年生の時

きょろきょろみた  ....
花の咲いた間だけ
とげに触れぬように

見張るように透明なコップに
移し変えたのは

空の下で枯れるすべての事から
逃げるためですか
守るためですか

とげよりもおそろしい指で
 ....
倒れたからって
いつか倒れるんだから
なんの問題もない

みえなくなっても
いつかみえなくなるんだから
逆らわない

動かないのか
動けないのか
はっきりしろ

寝たままで
 ....
とってのこわれたカッター
囲まれたからおとなしく
折れたら折れた先で
汚れていく
自分と自分以外の事

時々 ねだるように
捨てられないだろうと
机の隅で 灯りから
はみでる

 ....
私の知ってる人たちは
とても丁寧だった

お世話になってる人には
きちんとお礼をのべ 頭を下げて
すべての書類の指示を書き残してたり

そこで どうして泣きわめいてくれなかったのか
ど ....
どうして兄弟でもない男の人と
いっしょに暮らさなければならないのか

結婚前に、たずねた

そういう決まりになっているんだ
と 彼氏は言った

あんまりあっさりと言うので
笑ってしま ....
きりきりと張られた
暗い夜道

向かう音のない雨
片側だけで 聴く耳
もうひとつの行方 

舗道を流れる
外灯の明りに
寄りすがり
つぶてに 落とされた 蛾

パタパタと 動か ....
させられて 触れたわけじゃなくて
あきずに続けただけの ことだから

だらしなく つっかけて
ぼろぼろの 噛み癖

気の毒なんて
言われないし
悲嘆は

花さえ開くことを望めば
 ....
影ン絵 つる 日の
下弦夜 つむ 火の

島 戸に 夕 かぜ
しまいを 往く つげ

傍ら 飛ぶ 身を
語らせぬ シャおん

かけせいて ほとに
かえせみに ほとる

つみ こ ....
棘に着せる花びら 
ちぎり終えて

何も知らずに 枯れていく

カーテン で 抑えきれない
濃さの違う 溜息
流す視線 だけで
つなぐ 

人魚のように
青く 空は 
どちらの ....
ただ手を暖めるためだけに
両手を 握られて
この人が救急隊員でなかったら
ありえない事に
じっと まかせた

仕事と言ってしまえば
それまでで
人としての思いやりが仕事
でも
そこ ....
暗いはずでした
起き上がっても

見えるわけがないと
思い込んでいました

ふすまを開けて
階段を 見下ろすと

一段 一段
角も はっきり
見えるのでした

外に 降り ....
こぼれる 刃
渡った眼 閉じる
光の ぬかるみに

紡いで 望む両手
つかえる やぐら
踏み 登りつめ

土鬼の から腹
澄んだ 眩暈
刈り取られる風

香り
塞いだ灯の 
 ....
鳴かぬ 小鳥は 
口止めされたのでしょう

ひとつ めでられたら
無くすよりも たやすく

このくちばしで
守るのは

明日の 春では
ないのです
天気予報の通りに 雨
今の季節は しょうがない

手首と 喉元に 水が
少しでも 沁み込まないように
タオルと 手差しを 巻き
雨合羽を 着込む

六尺のはしごが 私には 調度いい
 ....
毎日 違う朝なのに
ありきたりと
つづられる

こいこがれて うごかない
待つだけの 人は さておいて

違うことを みつけるめは
たやすくないようで
単純で

今 生まれた
 ....
玄関の隅に
白い蝶が 逝っている

ちりとりに さらい
外へ

いつもと 変わらぬ
朝が はじまる

仏前へ 供えるご飯
今日一日の無事を祈り
自分も 食して

 ....
海辺に
打ち捨てられた羽衣
水底に たぐりとられ
心 なくすばかりの 果て

指が 訪れる
風に 似た とろむ甘さで
ふれる やさしく

どうして そんなこと してくれるの
どうし ....
のどに はしゃぐ みめいの
つきの すずか つむぐ かるた

まわる やまの はるか さます
かやの ねむり まどう むごん

みちぬ おもい ゆきて きえる
かえぬ こころ ぬぐう ....
シャボン シャドー シャトー

エプロンで 涙 拭いて
背中を そっと 撫でる

チョコレート アーモンド アイズ

瞳の中に 写る 私の瞳
リボンを 結び 直して

マイ リトル ....
くられ ねんね の
いと しゃみ あんや

ふるぎ おもや に
かえ とぐ そぞろ

にちにち からかむ
てづな の とんぼ

まくり まわし て
けんけん ぽん ちょき

 ....
さび ついた そろい のそら
ぬげはじめた め 

かかわらぬ
こえ

ふみこむ
ひざし

の 

いってらっしゃい
いってしまって

さからえ

とべない
の なら ....
士狼(銀)さんの砂木さんおすすめリスト(27)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
長靴のホコリと- 砂木自由詩15*11-5-20
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花人形と陽- 砂木自由詩15*08-3-23
絵描き- 砂木自由詩11*07-11-9
古蝶石葉- 砂木自由詩16*07-3-26
読まれない書き置き- 砂木自由詩22*07-2-18
きっと_いつまでも- 砂木自由詩20*07-2-4
日々に- 砂木自由詩13*07-1-27
こわれたカッター- 砂木自由詩11*07-1-22
笑顔が思い出される人々- 砂木自由詩14*06-11-22
救い- 砂木自由詩26*06-9-30
背中の背中に潤う寝息- 砂木自由詩13*06-9-17
暗さの解釈- 砂木自由詩12*06-6-30
散闇_- 砂木自由詩6*06-4-17
雲の尾- 砂木自由詩8*06-1-2
見知らぬ熱- 砂木自由詩10*05-12-30
雪明り- 砂木自由詩13*05-12-15
浮き時雨- 砂木自由詩10*05-11-30
小雪- 砂木自由詩17*05-11-23
鼓動- 砂木自由詩13*05-11-15
日記- 砂木自由詩11*05-11-9
連鎖の羽- 砂木自由詩9*05-9-30
海辺_の__________(二連作)- 砂木自由詩9*05-9-23
月光- 砂木自由詩17*05-9-18
マイ_フレンド_テディ・ベア- 砂木自由詩10*05-9-7
まり_ほうけ_- 砂木自由詩8*05-9-6
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