独りと自由(改訂)
ひだかたけし

斜光の残響のなか
自由に躍る
漆黒の闇の切迫
予感しながら
夢はみない、
希望はない、
絶望はない、
ただ此処に留まり
この光と闇の均衡のなか、


自由に躍る


真夜中、何時か大雪原に居た俺
天空の宇宙、巨大な異様な星星の輝き
無数、無限の凝視、眼差し揺らめき
恐るべき独り、沸き立つ畏怖と直観
我の透明と絶対の孤独、
独立して在る孤独というモノ
俺は貫かれ、俺は自らの運命に貫かれ
ただ凝然と巨大に瞬く星星と対峙していた


泰然と静まった意識のなか
自由に躍る
漆黒の死の切迫
予感しながら
夢はみない、
希望はない、
絶望はない、
ただ此処に留まり
この泰然と静まり返った意識の位相にて

自由を躍る

詩を、死を、
独り在るもの
自由に、

内底から
湧出する自由の衝動に従い







自由詩 独りと自由(改訂) Copyright ひだかたけし 2023-05-09 16:39:28
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