点火
ひだかたけし

砂漠抜け
砂漠の一軒家抜け
街中へ
街中のこの白い小部屋へ

この熱持つ静謐な地にて
底 探り感じ割っていく
底無し宇宙の底のヒビキ
それは普遍の聖なる何か

人は誰しもそれを持ち
予感しながら忘却し
通り過ぎていく

点火しよう、この永遠の炎に!

砂漠抜け
砂嵐荒れ狂う
砂漠の一軒家抜け
街中へ
街中のこの
白い小部屋へ辿り着いた

天涯孤独になりながら
ひたすら生活しながら

細やかな直観の思考に導かれ

点火する、聖なる普遍の宇宙に向け







自由詩 点火 Copyright ひだかたけし 2023-05-09 19:33:11
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