いくつかの夜が灯りになっている
きみのやさしさが私にみせた夢
朝の星 ひかりのような夢のなか
この声に きみの言葉をのせていた
前向きな気持ちになれるリゾート地停滞気味な運気は上がる
近道は工事中で使えない瞬間移動出来れば最高
菜の花が集まり黄色眩し過ぎ風を黄色に変える幻
決まった道ゆっくり歩き散歩する頬触る ....
美しい男にはトゲがある
それ相応のトゲがある
女は普通に暮らしていた
普通に化粧して
普通の長さに髪を伸ばして
普通に髪を洗って
普通に髪を乾かした
美しい男にはトゲがある
女 ....
空にぶちまけられたビタミン剤の
人工的な着色がキレイでキモい
今年のトレンドは太陽の皮膜で
詩人なら必ずネタにしないとね
偽りの価値観が崩れたあの日は
テーマとしては申し分なかったの
....
ひとりぼっち、の人は
ひとりぼっちの景色を
知っていて
遠くを静かにみつめている
たまに夜半の丘に立っては
叫んだり泣いたりしている
眠れば星雲の渦にまかれて
わからない ば ....
月見さんのお葬式に行くために
月見さんと一緒にいる
彼女はただ薄目で虚空を見つめながら
静かに手をのばしている
僕は凪いでいる
泣いてはいない
晴れてもいない
月見さんのお葬式に ....
真実のみを信じて
貫き通して大成したら
真実一路
真実のみを信じて
貫き通して混乱したら
真実迷路
真実のみを信じて
貫き通して失敗したら
真実末路
真実のみを信じて
....
知らぬまに
小石を投げつけてわたし、わたしに
その水面の波紋は
かたちを歪ませて、きっと
こころとか
生きていくとか
そういうものの足元を崩していく
きいてほしい話は
きいてほしく ....
わたしたちは 忘れてしまった
どんな手も
水を産むことはできない
湛えた夢が 溢れながら
事象を繋いでいく それが
現実でないことに
どれほどの意味があるだろう
裏返り 反転 ....
さいきん気づいたことに、
この部屋のちっちゃな冷蔵庫は、
ぼくのビールよりも君の野菜ジュースで
埋め尽くされている。
バルコニーのおっきな金魚の風船も、
ゆらゆら揺れているけ ....
世界を旅している気分だった
しかし、いつの間にか
誰かの{ルビ冥=くら}いこころと つながっていた
薄色の電車
駅に着くたびに
肋骨を触って
遊んだ
指先に水滴が集まって
見ていると
きれいだった
お父さんが、いい、
と言ったから
遊び続けた
手やその先が
優しい人 ....
気楽に生きられない性分です
なぜなのだろう
こんがらがった感情を見つめている
楽にリラックスして
くたびれた躰をいたわったり
細胞の隅々に油を足してみたりして
ほんのひと手間で楽になる ....
今日高曇りの空の下、
肉を引き摺り歩いている
春という大切を
明るみながら覚えていく
妙に浮わついた魂を
押し留めながら、押し留めながら
離れていかないように
剥がれていかないように ....
見上げた冬の夜空に図星が一つ輝いている。
あの星だけが、僕の小さな悪事を見抜いている。
兎色の
小鉢にヌタ
白みそに
いかと
わけぎとを
あえた
もの
味見の
母の手が
ぴょんと
わらう
今日のぼくは
地獄に居るみたいだよ
でも、
地獄ってのが、天国の手前にあるとしたら
ちょっぴり希望が沸くよね
問題は、
地図がないってことだろ?
だからさ、
散歩みたいなものだよ
人 ....
無情にも0乗をして1にする
初音ミクみたいな色の海に行く
ひかりながらカラフルな話をしている
クッキーを険しい顔で食べている
宙へと向かい腕を伸ばす甥っ子の小さな手が
何かを握っている。
目の前の光景は
会いに来た亡き父の
右手の人差し指を握っているのだ。
「おじいちゃん。」
その一言を伝える代わりに ....
私は現実世界に生きています。
それは変わる事のない事実です。
ただただ、毎日仕事に行き
そして、帰ったら死んだ様に眠るのです。
そんな私は幻想世界で生きていたい。
幻想世界なら好きな時に ....
ゆめのみかた
わらいかた
よろこびかた
しまいかた
わたしのしまいかた
いきた
たぶんいきた
だれにともなく
うつむかないで
と
わたしのしまいかた
さん ....
短い鉛筆で、短い詩を書く。
かすんだ文字で、かすんだ声で、書く。
寒い窓みとったら
みとったばかりの
顔が浮かんでくる
ずる ずる
おうどん おいしいかぁ
ええ音だして
ずる ずる
いわせやんなあかんで
泣く子も
泣き止み
すう すう
寝入 ....
星々が名のない列車に乗ってゆく
それを透明な駅員だけが見送る
自分たちがどこへゆくのかもわからないまま
疑問さえも忘れて
月明かりというのは
死んだ星の遺言だよ
誰かがそう言った
....
君のほっぺた、むにむに、君の太もも、むにむに。
君のむにむに、君だけのむにむに、唯一無二無二。
僕の日々が、あなただけの日々だったら綺麗なのにな。
夕方の、日焼けした空。
世界が頬をなでる。
てくてく歩くのに疲れたら、くてくて歩けばいいさ。
道中に見つけた酒場で、ぐでんぐでんになっちまおうぜ。
いつまでもしびれがとれない
この道程だけが正しかったはずなのに
錆びた看板を見るたびにきしむのは
割れたこころがざわつくのは
きっとこれは毒で
....
くだらぬ事に
心をくだく
苦肉の策は
くくる首
飢餓感きわまり
気分のきしみ
危機一髪で
奇跡が起きて
来ぬ日この時
幸福さがし
困難こえつつ
混沌の中
堅 ....
私が喫茶店の一隅に座ると
非人称の意識が渦を巻き始めた
)眼前のアイスコーヒーはシャリシャリ音を立てて波打ち
)ガラス張りの向こうは久々の晴天で
)遠くで笑う老人の顔はとても幸せそうだ
....
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