17歳の時に書いてた詩をみつけて
乾いていく心を守れなかったなと思う

ばかものよと
誰かに言われるんだろう
白い壁がありました
白い壁に沿って私は歩きました
私には足がありました
私の足は交互に動きます
私はそれを動かしています
白い壁があります
白い壁に沿って草が生えています
私は草をむしり ....
見つかって、見つからないよと君が言う。まるで透明人間みたいに。

目に見えない電車に昨日乗りました。ゆられていく先すら分からずに。

打消し線の線を取り上げ弦にする。ラ音の調べ、この世のものか ....
虹のかかりそうな空の
抗えない速度の下で
私は雨に濡れ
乾き
また雨に濡れる

生まれた時から
生きることを強制され
生かされ
死ぬまで生きねばならない
たとえどこかが欠けても崩壊 ....
伝えれば 伝えるほど
孤独になっていくんだね

吐き出して 楽になるのは
臆病者なんだよね

その軽さに相乗りして
ふざける奴もいるだろう
注意するのは身の危険だ
賢者は黙る
やり ....
田舎に行かなければ
干し柿を見かけない
最近は田舎でもあまり見かけない

味が濃くてすぐ飽きそうだけど
そんなことはなく美味しい

最近は食べていない
近所で作る人がいなくなった
急 ....
不眠で
記憶を整理できないと

死ぬことも
あるらしい

眠ったら

脳は
その日の記憶を
整理して

記憶の倉庫の
いろんな抽斗に
しまい込む


昨日
久しぶ ....
穂のゆれる
夕方まえ
ゆれてるね といい、
すわったまま
夜をむかえる

つめたい月をちぎっては
たべ、
いくつかの
物語で暖をとり
ちらばった行間をたばねて
舟を編んだ ....
ひさしぶりに
ぶたまんたべました
白い皮に
黄色いねりからしぬりました
ふと小さいころが
再現されたようです
一口するほどに
ほどほどに
時が過ぎていって
くれればいいのに
幸 ....
真昼の空、俄に暗くなり
青い青い地球 巨大に浮かんでいる

凝視しながらわたしは
驚きの余り震えている

存在していることのただ異様

青い青い地球 ぽっかり浮かんでいる



 ....
amazonの巨大倉庫内の片隅に、とある原石が眠っているのさ。
在庫は一点、入荷予定は無し、誰にも発掘されぬ、君は何と美しい。
運転手のいない車の助手席で
心細さを感じてる
エンジンはかけたまま
独りぼっちは悲しい
目当てのものは買えなかった

独りぼっちだから
静かに明日を待つ
運転手はいないから
この車は ....
{引用=けれども
私には私がいません
不透明な秋のなかで
落とし物のように透過されたから

風は銀河を
みだりにはせず
根の調べに
いそいそと弾むばかりで

川魚のことや
難読地 ....
かなしいから
  やさしくしかなれない

かなしいから
 おこることしかできない

かなしいから
 ふてくされる

かなしいから
 いじわるになる

かなしいから
 もってい ....
こんなに怒っているのは久方ぶりで
自分自身の感情をもて余している
昇華できない恨みの念
殺意さえ覚えるほどの
赤黒い怒り
荒れ果てた大地に立つような
荒んだ狂気

この怒りを忘れてはな ....
汚された問いたちが
土に染み込んでいく
痛みは深く沈み やがて
冷たい地下水へ触れ
泉となり湧き出す
目を閉じ沈黙の小川が流れる
恰もきらきらと明るい
朝露の中で
岸辺に小さな花が眠る ....
紙飛行機じゃ重そうだから、かみひこーきを飛ばそう。
ひらがなを覚えた頃の、あの、とてつもなく軽い心で。
怒りより大きな声で否定され
なすすべもなく下を向く

地面に穴がひらくのを
夢みるように待っている

罪が同じだと歓びも同じなのかな

酔っ払ってもひとり月見上げ
翼の折れたカラ ....
夢でしか会えないひとが
夢の中でいつもの場所にいて
そこであたりまえのように
暮らしていた

秋の夜の眠り際に
夢であることを知ってしまった
心に愛がなくても
美しい言葉をたらたらと吐ける

心に愛がなくても
たとえ嘘でも言葉が温かいなら
冷たくなってしまった心を溶かすだろ

心に愛がなくても
怪我した指に包帯を巻いてあげら ....
秋の虫たち るうるう

無残に刈られた草むらの

最果てみたいな端っこで

透明になる身体

開いた扉の

まっくらやみの先を

眼をつむったわたしは見ている

 ....
半鐘の音ことごとく穂を{ルビ搖=ゆ}らしはばたく{ルビ百舌鳥=もず}の{ルビ早贄=はやにえ}を{ルビ祝=ほ}ぐ 句読点が降ってきて会話が途絶した

遊歩道にひしめく感情が

拾われない末路を想像して枯れていく

秋を踏みしめている

この靴も

服もすべて

私への期待値を担保として
 ....
テーブルにこっそりと封筒が届いた
茶色い養生テープがしかつめらしく巻き付けてあった
テープを剥がしてねちゃねちゃ丸めたが
丸めるべきは封筒であったかもしれない
危険なものは遠ざけておくように
 ....
シャバシャバのカレーを母は嫌い、母のカレーはモッタリしていた。
そのモッタリが嫌で実家を出た僕は、シャバに放り出された様でした。
いま一度読み方を確認して
次の行に進む
心が文字を走って行く時
読みもまた適当である
声に出して読もうと意識しなければ
意味だけで飛ぶように走る

意味すら入って来なくなった時
眠りが ....
屋根の無い外で虫鳴く午前四時


秋の朝白むくりやの明り窓


湯を沸かす音まで連れて九月ゆく
{引用=汽水魚}

魚になりたい。淡水か塩水、いやそのどちらも行ったり来たりできる、汽水魚と呼ばれる魚になりたい。海での名前と川での名前いずれも本気の汽水魚になりたい。

{引用=突端}

 ....
風渡るせせらぎ
岩の割れ目から這い出て
木陰を気ままに歩く
わたしは沢蟹

のびる手

捕えられ
器に入れられ
なかまとどこかへ連れられ
いつしか明るい照明の下
隠れることがで ....
むかしの人々は
だらしなく開かれた口から
魂が抜け出ると信じていたらしい

なにかの間違いで
底引き網で引きあげられて
はらわたがドロリと飛び出した

深海魚みたいにですか?

怪 ....
TwoRiversさんのおすすめリスト(965)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
自分の感受性くらい- 鳴海自由詩420-11-11
壁の向こうに- 佐々宝砂自由詩6*20-11-10
短歌5首- 大町綾音短歌9*20-11-10
虹のかかりそうな空- 小原あき自由詩520-11-9
茶碗蒸しの極意- umineko自由詩15*20-11-8
干し柿- 夏川ゆう自由詩520-11-7
夢の抽斗- st自由詩420-11-7
川辺- はるな自由詩1720-11-6
ひさしぶりに- ナンモナ ...自由詩6*20-11-5
在ること- ひだかた ...自由詩620-11-5
原石- クーヘン自由詩6*20-11-5
独りぼっち- 無限上昇 ...自由詩820-11-4
愁思と不在- 道草次郎自由詩9*20-11-3
かなしいんだ- うめバア自由詩720-11-3
この怒りを忘れてはならない- 無限上昇 ...自由詩420-11-3
花の朝- につき自由詩5*20-10-12
かみひこーき- クーヘン自由詩7*20-10-12
一過- 秋葉竹自由詩620-10-10
夢の場所- につき自由詩7*20-10-9
心に愛がなくても- こたきひ ...自由詩720-10-8
夜の通過待ち- 自由詩8*20-9-26
早贄- 道草次郎短歌2*20-9-24
- 消費者自由詩420-9-24
封筒- オイタル自由詩6*20-9-24
シャバ- クーヘン自由詩3*20-9-23
読み方- よしおか ...自由詩320-9-23
くりやの朝- もっぷ俳句320-9-23
なりたい- 道草次郎自由詩3*20-9-21
沢蟹の脱出- もちはる自由詩5*20-9-21
欠伸- まいこプ ...自由詩420-9-20

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33