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止まってるよと言って
時間の妖精が
両手で巻いてくれる

たくさん巻いて
時間の貯金をしてくれる
私は約束する
こんどは上手に使うよと

錆びかけたゼンマイに
妖精の涙が落ちた
　.... 風の夜と雨の夜
一人の寂しい夜に
二人が窓を叩いてくれる
歌う風と踊る雨
僕が眠るまで
二人は庭で宴を彩る
ありがとう
寂しくないよ
今は音が欲しいんだ
ありがとう
おやすみ がらにもなく
人間を信じてしまったのです 雲をシュレッダーに掛けたように
雨が降り出した

空に磨かれて
美しい雨が

大声でなくように
産まれるように 夕日は海の底で
赤いイヤリングになる

人魚がクラゲに
似合うかしらと聞く

誰かに見て欲しい
波を超えると妖精になり
星の浜を飛んでいった

裸の妖精は恥ずかしくて
森のド　.... 雨を造る工場に棲んでる
工員は私一人
天の川で雨の種を汲む
瓶から溢れるほどたっぷりと
銀河を歩いて星座に帰って来る
種から出来た雨は
ほら向こうに見える
水仙の妖精から借りたままの　.... イスラエルのまだ宗教さえない
果てしない小麦畑
妖精だけの青空がそこにある

旅人は星を羅針盤に歩く
妖精のパン屋が
月と一緒に開店する

小麦の穂は平和の国旗
そんな想い出を語　.... 天国に帰省しますと
空に向かって叫ぶ
たぶん
そうだろう
お盆に間に合うように
大地を脱いだから

けれど
神様がルビをふるなら
たぶん
「死にたくない」と叫んでいる
たぶん　.... 生まれたときは誰もいなくて
ひとりぼっちだったんだ

でもね雲さんがやって来て
雨をたくさん入れてくれたよ
その晩はとてもよく眠れたんだ

朝になったらドアを叩く音がしたよ
アヒル　.... 遠いところへ行ってしまった人へ

忘れていった財布が
今もここにあります

空っぽだよと言ったけど
あの日のレシートが
一枚だけ入ってました

最後に行った
二人お気に入りのお店
　....

TwoRiversさんの丘白月さんおすすめリスト（10）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
ゼンマイ仕掛けの私	- 丘白月	自由詩	4	20-4-11
風の夜と雨の夜	- 丘白月	自由詩	3	20-4-4
死んだ妖精	- 丘白月	自由詩	3	20-1-17
雨が	- 丘白月	自由詩	4	19-12-14
冬珊瑚の妖精	- 丘白月	自由詩	4	19-11-15
水瓶座	- 丘白月	自由詩	2	19-9-14
小麦の妖精	- 丘白月	自由詩	3	19-9-6
蝉	- 丘白月	自由詩	2	19-8-18
池が言うには	- 丘白月	自由詩	2	19-6-28
レシート	- 丘白月	自由詩	10	19-6-24

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