君はその身体に
神話と寓話とを
ありったけ詰め込んで
旅立つよりほかなかった
君が旅するほどに
君の身体の中でそれらが育つので
君はいつも張り裂けそうだ
君の身体から
抑えきれず放たれ ....
此処が何処か解らなくなって
未知の途中で立ち往生

明日はどっちかわからないけど
今日はナヤミ尽きない

階段は昇る為に
そして降りる為にある

階段の途中で不安になった
わたしは ....
二〇一六年十三月一日 「廃語霊。」


な~んてね。


二〇一六年十三月二日 「こんな科目がある。」


幸福の幾何学
倫理代数学
匿名歴史学
抒情保健体育
愛憎化 ....
ほらあのさガードレールの根元からひょろひょろ伸びる蔓のことだよ 僕の日本地図はけっこうゆがんでいる
大陸文化を隔てた極東の地理的条件
喪失するすべもうしなわれた子守歌

僕の世界地図はききなれない地名でみたされ
国際情勢は新聞の活字とTVのアナウンス
 ....
その灯りが灯ることの全てがわたしの全てで、公園に腰かけたり、元気そうな集団を避けて歩いたり、目と耳と鼻と口と手と生き物と複数の壁、この部屋での暮らしが綺麗な明るさになれない。

マンションの知らな ....
{引用=二人の旅行}
迷い込んだ蝶が鍵盤にとまった
ゆっくり開いて
ゆっくり閉じて
あなたは水へと変わり
音楽は彫像となって影を落とす
わたしは感覚と記憶
去るものと共に流れていった
 ....
枕投げをやっていると
時折弓が返って来る
ジニーの世界だ
ビルがハーモニーを奏でていた
ルビーの指輪を歌ってから
再び枕を投げると
今度は虚無が返って来た
壁にビールを塗っていると
風 ....
西陽が射し込むイートインで
コーヒーを飲んでいるわたくしに
黄金に染まる街並みが
光溢れさせ迫って来る
その瞬間瞬間の美しさ
この星の大きな優しさに
包まれ私は法悦となる

地球の青と ....
何も言わなくても
伝わることが増えた

あなたと付き合い始めた頃は
何だかぎこちなかったけど
長くなればスムーズになる

喋ることは大切だけど
長くなればなるほど
喋らなくてもわかる ....
サザエさんの一家ならソフトウェアにしのばせて歩けるやさしい世代だからわかるよね。 クレヨンしんちゃんのママなら浮気してもいいかな。セクシーで小股キレそうだから。あとで毒を盛られてしんちゃんのしてや .... あなたはわかる、と言いました
わたしはわかられた、と思いました

花が咲き乱れ、天国の鐘がなる
果てのない全能感、無敵です
もはや孤独ではないのだから
なんでもできることでしょう

背 ....
川柳を富士山頂で書いている


川柳をジャングルジムで書いている


川柳を校長室で書いている


川柳を頭の中で書いている


川柳をお昼休みに書いている
よる
あふれる
かなしい
ゆめだけ



あさ
こぼれる
かわいそう
ことばだけ



ひる
みちる
うれしい
ひかりだけ
みしらぬ女性に
あいさつした

「知っていますよ
 あなたの事は」

と彼女はいう

ぬるっと
眼球が飛び出し

アジサイの
葉っぱを

はって
溶けた



 ....
おまえは、哺乳類だし、ミトコンドリアと共生してもいる。なるほどお前の予感はこういったものだ。たとい愛は滅んだとしても我々には科学がある、と。
おまえは、おまえが自分の事をおもうほどさほど悪くは無いの ....
「こ」である私は
いつも
こどくだった

想いは
とどく
誰かへ
とどく
そう叫んでいた

「こ」(そ)「と」
幼いころ習った五十音表
仲良く近くに並んでいた
こどくな私はい ....
離島に夏がくる
隣の猫は人間になりかかってきた
この忌まわしい季節には
神経節細胞の痛みだけが秩序ある情報なのだ

ぼくの離島は温存されて
真夜中に大陸とひそかに交信する

部屋のAI ....
自分も離婚歴のある40過ぎの知人から
相談を受けた
親が熟年離婚を決意しているという
特に母親の決意が固いとのこと
父親が大分落ち込んでいるという
田舎でも熟年離婚かあ!と思った
父親は僕 ....
二〇一六年九月一日 「断酒」


 FBで、しじゅう poke される方がいらっしゃるのだけれど、正直、返事が面倒。すてきな方なので、「poke やめて」と言えないから言わないけど。

 9 ....
 朝から電話が鳴りやまない

 短時間で切るには

 黙って聞き手に徹するしかない

 ハイ ハイ 以外言葉を忘れそうになる

 自分と違う意見を耳にするのが

 これほど忍耐 ....
進むべき道を間違え気がつけばひとり花火をみあげる桟橋 死んでいても良いよ

でもそれに飽きたら生きてみれば良い

なんで裸足で水溜りの路を歩くの

気持ち良いからだろ

馬鹿
 
うまいこと言いたいとか
いらんこと言わないとか
あまり気にしなくなって

うまいこと言えないし
いらんこと言っちゃうし

自由でいいんじゃないかな
各々そんな感じだから
当然まとまら ....
優しく意識が広がるから
道行く人の顔は微笑む

光の夏が近づいて
揺れる青空は遥か霞み

優しく意識が溶けるから
見慣れた街は異郷となる
アンパンマンが凄いことは
分かった
わかったから少し黙っていてほしい
きみに言っているんじゃない
やけをおこしかけてるこの人生を
たしなめたいんだ

きみはいつも誤解するね
尤も
誤 ....
降る やむ 咲く ちる
やって来て 去っていく
一日じゅう飽きもせず
寄せ返す波を数え
まばたきより多く
人を愛する

昇っては沈む
絶え間なく産まれては失われる
あらゆるものの ....
顔の半分隠したら
あたしも
十分イケてるわ
騙すつもりはないけれど
ご時世だもの
許してね

儚い夢と
分かりつつ
賭けてみたいの
不織布に
取って散るなら
それでいい
一人 ....
忘れん坊のくせにいやなことだけ憶えている
五感全てで憶えている
骨折したときの痛みとか
ギプスを外したときの堪え難い臭いとか
失恋したときの痛みとか
一人取り残された部屋に差す夕陽の眩しさと ....
二〇一六年八月一日 「胎児」


自分は姿を見せずにあらゆる生き物を知る、これぞ神の特権ではなかろうか?    (ミシェル・トゥルニエ『メテオール(気象)』榊原晃三・南條郁子訳)


二 ....
TwoRiversさんのおすすめリスト(965)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
沈黙の語り部- 塔野夏子自由詩9*21-7-11
此処が何処か解らなくなって- こたきひ ...自由詩621-7-11
詩の日めくり_二〇一六年十三月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩15*21-7-11
_- いる短歌121-7-10
我が祖国- 梅昆布茶自由詩1021-7-5
その灯りが灯ることの全て- 水宮うみ自由詩14*21-7-3
生前供養- ただのみ ...自由詩8*21-6-19
私は青空を手に入れて- 間村長自由詩621-6-19
西陽が射し込むイートインで- ひだかた ...自由詩621-6-18
無言- 夏川ゆう自由詩421-6-18
漫画満載曼荼羅- アラガイ ...自由詩14*21-6-18
わかる、あなたとわたしはおなじ- 凍湖(と ...自由詩521-6-18
シャーペンと消しゴムとノート- 水宮うみ川柳4*21-6-17
一日- ひだかた ...自由詩721-6-16
あいさつ- ナンモナ ...自由詩11*21-6-16
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こどくなうた- 山下ヤモ ...自由詩321-6-14
離島の夏- 梅昆布茶自由詩2121-6-14
人生は無情なり- zenyama太 ...自由詩4*21-6-14
詩の日めくり_二〇一六年九月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*21-6-14
缶コーヒー- 佐白光自由詩2*21-6-13
- 秋葉竹短歌621-6-13
Be_alone- 墨晶自由詩5*21-6-13
鉄鎖- りゅうさ ...自由詩9*21-6-13
優しい午後- ひだかた ...自由詩8*21-6-11
ほんとうだね、アンパンマンはほんとうに凄いよ- 道草次郎自由詩321-6-10
人を愛する- はるな自由詩721-6-7
1/2のブルース- 花形新次自由詩221-6-7
ケロケロケロイド- たいら自由詩221-6-7
詩の日めくり_二〇一六年八月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*21-6-7

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