●それでは●明日のあっくんの「意味予報」をお送りいたします●明日は●午前中ずっと意味が明瞭ですが●昼ごろから晦渋となり●午後から夕方にかけて●ときどき意味不明となるでしょう●夜は●明後日の未明まで ....
わたしは曇ったガラス窓
指先で書く文字の向こう
許容できない現実が冬の仮面をつける
ひとつの痛点が真空を真中から押し潰す
円く膨らむ響きの肢体 震えの侵食を
包む衣としてまなざしは海
....
深夜から勤務の節分は
その年幾度目だったろう
もう分かっていた七時過ぎの休憩
だから持ってきていた
サッポロ一番味噌ラーメン
休憩室のガスコンロでぐつぐつ
さて、からだも ....
●森川さん●過去の出来事が自分のことのように思えない●って書かれましたが●たしかに人生ってドラマティックですよね●齢をとってもいいことはたくさんありますが●じっさいにそれがわかるのもそのうちのひと ....
凍てついた青、しろがねの空
放たれる声はふるえ
「おっかぁ、雪がふってきた」*
哀しみ、
この世界という残酷
引き受けた覚悟の前に
透過され澄み
静謐な思考という ....
僕の瞳にはオレンジだけど
君の目には何色なのか
そよぐオレンジの群れに
君はお尻を向けて移動中
ちょうど僕の胸の高さに居て
翅を広げる
胸部と腹部の背中がはっきり
見 ....
うずくまる白い象かな 伊吹山
夕日背にして息吹く山肌
「星ころし」
悲しいことがあると
星を見ていた
お姉ちゃんは夜に泣く
一番小さな星を探していって
順番にころしていた
悲しいことが多すぎて
埋葬された星の数は
あと一つで百になる
....
ぐるりとしつらえられた
アイアン製の肋骨
鳥は出て行ってしまったけれど
残像として
生きている 今も
初冬の夕暮れはまばたきするごとに暮れ
憂うるわたしたちは夜を迎え撃つ
そのうち弾 ....
厳しくひとり、立って生き
優しくひらき、繋がり生き
この紺碧の空の下、
移り変わる形象に
不安定な心、歯軋りし
突っ張る肉、イラついて
活魚飛び跳ねる浜辺にて
みなぎる命の香を嗅 ....
いぬを飼いたいな
でもいきてるいぬは
死なせてしまいそうで
かなしいし
かわいそうだな
だから
いぬの幽霊を飼いたいな
いぬの幽霊を飼ったら
最高の名前をつけて
毎晩おなじ布団で ....
遠い手が
わたしに触れている
触れているのにその手は
遠いままで
けれどその遠い手は
わたしに触れている
遠いままで
たしかに しずかに
遠い手の持ち主は
知らないだろう
....
The Long And Winding Road
古い旋律が、折り重なる
小さな丘の上
ここは、見晴らしが良いから、と
きみはベンチに腰掛けて
編み物を始めようとする
小さな春が ....
―野原でまぼろしが燃えていましたね。
―ええ燃えていましたね。
―あのあおじろい火から
燃える蛍のランプはいくつ作れるのでしょうね。
―ええいったいいくつ作れるのでしょう ....
二〇二二年七月一日 「バスカヴィル家の宇宙犬」
海外SF傑作選『クレージー・ユーモア』5作目は、ポール・アンダースン&ゴードン・R・ディクスンの「バスカヴィル家の宇宙犬」地球人の真似をする ....
いままで亡くなったひとびとの
すべての墓に供えるには
花が足りない
そのことをかなしむこともできないほど
墓標は増えつづけている
忘れられた
記されなかった
記憶のなかに
わた ....
夜に浅い眠りを過ごしていると
その夢のなかにどこかとおくの
海の波の ざわめきが入りこんでくる
未来への何かの予兆か
遂げられなかった過去の思いへの悔恨か
そのざわめきはこの脳を支配して
....
土煙(つちけむり)
積乱雲
四季の狭間、の十字路に立つ
深夜、明け方の少し手前に、このマンホールに飛び込むと
黒々と波打つ日本海へと通じるトンネルになっている、らしい
陸橋の塗装に書 ....
コップを
ひっくり返したような
暗闇に
黒い薔薇の花が
浮かんでいる
大切なものを
落としたから
爪先で触れた
夜の温度に
君を足して
探しに行く
棘に包まれた言葉は
....
沈黙の朝に静かに蟹沈む
句読点たちを河原で集めてる
得体の知れない液体への期待
世迷い言 予言名言謎めいて
寂しさを大事にしまう雨の指
おおきな フォントの 文字で 詩を書こう
ちいさな 病んだ 細かい 言葉は
眠たいだけだ
おおきな フォントの 文字で
すこしの 言葉で
ちいさな 言葉を 塗り ....
母を思うと
いつもおだやかな顔が浮かんでくる
黙々と大地を耕し種をまき作物を育て
三人の子どもを育てた
どんなに親父が口荒く言おうとも
大地のように耐えた
冬寒く夏暑いこの地で
貧しいな ....
なぜ いきるって
いわれても
しぬのは こわいし
いたいだろうし
よろこびは すくないけど
それでも
すこしは
たのしいこ ....
二〇二二年四月一日 「ホークスビル収容所」
SF傑作選『ホークスビル収容所』を、ヤフオクで、送料込みで760円で落札。これで、しばらく本を買うのをやめるつもりだ。けれど、1冊、別のシリーズ ....
生きるために生きる
生き物である私は
あるお方のおかげで
人間に戻ることが出来た
私にも善悪とその他がある
大丈夫大丈夫
と自分に
言い聞かせる
曇りという字の
雲の上に ....
きみの教室はいつも水浸し
ぼくの上靴にフィンが生えてきた
きみを追いかける足は上手く回らない
きみは息継ぎが苦手でいつも口ぱくぱくで
そんな間抜け面もとても可愛くて
ぼくの教室も常に水浸しで ....
ささやかな雨は降り
こまやかな雨が降り
時は溶け
時は進む
あなたは在った
あなたは消える
あなたはいない
軽々しく生きて
重々しく生きて
あるもの在る、 ....
周りは林檎園ばかり
空気はほんのり林檎の香り
種類が多く
食べ飽きることは少ない
赤い林檎は美味しい
貰ったり
あげたり
土日祝日は人でいっぱい
林檎狩の人でいっぱい
静 ....
二〇二二年三月一日 「伊藤芳博さん」
伊藤芳博さんから、散文集『考えたこと 1993~2022』を送っていただいた。お齢が近いせいか、共感するところがいくつもありました。 https:// ....
原則は
ゆつくりリズム
なかに韻
ときどきうまく
まとまれば吉
問題は
良心の音
ハモネプし
君の根でなく
みんなのおとね
無意識は
今の時代は
常識で
阿吽の呼吸
....
TwoRiversさんのおすすめリスト
(965)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
WISH_YOU_WERE_HERE。
-
田中宏輔
自由詩
10*
23-2-6
逃避ではなく殺害
-
ただのみ ...
自由詩
6*
23-2-4
節分
-
平瀬たか ...
自由詩
7*
23-1-31
A_DAY_IN_THE_LIFE。―だれよりも美しい花であ ...
-
田中宏輔
自由詩
11*
23-1-30
思考という力
-
ひだかた ...
自由詩
5
23-1-29
君の宇宙(そら)
-
リリー
自由詩
13*
23-1-28
雪山
-
リリー
短歌
4*
23-1-27
ナハティガル
-
ちぇりこ ...
自由詩
12
23-1-26
鳥籠
-
そらの珊 ...
自由詩
6*
22-11-26
今日一日という海原を
-
ひだかた ...
自由詩
7*
22-11-25
いぬの幽霊を飼いたいな
-
凍湖(と ...
自由詩
9
22-11-24
遠い手
-
塔野夏子
自由詩
3*
22-11-23
Little・C
-
ちぇりこ ...
自由詩
8*
22-11-22
まぼろし
-
青色銀河 ...
自由詩
12
22-11-21
詩の日めくり_二〇二二年七月一日─三十一日
-
田中宏輔
自由詩
15*
22-11-21
いままで亡くなったひとびとの_すべての墓に供えるには_花が足 ...
-
凍湖(と ...
自由詩
8
22-11-19
夢の潮騒
-
岡部淳太 ...
自由詩
6
22-11-19
帰る前に
-
XIAO
自由詩
6
22-11-16
夜の底
-
ミナト ...
自由詩
2
22-11-1
丸い雨
-
水宮うみ
川柳
5*
22-11-1
おおきな_フォントの_文字で_
-
ダンテ ...
自由詩
1
22-11-1
母が歩いた道
-
zenyama太 ...
自由詩
4*
22-11-1
かがみに_うつる_ め_は_かなしい
-
ダンテ ...
自由詩
1
22-11-1
詩の日めくり_二〇二二年四月一日─三十一日
-
田中宏輔
自由詩
13*
22-10-31
※五行歌_二首「大丈夫大丈夫」
-
こしごえ
自由詩
4*
22-10-30
water__classrooms
-
ちぇりこ ...
自由詩
7
22-10-30
詩想4
-
ひだかた ...
自由詩
7*
22-10-29
林檎は赤い
-
夏川ゆう
自由詩
7
22-10-28
詩の日めくり_二〇二二年三月一日─三十一日
-
田中宏輔
自由詩
14*
22-10-24
読書感想の練習文として
-
足立らど ...
自由詩
9*
22-10-23
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