あの日

まだ遊園地があった頃

待ち合わせて出掛ける夕まずめ

武庫川に架かる橋には溢れる人

背の高いその人が

欄干横の塀に私を乗っけてくれた

スカートが風にめくれ ....
知らないところでさり気なく
「うちの妻が」と言ってもらいたい

時代に逆行しても
「思い出に残る熱い先生でした」と卒業式の寄せ書き

オルガンをうまく弾けなくても
「あの子守歌、背中がこ ....
出かける準備に
君は右往左往している
もう出ないといけない
ジリジリとする内心

何か手伝おうか

さあもう出かけよう
服はそれでいいだろう
せっかくの
楽しみを
最大限に味わい ....
死に
たかる蟻たち
夏の羽をもぎ取り
脚を引き千切ってゆく
死の解体者
指の先で抓み上げても
死を口にくわえてはなさぬ
殉教者
死とともに
首を引き離し
 ....
 透けていくからだの
 根っこのどこかで
 何かが心を穿つ
 目の前はかすむのです

 小さな水槽の水草をちぎって
 置き石の陰で横たわり
 フロートガラスの壁に立ち上る
 気泡をゆっ ....
古米
古古米
古古古米
古古古古米?
古古古古古米?

来ない
古米ない
ここ来ない
ここ古米ない
ここここ来ない

いいよ
高くても
美味しい米
農家の人たち
やめな ....
推理してはいけない
かんがえごとはいけない
私には向いていない

言葉
手紙、でんわ、会話、メモ
余韻が大切
つめこみ過ぎではよくない

あくびして弥生私は入院中    高野 ....
片側一車線で遅いクルマが
道を譲れるための区間がゆずり車線
片側一車線で早いクルマが
道を譲れと迫った区間がゆすり車線

自分の気持ちのいい速度で
走らせてくれないクルマを
ゆすって道を ....
ときどき船になる

ただ流されるだけの
木の葉ではなくて

川を下る船になる

くぐった橋を数えるだけの
泡ぶくではなくて

時を忘れた船になる

舳先にとまったユリカモメ ....
眩しかったのはいつの頃か
あなたは
いつも笑顔だった

あなたの
小さくなっていく
その光は
音も立てずに
落ちていく

閉ざされたドアを叩き続ける
時の迷路を
ずっとさまよっ ....
○「家庭菜園」
種を蒔けば
芽が出る
不思議だあ!
芽が出ると
茎がぐんぐん伸びる
不思議だあ!
やがて花が咲き
実がなる
不思議だあ!
僕は毎朝不思議を観にいく
買いにいった
売ってなかった
そのように
終わる日がある

たくさんの花びらを
瓶に詰めて
流す
意味がなくても
意味を求め
愛してしまう

後から静かな
養分がやってく ....
 
 夕暮れ

 ひんやりとした芝生の上を

 裸足で歩くと気持ちいい

 アーシングって言うんだって

 爆発しそうな毎日だけど

 今日も一日頑張りました

 深呼吸
 ....
一度
深呼吸をする

もう一度
深呼吸をする

問題がどんなに根深いとしても
天空には風が吹き渡っているじゃないか
すれ違いざま 道を譲り合い
それって 愛だね

共同の流しの水滴を拭いておく
それって 愛だね

医療保険で 支え支えられ
それって愛だね

温度は無くても 便利さを提供するシステム ....
ふいに聞こえた浜省の曲

つけっぱなしにしていたテレビからだ

こういう時

音楽と記憶は切り離し難いとつくづく思う

もうすぐ誕生日だから

呼びかけてきたのかな

そん ....
 
 嘘を吐くな

 正直に生きろ

 と親から言われてきたけれど

 詩の中では

 ウソついてもいいよね

 だって気持ちはほんとうだから

 ウソみたいな詩の中に

 ....
すみれ日記2022・4・23   蒼風薫

わたしだけのためのノート。 かおる

一年の未来ぶあつし初暦   小川軽舟


先生ごぶさたしています。
ずいぶんいろいろのことが起きました ....
学校の帰りに、駅のホームで電車が来るのを待っていると、女子学生が二人、しゃべりながら階段を下りてきた。ぼくが腰かけてたベンチに、一つ空けて並んで坐った。「こんど、太宰治が立命に講演しに来るねんて」「そ .... あたしの目
ざらざらなの 夜風
くれないの うらかなしげな
からからと たびびとのあしおと
ぐるぐると 眠り果てた 子ども

死にたがり 空 鳥はただ飛ぶ
うるさいの さざめくすべて
 ....
 それは神様でも
  たぶん知らなかった

       ── hound dog





何か言ひ残すかのやう春の雪

やがて散る花もたしかな今を咲く

鶯や健やかに ....
歌をうたってる
僕がいる
歌が聞こえる
だれかの

どこかのだれか
いまごろ
僕を歌う
だれかのために

気まぐれな
歌をうたう
いつの間にか
はじまってる

どこかのだ ....
夏の陽に
背中を焼かれながら
ふとあなたを思い出す
あの日最後手を振ったのも
こんな暑い日だった
あなたに似合う自分になれるよう
今日も生きてみるよ
日焼けが気になることに
違和感があるんだ

出し惜しみのない太陽の光
ただ輝きの役目をしている
ひとりひとり輝けるように
鑑として無言で真理を翳す

日焼けが気になる季節に
日傘をさ ....
昨晩見た夢は
わたしのあたまのなかに
かろうじて残ってはいるが
触れることはできそうもない
かたちないもの
見たといっても
まぶたはとじられていた
不思議なことだ

朝はかたちあるも ....
お花畑が好きな
あなたに出会うまでは

あちら側なんて
存在しないと思っていた

お花畑が好きな
あなたに出会ってからは

あちら側を
薄っすら信じるのも悪くないと思っている
 ....
 
 毎朝電車ギリギリだから

 自転車で坂を駆け上がる



 あと5分早く起きればいいだけなのに

 それができないいしよわちゃん



 開いたドアに滑り込んで

 ....
簡単な構図です
善人を傷めつけたら
悪人が栄えた、と

わかったら詫びに来い
待ってるぞぉ
モンスターカス魂~の誕生

まぁいいでしょう
僕にも至らないところが
あったでしょう
 ....
君が見下されたら
そこで既に君と奴に差がついている
勿論君が上だ

奴が下を見て
君の水面に反射した姿だとは
気付かずに
指差して笑っている

そんな奴に君は何も負けてはいない
真夜中

自転車で無理矢理二人乗り

皆を出し抜いたみたいになった

どこでスイッチが入ったのだろう

タイプではなかった気がする

連れ去られるように走った尼崎の街

我 ....
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