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 うずくまる白い象かな 伊吹山
   夕日背にして息吹く山肌
言葉しか、綴れないよと言っていた。その言葉すら、手のひらから逃れ。

この痛み、続くのは幾月か。病のなかに、ふと訪れる安らぎ。

階段を降りて、母と二言三言。犯すべくなき、領分があり。

 ....
ぼろぼろと
食べこぼしたる
泪目の
動かぬ手足
爺捨て山の

神つきに
噛みつく犬も
いとおかし
りんご啄む
カラスが言った
雷がやけにうるさく鳴り響く上司専務と口喧嘩する

山の上雪が積もって白くなる春はまだかと誰かつぶやく

ゆっくりと積もった雪はまだ溶けず冬は真っ白何か物足りず

過疎の村子供等は減り統廃合 ....
「孤独死」とまるで孤独でない生や死があるように言われましても 絡まるイヤホンを揉んで
非接触に移行できない未熟な時間
夜のもの夜にしかない星空の悩みの中で生きる人々

新しい結婚式場次々と式を挙げない若者多い

文通が何十年も続いてる子供のことや世の中のこと

作ったことない料理にも挑戦し失敗と言える失敗 ....
ほらあのさガードレールの根元からひょろひょろ伸びる蔓のことだよ 進むべき道を間違え気がつけばひとり花火をみあげる桟橋 世界には片隅なんてないのだとdemocracyは言う 澄んだ眼で 眼を閉じて出所不明の光など見たくないから眼を開けている 太陽系の爆破予告を君がする イルカの暴力性に泣きつつ



春はけだもの あなたは武器を抱きしめる いつだって晴れ予報の街だ
満月の昼間の姿薄っぺらい奥行きがあるように見えず

台風でイベント中止相次いで滝のように降る雨が痛い

心には響いてこない歌もある無名の歌手の良い歌探し

良いニュースあっても悪いニュース ....
見つかって、見つからないよと君が言う。まるで透明人間みたいに。

目に見えない電車に昨日乗りました。ゆられていく先すら分からずに。

打消し線の線を取り上げ弦にする。ラ音の調べ、この世のものか ....
半鐘の音ことごとく穂を{ルビ搖=ゆ}らしはばたく{ルビ百舌鳥=もず}の{ルビ早贄=はやにえ}を{ルビ祝=ほ}ぐ ハッピーかどうかは俺が決めるんだ。この世でたった一人の俺が。 上っ面の言葉を交わしすれ違う恋人家族その他大勢

本当がまるで無いのになぜ刺したナイチンゲールの胸はくれない

表面張力肥大する星一つ縛れる嘘が行ったり来たり

面倒な人付き合いを弾いたら ....
蜃気楼
その名で呼んだ色街に
架かって照れてる、夜の虹かも



その過去の
醜聞まみれで死ぬ人生、
夜のうわさの拡散する街


このなみだ
風の奏でる優しさで
洗い ....
挿し入れてしばし抽送のち射精無に継ぐ無なり死に継ぐ死なり

‪そがたとえ何十糎あったとて貫けはせぬ触れられもせぬ‬

セックスを鉄骨と言いかえてみるハローグッバイきみと鉄骨
星、滲む
つまり空には愛があり
あたたかい風、吹いてしあわせ



爪を切る
切って尖らせその頰を
血の滲むまで愛してみたい



夢をみた
天使のような顔をして
わた ....
「好きでした」一行の手紙が時を止め君が綺麗な声で泣く春



きみの乗るスクーターにはあの頃のセピアの記憶をまだ積んでいる




弓なりに背を反りかえし喘いだらダメだとわかって ....
前向きな気持ちになれるリゾート地停滞気味な運気は上がる

近道は工事中で使えない瞬間移動出来れば最高

菜の花が集まり黄色眩し過ぎ風を黄色に変える幻

決まった道ゆっくり歩き散歩する頬触る ....
陽の遠い部屋だけれども文明が光をくれた 今日ねこが来た {ルビ開=あ}き切った青の深みに呼ばれたか秋津は震えて空に溶けた


梯子を失くした煙が人のふりをして野山をうろついている


透けたくびれには永遠も一瞬もないただ砂の囁きだけ


 ....
いまさらで
死ぬの生きるの気が引ける
恋の終わりって遠くを見るよね


旗をふれ
白く正しく潔く
あすはこの手でさわれない恋


酔ってみた
ほんのり赤いほお撫でて
酔 ....
寂しげな
潤んだ瞳がポケットの
奥に見えてる、天涯孤独の


奔放な夜を過ごして目覚めたら
ふたりのベッドの
横には姿見


溶けるように
銀河の底に沈ませたい
三日月、 ....
可愛いと
言われたことなどかつて無い
それが定めの因果な感じさ


綺麗だと
言われたことなら少しある
可愛くないって聴こえた気がした



夢のような
夢を見ていた良い人も
 ....
TwoRiversさんの短歌おすすめリスト(27)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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