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聞きとれない靴音がいくつも通り過ぎて
わたしを避けるように交差した
どこからかしるべの虫と
やわらかそうな短い影
君はやっとヘッドフォンを外して
そこまで寒くないことに気づくんだろう
朝い　.... 青空に白球が高く高く沈み
二度と落ちてこないような気がしていた
外野手は優しく恋人に触れるように
右手をフェンスにそっと添えて
これから起こる無常を背中で伝えている
ぼくはといえ　.... つよくなでて
もういわないで
そらがわれたみたいです
わたしもそうおもいます

はやくなでて
もういかなくちゃ
つくりかけのこころです
わたしもしっています

まどがらすをふいて
　.... いつまでもしびれがとれない

この道程だけが正しかったはずなのに

錆びた看板を見るたびにきしむのは

割れたこころがざわつくのは



きっとこれは毒で
　....

TwoRiversさんのカマキリさんおすすめリスト（4）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
カバンの中でタンブラーこぼれた	- カマキリ	自由詩	2	21-3-5
スプリットタン	- カマキリ	自由詩	5	21-2-15
はながちる	- カマキリ	自由詩	7	20-4-4
毒（あるいは懐古	- カマキリ	自由詩	4	20-2-1

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