薄色の電車
駅に着くたびに
肋骨を触って
遊んだ
指先に水滴が集まって
見ていると
きれいだった
お父さんが、いい、
と言ったから
遊び続けた
手やその先が
優しい人 ....
気楽に生きられない性分です
なぜなのだろう
こんがらがった感情を見つめている

楽にリラックスして
くたびれた躰をいたわったり
細胞の隅々に油を足してみたりして
ほんのひと手間で楽になる ....
今日高曇りの空の下、
肉を引き摺り歩いている
春という大切を
明るみながら覚えていく
妙に浮わついた魂を
押し留めながら、押し留めながら

離れていかないように
剥がれていかないように ....
見上げた冬の夜空に図星が一つ輝いている。
あの星だけが、僕の小さな悪事を見抜いている。
兎色の
小鉢にヌタ
白みそに
いかと
わけぎとを
あえた
もの
味見の
母の手が
ぴょんと
わらう
今日のぼくは
地獄に居るみたいだよ
でも、
地獄ってのが、天国の手前にあるとしたら
ちょっぴり希望が沸くよね
問題は、
地図がないってことだろ?
だからさ、
散歩みたいなものだよ
人 ....
無情にも0乗をして1にする

初音ミクみたいな色の海に行く

ひかりながらカラフルな話をしている

クッキーを険しい顔で食べている
宙へと向かい腕を伸ばす甥っ子の小さな手が
何かを握っている。

目の前の光景は
会いに来た亡き父の
右手の人差し指を握っているのだ。

「おじいちゃん。」

その一言を伝える代わりに ....
私は現実世界に生きています。
それは変わる事のない事実です。
ただただ、毎日仕事に行き
そして、帰ったら死んだ様に眠るのです。

そんな私は幻想世界で生きていたい。
幻想世界なら好きな時に ....
ゆめのみかた
わらいかた
よろこびかた
しまいかた

わたしのしまいかた

いきた
たぶんいきた
だれにともなく
うつむかないで



わたしのしまいかた

さん ....
短い鉛筆で、短い詩を書く。

かすんだ文字で、かすんだ声で、書く。
寒い窓みとったら
みとったばかりの
顔が浮かんでくる
ずる ずる
おうどん おいしいかぁ
ええ音だして
ずる ずる
いわせやんなあかんで
泣く子も
泣き止み
すう すう
寝入 ....
星々が名のない列車に乗ってゆく
それを透明な駅員だけが見送る
自分たちがどこへゆくのかもわからないまま
疑問さえも忘れて

月明かりというのは
死んだ星の遺言だよ

誰かがそう言った
 ....
君のほっぺた、むにむに、君の太もも、むにむに。
君のむにむに、君だけのむにむに、唯一無二無二。
僕の日々が、あなただけの日々だったら綺麗なのにな。
夕方の、日焼けした空。
世界が頬をなでる。
てくてく歩くのに疲れたら、くてくて歩けばいいさ。
道中に見つけた酒場で、ぐでんぐでんになっちまおうぜ。
いつまでもしびれがとれない

この道程だけが正しかったはずなのに

錆びた看板を見るたびにきしむのは

割れたこころがざわつくのは



きっとこれは毒で
 ....
くだらぬ事に
心をくだく
苦肉の策は
くくる首

飢餓感きわまり
気分のきしみ
危機一髪で
奇跡が起きて

来ぬ日この時
幸福さがし
困難こえつつ
混沌の中

堅 ....
私が喫茶店の一隅に座ると
非人称の意識が渦を巻き始めた

)眼前のアイスコーヒーはシャリシャリ音を立てて波打ち
)ガラス張りの向こうは久々の晴天で
)遠くで笑う老人の顔はとても幸せそうだ
 ....
私が大嫌いなお正月を

母がどんなに楽しみにしていたか

考えると涙が出てくる

少しボケたせいか

鯛のお頭が二つ買ってあった
目の前の
馬鈴薯と玉葱の炒めものは
たった一枚の皿であれ
時と所により
どれほどの幸いを、もたらすだろう
  波間で
  花びらを
  持とうとする
  すごい 忘却の速さで


  水のように
  貴方の部屋にいた
  そのことのすべてを
  分かろうとするけれど
  とても ....
パンはもうすぐ焼けると思う
夜が来たり
雨が降ったりする
人間の気持ちを傷つけたくて仕方がないときがあり
着替えて
街を廻る

そんなふうに
蓋をして
砂みたいになっていく
 ....
悲しみを癒してくれるのは
時の流れなのかもしれない

悲しみを救ってくれるのは
寄り添ってくれる愛なのかもしれない

しかし
ぼくらはただ知らないだけなのかもしれない
もしかしたら
 ....
空っぽのパーティーの肉料理
こんもりとぶ厚い太腿

276,000回のキッスと
体裁のよいオードブル

雑誌のポケットにしまわれたゴシップ記事
インデントされたままの挨拶文みたいなラブレ ....
お寿司のネタは常にネタバレをしている。
シャリの上にて堂々とネタバレをしている。
昼が翻る。

靴が覆る。

夜が、甦るときに。
ひとつの風景の動きが
瓶に詰められてゆるやかに
はっこう、していく

風景は酵母となり詩情とざわめき
月明かりが窓から注がれて神々の手が
攪拌を始めれば乳白色の神話の海になる

言葉に ....
風が語りかけます
という詩的なフレーズからも
白い饅頭しか連想できない
埼玉県民の悲しき性に
想いを巡らせつつ
北風に逆らってペダルを漕ぐ
世の中とちょっと
気が合わないだけの今日
 
愛ゆえに

あなたを、許さない

そんなわたしを、許して


 
TwoRiversさんのおすすめリスト(965)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
西陽- たもつ自由詩420-2-29
しょうがない- あおいみ ...自由詩7*20-2-29
今日高曇りの空の下- ひだかた ...自由詩620-2-29
図星- クーヘン自由詩11*20-2-29
ヌタ- ナンモナ ...自由詩7*20-2-29
散歩- たま自由詩320-2-29
いっそ悲しいくらいにオタクだった- 水宮うみ川柳2*20-2-28
語らい- 梓ゆい自由詩220-2-27
幻想に生きてもいいですか?- 瀧石夢真自由詩320-2-27
おぼろ- AB(な ...自由詩420-2-26
書く- 水宮うみ自由詩1*20-2-26
うどん修行- ナンモナ ...自由詩13*20-2-23
名のない列車- きみのて ...自由詩620-2-23
むにむに- クーヘン自由詩8*20-2-2
空もある- 水宮うみ自由詩3*20-2-2
てくてく- クーヘン自由詩8*20-2-1
毒(あるいは懐古- カマキリ自由詩420-2-1
かすかな流れ- シホ.N自由詩220-1-31
呑まれる- ひだかた ...自由詩820-1-29
- ガト自由詩7*20-1-29
昭和二十年、或る夏の夕餉- 服部 剛自由詩1020-1-28
波間へ- 草野春心自由詩1020-1-26
光りはじめる- はるな自由詩15+20-1-25
不可知- HAL自由詩8*20-1-24
パーティー- 梅昆布茶自由詩820-1-21
ネタバレ- クーヘン自由詩8*20-1-21
明日- 水宮うみ自由詩4*20-1-20
風景を食む- 帆場蔵人自由詩7*20-1-20
今日風- Tsu-Yo自由詩420-1-20
愛ゆえに- 殿上 童自由詩5*20-1-19

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