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傷だらけで
言葉を掴んでも
その端っこで
手を切った

無数の星より
鋭い歯を持つ言葉たち
それを磨くため
時には光を受け入れる

詩に向かう時
いつも夜で
あって欲しい

　.... コップを
ひっくり返したような
暗闇に
黒い薔薇の花が
浮かんでいる

大切なものを
落としたから
爪先で触れた
夜の温度に
君を足して
探しに行く

棘に包まれた言葉は
　.... 君の家の
玄関にあるもの
赤いポスト
白い雪だるま

さよならを言いに来た
僕の右手を添えた
木の枝に手紙

インクが滲んだら
涙みたいに見えるから
君ならその景色で
僕を浮か　.... 今まで掴んで来た
大切な人の腕が
光を遮るから
明日は切り落とさなきゃ

さよならが通った道は
もう歩きたくないのに
どうして最後は
花を探してしまうのか

ハサミやノコギリの
　.... 痛みがどんなものだか
分からなくなって
転がっている石を握ってみたよ

それは冷たくて
誰の手にも渡せない
僕の心だった

きっと真空で
生きているつもりだけれど
少しの余白が怖く　.... 今までずっとありがとう
カラオケの最後に歌おう
合格発表で見つけた番号
ラッキーナンバーにしたら
キーホルダーを欲張り過ぎて
ガチャガチャと鳴り始めた
それくらいたくさんの
声を止めて来　.... 磁石が壊れて
引き合わなくなる

背中を向けた
人たちのように

どうしてと何故を
繰り返す前に

プツリと切れた
空の糸が伸びて

雨が降り
石が錆びて
許さない

　.... 哀しみが蓋を
閉じて転がる

苦い言葉を
胸に張りつけて

風は吹かない
光は裂けてく

汚れたTシャツが
邪魔だと怒鳴る

ここは真っ暗な
洗濯機の中

乱れた心が
　....

TwoRiversさんのミナト 螢さんおすすめリスト（8）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
推敲	- ミナト � ...	自由詩	5*	23-2-8
夜の底	- ミナト � ...	自由詩	2	22-11-1
雪だるま	- ミナト � ...	自由詩	2	21-12-22
ラストシーン	- ミナト � ...	自由詩	8	21-5-30
真空	- ミナト � ...	自由詩	4	21-4-11
4301	- ミナト � ...	自由詩	3*	20-4-7
突然	- ミナト � ...	自由詩	2+	19-11-21
エコー	- ミナト � ...	自由詩	6*	19-11-19

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