ここらで
咲かんと
いつ咲くんや?
咲き時
間違えてまうねん
そんなん
命とりやで

つぼみのまま
枯れたら
どうすんねん
ドライフラワーにでもして
成仏させるんか?

 ....
それから
足りないものを
探して
どんな決まりも守らなかった
そして
小さな指輪が取れなくなった

どこから帰っても
この部屋の窓からはなにもみえない
割れた備前焼の茶碗が
 ....
何故か去年の梅雨が気になった

今は梅雨の真っ只中
濡れたままの街の景色

去年の今頃は梅雨の中休みだった
晴れ晴れとした気持ちだった

雨に濡れた植物
葉っぱの色は鮮やかで
埃の ....
青く照らされた砂浜に
微かに残した面影は

君が海へ帰る時

足跡は波間に消えて
涙だけが満ちてくる

「私を探さないで」
砕けた波飛沫は呟いた

寄せては帰る海の鼓動
君への ....
どよめく夜に
意識持つ
風がちりちり 
肌を刺す 
ざわめく、さざめく
わたしのこころ
今夜はこんなに孤独に耽り
己の在ることを感じている

(遠い遥かな思い出は
廻る銀河の旋回音 ....
『5わのアヒル』という子供の歌をききながら
水溶き片栗粉をこしらえてる

トロミというのをしっかりと扱えたら
いろんなことが
すこしはマシになりそうなので
だから
水溶き片栗粉なのだ
 ....
守らなければならないのですよ
汚れた手はそこで拭かないとか
そこに座ってはいけませんとか

守らなければならないのですよ

夢のような時間
夢のような言葉
夢のような貴方

夢が私 ....
毎日
踏んだり蹴ったりで
激し過ぎだわ
わし
そんな
かわいいんか?
そろそろ
認めてもいい頃やろ?

書類の山に
てんてこ舞い
これ今日中に
さばききれるんか?
無理やろ? ....
ペットボトルの口が開いて
 水蒸気舞い上がればイルカが波に乗ってやってくる
街のカラスが餌を探す
 幼虫は産声を上げるその時をじっと待っている

怪しくもない人々が夜を擽るのは   塵
 ....
微笑んだり 驚いたり
目を伏せたり 口を閉じたり
騒がしく振り返り 足早に遠ざかる
ぼくに親しい 五月のカレンダー

先の曲がった水道の蛇口が
瓶を外れて 地面にはねる
飛び去る鳥の声が ....
 捕らぬ狸の皮もたまには杖になる

 情報の氾濫が恐ろしい

 家が一番遠い事もある

 音声と文字以外の言語が最も確実

 暇つぶしは余計に退屈
彼女は言った。

「クジラは空を飛ぶ魚だよ」

その通りだと思った。



恋をしていたのか、と聞かれたら
そうだ、と答えるだろう

けれど、恋を引き算したところで
クジラは ....
神秘に貫かれ
漆黒の夜が来る
ただ唯物の
儚い世を散らし
永遠が口を開く

ちりちりと吹く風
脳髄を縁取る陰影

意識清明に保たれ
夢は胎動する
静かに
いつしかの
岸辺を目 ....
十四の時にはじめて詩を書いた
校庭の桜がこわくて仕方なかったから

衝動買いの寝袋はけっきょく
使わないまま

今でも行けない場所がある
ぼくはいまだに同級生がこわい
世界の終わりに立ち会えるか
立ち会わずとも
その前に
自分の世界が先に終わるだろうね

誰でも思いつくし
考えつく事で

世界が存在してる
みたいだ
海で一人ぼっち
僕は言葉をなくしていた男
でも 風は何を語りかけてくるというのか 
波の残していく 光と音の狭間で
今まで掴んで来た
大切な人の腕が
光を遮るから
明日は切り落とさなきゃ

さよならが通った道は
もう歩きたくないのに
どうして最後は
花を探してしまうのか

ハサミやノコギリの
 ....
越冬のことはなにもいえない
あれから僕の身体には青空が広がっていて
雲もない
なにもない

誰にもなにも
いいたくなくなってから
人の言葉が
まるで湖のようにきこえる
僕は両手を
 ....
子供の頃からずっと写真に撮られたくなかった
自分の顔や姿

卒業アルバムの集合写真には
集合から外れて丸枠の中に写っていた
まるで空中浮揚してるみたいに

三十代半ばに結婚を焦った私は自 ....
青色の携帯電話で撮った空


風のように心がまだ動いてる


雲のあいだを歩いてる人と犬


立ち止まっては朗らかに青く澄む
若い頃はよくおんなに一目惚れした
俺はとびきりのいい女より
少しかたむいてるくらいのおんなの方が好きだ

大柄より小柄が好きで
要約すると
母親ににているおんなが好きだ

顔や姿ではな ....
ふうわり
綿毛となって
とんでゆけ

忘れの国へ
とんでゆけ

そうだよ
地の底だって
じつは天井

(かなしいね
かなしいよ)

さあ
思いの儘に
とんでゆけ
 ....
星光るタンスの奥に猫の国




風の夜メロンの飴を売りに来る




ねじれてる瞳の中のお菓子箱




裁縫を教わる度に消えてゆく




梅雨のこと傷つけ ....
なにかを
忘れている
ようなこの夜に
なにかが
湧いて来る
ようなこの夜に
向かいの家の台所の
橙色のランプが点いて
それが仄かに懐かしい
光跡を辺りに散らしている

なにかを
 ....
例えばフィンセント・ファン・ゴッホが
生前に一枚の絵も売れなかったように
カフカのように

俺の才能は凄すぎて
現世に生きる二流三流どもには
上手く把握しきれないだけだ

ゴッホの ....
咲きこぼれそうな花びらをもちあげて
そっと水を遣る
眠たい 明け方に
僕ができることは あんまり多くない

迷い込んだ虫を外へ出してやる
今日に似合う歌を選ぶ
まだ眠る君の
は ....
二〇一六年六月一日 「隣の部屋の男たち」


 お隣。男同士で住んでらっしゃるのだけれど、会話がゲイじゃないのだ。なんなのだろう。二人で部屋代を折半する節約家だろうか。香港だったか、台湾では、同 ....
外野を抜けた白球を追って走る
走者が一掃して
試合が終了しても
ひたすら追いかける
悲しみも寂しさも
ただの退屈だった
人の形を失っていく
それでも最後の一ミリまで走る
(午前7: ....
神楽坂から平井まで
定期を買って通勤してた

神楽坂下、艶やかな夜
お先に失礼して
飯田橋から黄色い電車で
平井まで、カタンコトン

恋人と暮らす川の町で
アサガオの紫を見ました
 ....
ビールを飲めば
ハットトリックを決められた
リカーショップで買った
日本酒には
一本だけ買うなと記されていて
無礼にびくびくする私が居た
肉だけを食べてニイニイ(兄)は去って行く
私は二 ....
TwoRiversさんのおすすめリスト(965)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
笑ってたいやん- 花林自由詩421-6-5
こどくな蝶- 秋葉竹自由詩821-6-4
去年の梅雨- 夏川ゆう自由詩521-6-4
海へ帰る- 宣井龍人自由詩9*21-6-3
どよめく夜に- ひだかた ...自由詩821-6-3
『5わのアヒル』を聴きながら- 道草次郎自由詩921-6-3
汚れた手はそこで拭かない- 山下ヤモ ...自由詩4*21-6-3
そんな_かわいいんか?- 花林自由詩721-6-3
かけひき- アラガイ ...自由詩14*21-6-3
六月のカレンダー- オイタル自由詩321-6-2
自由律俳句「食べられる退屈」(23)- 遊羽俳句321-6-2
夏とクジラの話- 投稿者自由詩421-6-1
岸辺- ひだかた ...自由詩7*21-5-31
校庭- 道草次郎自由詩421-5-31
世界の終わり- こたきひ ...自由詩321-5-31
日曜日- 番田 自由詩321-5-31
ラストシーン- ミナト ...自由詩821-5-30
越冬- コーリャ自由詩12+21-5-30
写真嫌いの- こたきひ ...自由詩421-5-30
青く流れる- 水宮うみ川柳3*21-5-29
嫉妬- こたきひ ...自由詩321-5-29
綿毛となって- 道草次郎自由詩721-5-26
ささやきがやさしい- ふるる川柳9*21-5-24
ランプ- ひだかた ...自由詩621-5-24
来いロシナンテ- TAT自由詩321-5-24
明け方に- はるな自由詩721-5-24
詩の日めくり_二〇一六年六月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*21-5-24
つぶやかない(四)- たもつ自由詩1321-5-23
神楽坂から平井まで- うめバア自由詩621-5-23
二十歳とハットトリック- 間村長自由詩621-5-22

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